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VBAでファイル名を簡単に取得する方法｜サンプルコード付きで初心者にもわかりやすく解説

Excel VBAを使って作業を自動化する中で、「ファイル名を取得したい」と思ったことはありませんか？
フォルダ内のファイル一覧を取得したり、開いているファイルの名前を取得したりと、VBAでファイル名を扱う場面は意外と多くあります。
この記事では、初心者にもわかりやすく、VBAでファイル名を取得する方法を具体的なコードとともに丁寧に解説します。
「どんな場面で使えるの？」「どこまでできるの？」といった疑問にも答えながら、実用的なテクニックをご紹介していきます。

VBAでファイル名を取得する基本的な方法
特定の拡張子のみを取得する方法
ファイルのフルパスを取得する
サブフォルダの中まで検索する（再帰処理）
開いているブックのファイル名を取得する
ファイル名から拡張子を取り除く方法
実用例：ファイル名と最終更新日を一覧にする
まとめ：VBAでのファイル名取得は業務効率化に直結！

VBAでファイル名を取得する基本的な方法

まずは、VBAでフォルダ内のファイル名を取得する基本的な方法から紹介します。
以下のサンプルコードでは、特定のフォルダにあるすべてのファイル名を、Excelのシートに一覧として書き出します。

Sub GetFileNames()
    Dim folderPath As String
    Dim fileName As String
    Dim i As Long

    ' 対象フォルダのパス（必要に応じて変更）
    folderPath = "C:\Users\YourName\Documents\Test\"

    ' 最後に「\」がなければ追加
    If Right(folderPath, 1) <> "\" Then
        folderPath = folderPath & "\"
    End If

    ' 最初のファイルを取得
    fileName = Dir(folderPath)

    i = 1
    Do While fileName <> ""
        Cells(i, 1).Value = fileName
        i = i + 1
        fileName = Dir()
    Loop

    MsgBox "ファイル名の取得が完了しました。"
End Sub

このコードを実行すると、指定フォルダにあるすべてのファイル名がA列に表示されます。
「Dir関数」を使ってファイル名を1つずつ取得している点がポイントです。

特定の拡張子のみを取得する方法

特定のファイルタイプ、たとえば「.xlsx」や「.txt」などだけを取得したい場合は、Dir関数にワイルドカードを指定します。

fileName = Dir(folderPath & "*.xlsx")

これにより、Excelファイルだけを取得できます。下記のようにコードを少し変更して実装可能です。

Sub GetExcelFilesOnly()
    Dim folderPath As String
    Dim fileName As String
    Dim i As Long

    folderPath = "C:\Users\YourName\Documents\Test\"
    If Right(folderPath, 1) <> "\" Then
        folderPath = folderPath & "\"
    End If

    fileName = Dir(folderPath & "*.xlsx")
    i = 1
    Do While fileName <> ""
        Cells(i, 1).Value = fileName
        i = i + 1
        fileName = Dir()
    Loop

    MsgBox "Excelファイルの一覧取得が完了しました。"
End Sub

ファイルのフルパスを取得する

ファイル名だけでなく、フルパス（パス + ファイル名）を取得したい場合は、以下のように書き換えます。

Cells(i, 1).Value = folderPath & fileName

これにより、実際にファイルを開く処理などで使いやすくなります。

サブフォルダの中まで検索する（再帰処理）

Dir関数では、標準ではサブフォルダ内までは検索してくれません。
サブフォルダ内のファイルも含めて一覧を取得したい場合は、再帰処理を使って対応します。

Sub GetAllFilesRecursive()
    Dim startPath As String
    startPath = "C:\Users\YourName\Documents\Test\"
    Call GetFilesInFolder(startPath)
    MsgBox "すべてのファイル名を取得しました。"
End Sub

Sub GetFilesInFolder(ByVal folderPath As String)
    Dim fileName As String
    Dim subFolder As String
    Dim rowIndex As Long
    Static i As Long

    If Right(folderPath, 1) <> "\" Then
        folderPath = folderPath & "\"
    End If

    fileName = Dir(folderPath & "*.*", vbNormal)
    Do While fileName <> ""
        i = i + 1
        ThisWorkbook.Sheets(1).Cells(i, 1).Value = folderPath & fileName
        fileName = Dir()
    Loop

    subFolder = Dir(folderPath, vbDirectory)
    Do While subFolder <> ""
        If subFolder <> "." And subFolder <> ".." Then
            If (GetAttr(folderPath & subFolder) And vbDirectory) = vbDirectory Then
                Call GetFilesInFolder(folderPath & subFolder & "\")
            End If
        End If
        subFolder = Dir()
    Loop
End Sub

このコードを使えば、フォルダ階層をすべてたどってファイルを取得できます。大規模なフォルダ構成に便利です。

開いているブックのファイル名を取得する

「開いているブックのファイル名」を取得したい場合は、ThisWorkbook や ActiveWorkbook を使います。

Sub ShowActiveWorkbookName()
    MsgBox "現在開いているブックの名前：" & ActiveWorkbook.Name
End Sub

さらに、パス込みで取得したい場合は .FullName を使います。

MsgBox "フルパス：" & ActiveWorkbook.FullName

ファイル名から拡張子を取り除く方法

取得したファイル名から拡張子を除きたい場合は、以下のように処理します。

Dim baseName As String
baseName = Left(fileName, InStrRev(fileName, ".") - 1)

InStrRev 関数で最後の「.」の位置を探し、Left 関数でそこまでの文字列を取り出しています。

実用例：ファイル名と最終更新日を一覧にする

以下は、ファイル名とその更新日をExcelに出力するサンプルです。

Sub ListFileNamesAndDates()
    Dim folderPath As String
    Dim fileName As String
    Dim i As Long

    folderPath = "C:\Users\YourName\Documents\Test\"
    If Right(folderPath, 1) <> "\" Then
        folderPath = folderPath & "\"
    End If

    fileName = Dir(folderPath)
    i = 1
    Do While fileName <> ""
        Cells(i, 1).Value = fileName
        Cells(i, 2).Value = FileDateTime(folderPath & fileName)
        i = i + 1
        fileName = Dir()
    Loop

    MsgBox "ファイル名と更新日の一覧が完了しました。"
End Sub