Microsoft Wordは、ビジネス文書からプライベートな手紙、さらにはポスターやチラシまで、さまざまな文書作成に対応できる便利なソフトです。中でも、日本語文書では「縦書き」が求められる場面も多く、履歴書や案内状、論文などで使われることがあります。しかし、Wordを使い慣れていても「縦書きの設定方法がわからない」という声は意外と多いものです。この記事では、Wordで縦書きを設定する方法から応用的なレイアウトの工夫までを、画像なしでもわかるように丁寧に解説します。これを読めば、縦書き文書も思いのままに作成できるようになるでしょう。
Wordといえば横書きが基本ですが、実際のビジネスや日常生活では縦書きが適しているケースが多々あります。たとえば:
日本語は本来縦書きに適した言語でもあり、和の雰囲気を演出したい場面では縦書きが効果的です。
Wordで文書全体を縦書きにするには、ページレイアウトの設定を行う必要があります。以下の手順で簡単に設定できます。
これで文書全体が縦書きに変更されます。見た目にもきちんと縦方向に文字が配置され、段落やタイトルもすべて縦に整います。
文書全体を縦書きにせず、一部分だけ縦書きにしたい場合には、「縦書きテキストボックス」が便利です。
この機能は、ポスターやチラシの一部に縦書きを取り入れたいときや、目立たせたい見出しなどで重宝します。テキストボックスのサイズや配置は自由に変更可能で、回転や枠線装飾も簡単に行えます。
Wordでは、表内のセルや図形の中でも文字を縦書きにすることができます。設定方法は以下の通りです。
このように、あらゆる要素に対して縦書きを活用できるのがWordの強みです。
縦書き文書を作成するときには、いくつかの注意点があります。
Wordには縦書きのテンプレートも用意されています。Microsoft公式サイトやテンプレートギャラリーで「縦書き」と検索すれば、履歴書や挨拶状などのフォーマットが手に入ります。
テンプレートを活用するメリットは以下の通り:
特に初心者の方は、一から設定するよりもテンプレートの活用がおすすめです。
スマートフォン版のWordでは、現時点(2025年6月)では文書全体の縦書きには対応していません。一部機能としてテキストボックス内で縦書き風に配置することは可能ですが、PC版と比べると機能に制限があります。
縦書きをしっかり活用したい場合は、PC版Wordでの編集が最も確実です。
縦書きが設定できない、意図しない表示になるときは、以下の点を確認してください。
特にフォントとテンプレートが原因で、縦書きが反映されないことが多いため、他のテンプレートに差し替えてみるのもひとつの手です。
Wordでの縦書きは、ビジネスや日常生活での表現に深みを与える機能のひとつです。全体を縦書きにする方法から、テキストボックスや表、図形での縦書き応用まで覚えておけば、どんな文書にも柔軟に対応できます。Wordの縦書きを使いこなすことで、より美しく、目的に合った文書作成が実現できるでしょう。