Excelで日付や数値を扱う際、「もっと見やすく整えたい」「自分の好きなフォーマットに変換したい」と感じたことはありませんか?
そんなときに役立つのが「TEXT関数」です。TEXT関数を使えば、日付や時間、数値、通貨などのデータを任意の表示形式に変換でき、資料や報告書がグッと見やすくなります。
この記事では、初心者にもわかりやすく、TEXT関数の基本的な使い方から、よくある応用例、エラー対策までを3000文字以上にわたって徹底解説します。今日からあなたも、データの「見せ方上手」になりましょう!
TEXT関数の基本構文は次のとおりです。
=TEXT(値, "表示形式")
この関数の主な目的は、数値や日付などを「見た目重視」で表示させたいときに活用します。たとえば、日付の「2025/05/18」を「2025年5月18日」に表示したり、「1000」を「1,000円」にすることが可能です。
TEXT関数の代表的な使い方が「日付フォーマットの変更」です。以下のような書式が使えます。
書式 | 表示例(元の値:2025/05/18) |
---|---|
"yyyy/mm/dd" | 2025/05/18 |
"yyyy年m月d日" | 2025年5月18日 |
"mm/dd" | 05/18 |
"dddd" | 日曜日 |
"mmm d, yyyy" | May 18, 2025 |
使用例:
=TEXT(A1, "yyyy年m月d日")
セルA1に「2025/05/18」と入力されていれば、「2025年5月18日」と表示されます。
TEXT関数は金額や数値の整形にも便利です。
書式 | 説明 | 表示例(元の値:1000) |
---|---|---|
"0" | 小数点なしの整数 | 1000 |
"0.00" | 小数第2位まで表示 | 1000.00 |
"#,##0" | カンマ区切り | 1,000 |
"¥#,##0" | 通貨表示(円) | ¥1,000 |
"$#,##0.00" | 通貨表示(ドル) | $1,000.00 |
使用例:
=TEXT(A1, "¥#,##0")
A1に「1000」が入力されていると「¥1,000」と表示されます。
TEXT関数は時間の表示形式も自由自在です。
書式 | 表示例(元の値:12:30:45) |
---|---|
"hh:mm" | 12:30 |
"hh時mm分" | 12時30分 |
"hh:mm:ss" | 12:30:45 |
"AM/PM" | PM |
使用例:
=TEXT(A1, "hh時mm分")
A1に「12:30:00」と入力されていると、「12時30分」と表示されます。
TEXT関数は文字列との連結にも非常に役立ちます。たとえば「〇〇さんの誕生日は2025年5月18日です」と表示したい場合。
="〇〇さんの誕生日は" & TEXT(A1, "yyyy年m月d日") & "です"
TEXT関数を使えば、単なる日付データも、読みやすい文章に変換できます。
書式指定は必ず " "
で囲む必要があります。忘れると #VALUE!
エラーになります。
NG:=TEXT(A1, yyyy/mm/dd)
OK:=TEXT(A1, "yyyy/mm/dd")
元のデータが日付形式や数値形式でない場合、意図した変換ができません。
例:文字列の「一万円」では通貨形式の整形は不可です。
TEXT関数は、IF関数
やTODAY関数
、NOW関数
などと組み合わせることで、さらに便利に使えます。
=TEXT(TODAY(), "m月d日(aaa)")
=IF(A1<10000, "少額(" & TEXT(A1,"¥#,##0") & ")", "高額(" & TEXT(A1,"¥#,##0") & ")")
「2025年5月分 売上:1,230,000円」というような整った表示をTEXT関数で簡単に作れます。
「〇月〇日(曜日)」という形式で日付を表示すれば、視認性が高まり、見間違いも防げます。
数値や日付を目的の形式に整えることで、より直感的でわかりやすい表現が可能になります。
TEXT関数は、ただの数字や日付を「見やすい情報」に変換する非常に強力な関数です。特にプレゼン資料や印刷物、クライアントに提出する帳票など、”見た目”が重要な場面では欠かせません。
使いこなすには多少の書式記号の知識が必要ですが、慣れてしまえば作業効率が大幅に上がります。
ぜひこの記事を参考に、日常業務の中でTEXT関数を活用してみてください。Excelの使いこなしレベルが一段階アップすること間違いなしです!