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ExcelVBAで月末日を自動取得！日付処理の基本と応用テクニック

Excelで日付処理を行う場面は、業務の中で非常に多く存在します。
特に「月の最終日」を取得したいというニーズは、請求書の締日処理、勤務表の自動化、帳票作成など、さまざまなシーンで役立ちます。

この記事では、ExcelVBAを使って月末日を取得する方法について詳しく解説します。
初心者の方でも理解できるように、基本的なコードから応用テクニックまでステップバイステップで紹介します。
自動化を進めて業務効率を高めたい方は、ぜひ参考にしてください。

月の最終日とは？Excelでどう扱うか
DateSerial関数を使った月末日の取得方法
1. 使用例：
現在の月の最終日を取得するコード
セルの値を元に最終日を取得する方法
1. 使用例：
月末日をワークシートに出力する
応用編：月初日と最終日の期間を取得する方法
最終日の曜日を確認したい場合
まとめ：月末日はVBAでスマートに取得しよう

月の最終日とは？Excelでどう扱うか

月の最終日とは、例えば「2025年6月」の場合は「6月30日」、「2024年2月」の場合は「2月29日」のように、月によって異なる日数の末日を意味します。
これをVBAで扱うには、日付を柔軟に処理できる関数を使うことがポイントです。

VBAでは「DateSerial関数」や「Day関数」、「DateAdd関数」などを活用して、月末日を的確に取得できます。
日付を文字列で処理するのではなく、日付型で扱うことで柔軟なロジックが組みやすくなります。

DateSerial関数を使った月末日の取得方法

もっとも基本的な方法は「DateSerial関数」を用いる方法です。
以下は、指定した年と月の末日を取得するコードです。

Function GetLastDay(year As Integer, month As Integer) As Date
    GetLastDay = DateSerial(year, month + 1, 0)
End Function

このコードでは「DateSerial(year, month + 1, 0)」という形式で、次の月の0日目＝前の月の最終日を取得しています。
たとえば、DateSerial(2025, 7, 0)は「2025年6月30日」を返します。

使用例：

Sub ShowLastDay()
    Dim y As Integer
    Dim m As Integer
    Dim lastDay As Date
    
    y = 2025
    m = 6
    lastDay = GetLastDay(y, m)
    
    MsgBox "月の最終日は " & Format(lastDay, "yyyy/mm/dd") & " です。"
End Sub

このように表示ダイアログで簡単に確認できます。

現在の月の最終日を取得するコード

「今月の最終日」を求めたいケースでは、以下のように現在の日付から自動的に処理できます。

Function GetCurrentMonthLastDay() As Date
    Dim currentDate As Date
    currentDate = Date
    GetCurrentMonthLastDay = DateSerial(Year(currentDate), Month(currentDate) + 1, 0)
End Function

こちらも DateSerial を活用し、「今の月 + 1、日の部分は0」で前月の末日＝今月の末日を取得する仕組みです。

セルの値を元に最終日を取得する方法

セルに入力された日付を基に、該当月の末日を取得する処理も実用的です。

Function GetCellMonthLastDay(targetDate As Date) As Date
    GetCellMonthLastDay = DateSerial(Year(targetDate), Month(targetDate) + 1, 0)
End Function

使用例：

Sub ShowCellLastDay()
    Dim inputDate As Date
    inputDate = Range("A1").Value
    MsgBox "セルの月の最終日は " & GetCellMonthLastDay(inputDate)
End Sub

このようにして、シート上の任意の日付から月末日を抽出できます。

月末日をワークシートに出力する

次は、1列に入力された複数の日付に対応し、それぞれの月末日を隣の列に出力する方法です。

Sub OutputLastDayList()
    Dim i As Integer
    Dim inputDate As Date
    
    For i = 2 To 20
        If IsDate(Cells(i, 1).Value) Then
            inputDate = Cells(i, 1).Value
            Cells(i, 2).Value = DateSerial(Year(inputDate), Month(inputDate) + 1, 0)
        Else
            Cells(i, 2).Value = "日付エラー"
        End If
    Next i
End Sub

このマクロを使えば、A列の入力日付に対応する月末日をB列に自動出力することができます。
大量の日付処理も自動で行えるので、非常に便利です。

応用編：月初日と最終日の期間を取得する方法

月末日とあわせて「月初日」も必要なケースでは、以下のように両方取得し、期間を表示することも可能です。

Sub ShowMonthRange()
    Dim targetDate As Date
    Dim startDate As Date
    Dim endDate As Date
    
    targetDate = Date
    startDate = DateSerial(Year(targetDate), Month(targetDate), 1)
    endDate = DateSerial(Year(targetDate), Month(targetDate) + 1, 0)
    
    MsgBox "今月の期間：" & Format(startDate, "yyyy/mm/dd") & " ～ " & Format(endDate, "yyyy/mm/dd")
End Sub

この処理を使えば、当月のレポートや集計対象期間を簡単に自動化できます。

最終日の曜日を確認したい場合

月の最終日が何曜日なのかを知りたいときは「Weekday関数」を活用します。

Function GetLastDayOfWeek(year As Integer, month As Integer) As String
    Dim lastDay As Date
    lastDay = DateSerial(year, month + 1, 0)
    GetLastDayOfWeek = Format(lastDay, "dddd") ' 日本語：曜日名
End Function

この関数を使えば、「金曜日」や「水曜日」など、曜日も把握できて、シフト作成やカレンダー生成に活用できます。