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VBAで文字列を置換する方法を徹底解説！Replace関数の使い方と応用テクニック

Excel VBAを使って作業を自動化したいと考えている方にとって、「文字列の置換」はよく使う基本操作のひとつです。
たとえば、Excelシートの中で特定の語句を一括で書き換えたり、ファイル名やデータを一括修正したりする場面で非常に役立ちます。

本記事では、VBAの基本的な文字列置換方法から、複数条件での置換、セル範囲への応用まで、実務で使えるテクニックを含めて丁寧に解説します。
初心者でも理解できるように、具体的なコード例とともにご紹介していきます。

VBAで文字列を置換する基本：Replace関数とは？
セルの値を置換するVBAコード例
複数セルを対象に一括で置換する方法
大文字・小文字を区別せずに置換するには？
特定の列やシート全体での文字列置換
複数のキーワードを一括置換するには？
応用：ユーザーフォームから置換内容を指定して処理
まとめ：Replace関数を活用してVBAの効率をアップ！

VBAで文字列を置換する基本：Replace関数とは？

VBAにおける文字列の置換は、主に Replace 関数を使って行います。
この関数は、文字列の中から指定した文字列を探し、別の文字列に置き換えてくれる便利な関数です。

基本構文

Replace(expression, find, replace[, start[, count[, compare]]])

各引数の意味

expression: 元の文字列
find: 探す文字列
replace: 置き換える文字列
start: 探し始める位置（省略可）
count: 置換する回数（省略可）
compare: 比較方法（vbBinaryCompare または vbTextCompare）

例：単純な置換

Sub SampleReplace()
    Dim result As String
    result = Replace("今日は晴れです", "晴れ", "雨")
    MsgBox result  ' 出力：今日は雨です
End Sub

セルの値を置換するVBAコード例

次は、Excelシート上のセルの中にある文字列を置換する基本的なコードです。

Sub ReplaceCellText()
    Dim ws As Worksheet
    Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
    
    Dim originalText As String
    Dim newText As String
    
    originalText = ws.Range("A1").Value
    newText = Replace(originalText, "株式会社", "（株）")
    
    ws.Range("A1").Value = newText
End Sub

このコードでは、シート「Sheet1」のセルA1の中にある「株式会社」という文字列を「（株）」に置き換えています。

複数セルを対象に一括で置換する方法

Excelでは、1つのセルだけでなく、複数セルの中身をまとめて置き換えたい場合もあります。
以下は、A列（A1〜A100）のすべてのセルで「旧社名」を「新社名」に置き換える例です。

Sub ReplaceInRange()
    Dim cell As Range
    Dim ws As Worksheet
    Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
    
    For Each cell In ws.Range("A1:A100")
        If Not IsEmpty(cell.Value) Then
            cell.Value = Replace(cell.Value, "旧社名", "新社名")
        End If
    Next cell
End Sub

大文字・小文字を区別せずに置換するには？

Replace関数のデフォルトでは大文字・小文字を区別します。
もし区別せずに置換を行いたい場合は、第6引数 compare に vbTextCompare を指定しましょう。

Sub ReplaceIgnoreCase()
    Dim result As String
    result = Replace("HELLO world", "hello", "Hi", , , vbTextCompare)
    MsgBox result  ' 出力：Hi world
End Sub

この例では、元の文字列「HELLO world」の「HELLO」が小文字の「hello」と一致し、「Hi」に置き換えられています。

特定の列やシート全体での文字列置換

より広い範囲、たとえばシート全体を対象に置換する場合には以下のようにします。

Sub ReplaceInEntireSheet()
    Dim cell As Range
    Dim ws As Worksheet
    Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
    
    For Each cell In ws.UsedRange
        If VarType(cell.Value) = vbString Then
            cell.Value = Replace(cell.Value, "誤字", "正字")
        End If
    Next cell
End Sub

UsedRangeを使うことで、データが入力されているセルの範囲全体に対して置換処理ができます。

複数のキーワードを一括置換するには？

複数の語句を一度に置き換える場合は、配列とループを使って次のように書けます。

Sub ReplaceMultipleKeywords()
    Dim keywords As Variant
    Dim replacements As Variant
    Dim i As Integer
    Dim cell As Range
    
    keywords = Array("旧A", "旧B", "旧C")
    replacements = Array("新A", "新B", "新C")
    
    For Each cell In Range("A1:A50")
        If VarType(cell.Value) = vbString Then
            For i = 0 To UBound(keywords)
                cell.Value = Replace(cell.Value, keywords(i), replacements(i))
            Next i
        End If
    Next cell
End Sub

応用：ユーザーフォームから置換内容を指定して処理

以下のような応用コードでは、ユーザーフォーム上で入力した「検索語」と「置換語」を使って、置換処理を実行できます。

Sub ReplaceWithInput()
    Dim findText As String
    Dim replaceText As String
    Dim cell As Range
    
    findText = InputBox("置換したい文字を入力してください")
    replaceText = InputBox("置換後の文字を入力してください")
    
    For Each cell In Range("B1:B100")
        If VarType(cell.Value) = vbString Then
            cell.Value = Replace(cell.Value, findText, replaceText)
        End If
    Next cell
End Sub

このようにすることで、汎用性の高いツール的な使い方が可能になります。