Woman typing on a laptop
売り上げ管理といえば、専用のシステムやアプリを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、Excelを使えばコストをかけずに自分に合った売り上げ管理アプリを作ることができます。特に、小規模ビジネスや個人事業主の方にとっては、手軽に導入できて柔軟にカスタマイズできるExcelは強い味方です。
本記事では、商品・顧客・売上をそれぞれ別のシートで管理しながら、データ同士を連携させて売上を自動的に集計・分析できる仕組みを作る方法を解説します。初めての方でも取り組めるように、具体的な手順や数式も丁寧に紹介しています。あなたも今日から、Excelでオリジナルの売上管理アプリを作ってみませんか?
まずは「商品」情報を整理するシートを作成します。
このシートでは、商品の基本情報(商品ID、商品名、単価など)を登録します。
商品ID | 商品名 | 単価 |
---|---|---|
P001 | ボールペン | 120 |
P002 | ノート | 200 |
P003 | ファイル | 350 |
この情報は後ほど売上データと連携させるため、正確に入力しておくことが重要です。
次に「顧客」情報を管理するシートを作成します。
このシートでは、取引先となる顧客の名前や連絡先をまとめておきます。
顧客ID | 顧客名 | 電話番号 | メールアドレス |
---|---|---|---|
C001 | 田中商店 | 03-1234-5678 | tanaka@example.com |
C002 | 株式会社グリーン | 06-8765-4321 | green@sample.co.jp |
C003 | 山田事務用品 | 052-123-9876 | yamada@office.jp |
続いて、実際の売上を入力するシートを作ります。
日付 | 顧客ID | 顧客名(自動) | 商品ID | 商品名(自動) | 単価(自動) | 数量 | 金額(自動) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2025/03/01 | C001 | 田中商店 | P001 | ボールペン | 120 | 10 | 1,200 |
2025/03/02 | C002 | 株式会社グリーン | P003 | ファイル | 350 | 5 | 1,750 |
顧客名、商品名、単価などは「顧客マスタ」「商品マスタ」から自動的に取得します。
以下のようにVLOOKUP関数を使います。
=IFERROR(VLOOKUP(B2, 顧客マスタ!$A$2:$D$100, 2, FALSE), "")
=IFERROR(VLOOKUP(D2, 商品マスタ!$A$2:$C$100, 2, FALSE), "")
=IFERROR(VLOOKUP(D2, 商品マスタ!$A$2:$C$100, 3, FALSE), "")
=IF(AND(F2<>"", G2<>""), F2*G2, "")
これらの関数を各行にコピーしておくことで、IDを入力するだけで売上情報が自動で埋まります。
「顧客ID」「商品ID」欄に間違ったIDが入ると、VLOOKUPがエラーを返してしまいます。
これを防ぐため、**入力規則(データバリデーション)**を使って選択式にしましょう。
商品ID欄(D列)も同様に設定できます。これにより、プルダウンから正しいIDを選ぶだけで済み、入力ミスを防げます。
売上データをもとに集計表を作れば、売れ筋商品や顧客別の売上をすぐに確認できます。
顧客名を行に設定すれば、取引先ごとの売上がすぐに把握できます。
Excelを使えば、手軽に売上管理アプリを作成でき、商品や顧客のマスタ情報と売上データをしっかり連携させることで、一貫性のある管理体制が実現できます。
マクロやVBAを使わなくても、関数と入力規則、ピボットテーブルの基本操作だけでここまで便利な管理が可能です。
慣れてきたら、月次レポートやKPI分析なども取り入れて、自分だけの強力な経営ツールに成長させていきましょう。