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ExcelのCONCATENATE関数の使い方と便利な活用例

Excelで複数のセルの文字を結合したいとき、どのようにしていますか?
コピー&ペーストで手作業していませんか?
そんなときに便利なのが「CONCATENATE(コンカテネート)」関数です。
文字列の結合を自動化できるこの関数は、住所や名前、商品コードの生成など、ビジネスの場面でも幅広く活用できます。

本記事では、Excel関数に不慣れな方でも理解できるように、
CONCATENATE関数の基本から応用、そして2021年以降に登場した新しい関数「TEXTJOIN」「CONCAT」との違いまで詳しく解説します。
Excel初心者から中級者まで役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。


CONCATENATE関数とは?

CONCATENATE関数は、複数の文字列やセルの内容を1つの文字列にまとめるための関数です。
たとえば、姓と名を別々のセルに入力していて、それを1つにまとめて表示したい場合などに使用されます。

基本構文

=CONCATENATE(文字列1, 文字列2, ...)

例:

=CONCATENATE(A1, B1)

この式は、セルA1とB1の内容をそのまま結合して表示します。
たとえば、A1に「山田」、B1に「太郎」と入力されている場合、「山田太郎」と表示されます。


CONCATENATEの基本的な使い方

セルの内容を結合する

姓(A列)と名(B列)を結合する方法:

=CONCATENATE(A2, B2)

結果:「山田太郎」

セルの間にスペースや記号を入れる

=CONCATENATE(A2, " ", B2)

結果:「山田 太郎」

文字列と数値を結合する

セルA2に「商品」、セルB2に「001」と入力されていた場合:

=CONCATENATE(A2, "-", B2)

結果:「商品-001」


CONCATENATE関数の活用例

1. 氏名の結合

顧客名簿などで、姓と名が別セルにあるとき、一括してフルネームを作成可能:

=CONCATENATE(A2, " ", B2)

2. 住所の自動生成

郵便番号、都道府県、市区町村、番地を結合して1行で表示:

=CONCATENATE(A2, " ", B2, " ", C2, " ", D2)

3. 商品コードの作成

部門コード、カテゴリーコード、商品番号を組み合わせた商品コードの生成:

=CONCATENATE(A2, "-", B2, "-", C2)

4. Eメールアドレスの作成

社員IDや氏名を用いて自動でメールアドレスを作る:

arduinoコピーする編集する=CONCATENATE(A2, "@example.com")

結果:「yamada@example.com」


CONCATENATE関数の注意点

1. セルが空だとそのまま空として結合される

=CONCATENATE(A2, B2)

B2が空白の場合、「山田」とだけ表示される。

2. セルの中にスペースを明示的に入れないとつながってしまう

例:

=CONCATENATE("東京都", "新宿区")

結果:「東京都新宿区」
スペースを入れるなら:

=CONCATENATE("東京都", " ", "新宿区")

CONCATENATE関数は廃止?新しい関数「CONCAT」と「TEXTJOIN」

Microsoft Excelのバージョン2016以降では、「CONCATENATE」は非推奨となり、代わりに「CONCAT」関数が導入されました。

CONCAT関数の基本

=CONCAT(文字列1, 文字列2, ...)

使い方はCONCATENATEと同じで、よりシンプルです。

例:

=CONCAT(A2, " ", B2)

CONCATENATEと機能は同じですが、将来的にはこちらに移行することが推奨されています。


TEXTJOIN関数の活用

TEXTJOIN関数は、区切り文字を自動的に挿入しながら複数のセルを結合できます。
複数のセルを一括で結合したいときに便利です。

基本構文

=TEXTJOIN(区切り文字, 無視するか, 範囲)

例:

=TEXTJOIN(" ", TRUE, A2:C2)

セルA2〜C2の内容をスペースで区切って結合します。空白セルは無視されます。


他の関数と組み合わせる応用テクニック

IF関数と組み合わせて条件によって文字列を変える

=IF(D2="男性", CONCATENATE(A2, "さん(男性)"), CONCATENATE(A2, "さん(女性)"))

TEXT関数と組み合わせて書式付き日付を結合

=CONCATENATE("提出日:", TEXT(A2, "yyyy年mm月dd日"))

よくあるエラーとその対処法

エラー1:「#NAME?」が表示される

綴りが間違っているか、関数名が存在しない可能性があります。
「CONCATENATE」を「CONCATE」などと間違えていないか確認しましょう。

エラー2:スペースが足りず読みにくい

スペースを忘れると「山田太郎」ではなく「山田太郎」になってしまうため、 " " を忘れずに追加しましょう。


まとめ

CONCATENATE関数は、Excelの作業をより効率的にする便利な関数です。
簡単な構文ながら、データの整形や整理において強力な味方となります。

今後は新しい「CONCAT」や「TEXTJOIN」も活用することで、より柔軟で見やすい資料作成が可能になります。

まずは基本を押さえて、少しずつ応用を試してみましょう。Excelの作業効率が劇的にアップすること間違いなしです!

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