Excelで表やグラフを操作していると、「もっと直感的にデータを絞り込みたい」と感じたことはありませんか?
そんな時に役立つのが「スライサー」という機能です。スライサーを使えば、難しい操作なしでワンクリックでデータの絞り込みができ、視覚的にも分かりやすい表やグラフが作れます。この記事では、Excel初心者の方でもわかりやすいように、スライサーの使い方を丁寧に解説します。仕事や学習、日常のデータ整理にも活用できる便利な機能なので、ぜひ最後までご覧ください。
スライサーとは、Excelでピボットテーブルやテーブルを使っている際に、簡単にデータをフィルタリング(絞り込み)できるビジュアルツールのことです。
例えば「地域」「商品カテゴリ」「日付」など、複数ある選択肢の中から、表示したい項目だけをボタンのようにクリックするだけで絞り込めます。
スライサーは、特にピボットテーブルとの相性がよく、グラフにも連動させることで、誰が見てもわかりやすいデータ分析画面を作成できます。
スライサーは、以下のような表形式に使うことができます。
スライサーを挿入するには、まず表をこのいずれかの形式に変換する必要があります。
ピボットテーブルにする場合は、「挿入」→「ピボットテーブル」から作成しましょう。
テーブル形式にした表に対してスライサーを追加する方法は次の通りです。
これで画面上にスライサーが表示されます。
ピボットテーブルに対してスライサーを追加するには、以下の手順を使います。
スライサーが作成され、フィルタボタンのような感覚で簡単にデータの表示を切り替えられるようになります。
スライサーの操作は非常に直感的です。主な操作とポイントを紹介します。
スライサー内の項目をクリックすると、対応するデータだけが表示されます。複数選択したい場合は、Ctrlキーを押しながらクリックします。
右上の「フィルタクリア」アイコンをクリックすれば、すべてのフィルタが解除され、全データが再表示されます。
スライサーは複数のピボットテーブルやグラフに連動させることもできます。
これにより、複数の表やグラフを一括で切り替えることができ、ダッシュボードのような見た目を作ることも可能です。
例えば、以下のような売上データがあるとします。
日付 | 地域 | 商品名 | 売上 |
---|---|---|---|
2025/5/1 | 東京 | ノート | 12000 |
2025/5/1 | 大阪 | ボールペン | 9000 |
2025/5/2 | 東京 | シャープペン | 10000 |
このデータをテーブルに変換してから、「地域」や「商品名」にスライサーを挿入すれば、東京だけの売上、ノートだけの売上、あるいは両方を組み合わせて確認することができます。
スライサーは便利な反面、以下のような制限もあります。
スライサーは、Excelのフィルタ操作を「誰でも、簡単に、視覚的に」使えるようにした優れた機能です。
特に、プレゼン資料やデータ分析の場面で「見やすく・操作しやすく」表を作る際には大きな力を発揮します。
今までオートフィルタや手動操作でデータを切り替えていた方は、ぜひこの機会にスライサーを活用してみてください。
慣れればほんの数クリックで、必要な情報にすばやくアクセスできるようになりますよ。