日報は、業務内容や進捗状況を記録し、上司やチームと共有する大切なビジネスツールです。
しかし、紙や手書き、自由記述のメールで提出していると、記録のバラつきや集計の手間が発生しやすくなります。
そこでおすすめなのが、Excelを使った日報作成です。Excelなら、入力フォームを統一できるだけでなく、関数やグラフを活用して集計や分析まで自動化できます。
本記事では、Excelでの日報作成の基本から便利なテンプレートの作り方、さらには集計・分析の応用例まで、実践的な方法をわかりやすく解説します。
Excelで日報を作成する最大のメリットは「データの一元管理」と「自動化」です。
紙やメールの場合、情報が点在して探すのに時間がかかりますが、Excelなら同じフォーマットで保存でき、フィルターや検索ですぐに目的の情報を抽出できます。
また、数式や関数を使えば、作業時間の合計や進捗率を自動計算でき、手間を大幅に削減できます。さらに、グラフを使えば視覚的な報告資料としても活用でき、会議や上司への報告がスムーズになります。
Excelで日報を作る際は、必要な情報をシンプルに整理し、入力しやすい形にすることが重要です。
一般的な日報の項目例は以下の通りです。
これらを表形式で整えることで、入力がしやすくなり、後からデータを分析する際にも役立ちます。
=終了時刻-開始時刻
の式で自動計算。進捗率は =完了件数/予定件数
で算出します。Excelの日報では、関数を組み合わせることで業務報告が効率化できます。
=SUM(F2:F10)
で指定期間の合計作業時間を自動計算。=AVERAGE(F2:F10)
で業務ごとの平均時間を算出。複数の社員が日報を提出する場合、1つのブックにまとめておくと集計が簡単です。
SUMIF
や COUNTIF
関数を使って自動集計ピボットテーブルを使えば、業務量の傾向や繁忙期の把握が容易になり、マネジメントにも活用できます。
日報のデータは、グラフ化することでさらに活用できます。
会議資料や週報に転用すれば、上司やチームが状況をひと目で理解できるようになります。
日報をExcelで作成したら、共有方法も重要です。
Excel日報を活用することで、単なる「報告」から「業務改善」の道具に変わります。
業務時間の偏りやムダな作業を発見でき、生産性向上にもつながります。
さらに、蓄積されたデータは人員配置や業務計画の精度向上にも役立ちます。
Excelを使った日報作成は、入力しやすく、集計・分析が容易で、業務改善にもつながる有効な方法です。
最初にしっかりテンプレートを作っておけば、毎日の業務報告がスムーズになり、情報の共有や意思決定がスピードアップします。
ぜひ、自社やチームの状況に合わせたExcel日報を作成し、業務の効率化に活用してください。