Flat lay of business concept
パソコンを買い替えたり、業務用PCを入れ替えたりする際に、多くの人が悩むのが「Outlookのデータ移行」です。Outlookはメールだけでなく、連絡先(アドレス帳)、予定表、タスクなど、日常業務に欠かせない情報を管理しています。これらを正しく移行しないと、大切なメール履歴が消えてしまったり、顧客情報を失ったりするリスクがあります。
本記事では、Outlookのデータを別PCに移行するための基本的な手順と、バージョンごとの注意点、トラブルを避けるためのポイントを解説します。初めてPC移行を行う方でも安心して作業できるよう、わかりやすくまとめました。
Outlookのデータは「PSTファイル(またはOSTファイル)」として保存されます。PSTファイルはメール、連絡先、予定表などがまとめて格納される重要なデータです。移行の前に、次の準備をしておきましょう。
OutlookのPSTファイルは、通常次の場所に保存されています。
C:\Users\ユーザー名\Documents\Outlook ファイル
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Microsoft\Outlook
エクスプローラーで「Outlook.pst」や「アカウント名.pst」を検索するのも有効です。ファイルを確認したら、外付けメディアにコピーします。
Outlookの標準機能でデータをエクスポートしておくと、移行先でインポートしやすくなります。
この手順を踏むことで、必要なデータだけを抽出して移行できます。
保存したPSTファイルを新しいPCにコピーしたら、Outlookに読み込ませます。
この作業で、旧PCのメールや連絡先、予定表が新PCに統合されます。
企業で使われるMicrosoft 365やExchangeサーバー環境では、データはサーバー側に保存されるため、基本的にはPCを変えてもアカウント設定を行えば自動的にデータが同期されます。
この場合、PSTファイルを手動で移行する必要はありません。ただし、ローカルに保存している「アーカイブ」や「個人用フォルダー」は別途PSTファイルの移行が必要です。
データ移行は失敗すると業務に大きな影響を与えます。次の点に注意しましょう。
Outlookのデータ移行は、PSTファイルを中心に考えるのが基本です。個人利用では手動でPSTをコピー・インポートする方法が主流ですが、Microsoft 365やExchangeを利用している場合はアカウント設定だけでほとんどのデータが同期されます。
PCの買い替え時や業務PCの入れ替え時に備えて、今回の手順を知っておくと安心です。大切なメールや予定を確実に引き継ぎ、新しい環境でも快適にOutlookを利用しましょう。