Windowsのバッチファイルの作り方とファイル操作のバッチファイル例3選

Windowsのバッチファイルは、簡単な自動化から複雑な処理まで幅広く活用できるスクリプトです。特にファイル操作を効率化するために使われることが多く、ファイルのコピーや削除、リネームなどを自動化するのに便利です。本記事では、バッチファイルの基本的な作成方法を解説し、具体的なファイル操作の例を3つ紹介します。初心者の方でもすぐに試せる内容なので、ぜひ活用してください。

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バッチファイルとは？

バッチファイル（.bat）は、Windowsで動作するスクリプトファイルの一種で、複数のコマンドを自動で実行できます。コマンドプロンプト（cmd）で手動で入力するコマンドを、一つのファイルにまとめて一括実行できるのが特徴です。

主な用途：

• ファイルやフォルダの操作（コピー、移動、削除、リネーム）
• システム設定の変更
• 繰り返し作業の自動化
• 定期的なバックアップ処理

バッチファイルの基本的な作成方法

バッチファイルの作成手順は以下の通りです。

1. メモ帳を開く（または任意のテキストエディタ）
2. 拡張子を.batにして保存する
3. コマンドを記述する
4. 実行する

例：Hello, World!を表示するバッチファイル

@echo off
echo Hello, World!
pause

このファイルをhello.batとして保存し、ダブルクリックすると「Hello, World!」と表示されます。

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ファイル操作を行うバッチファイルの例

ここでは、実用的なバッチファイルのサンプルを3つ紹介します。

1. 指定フォルダのファイルを自動バックアップする

このバッチファイルは、指定したフォルダのファイルをバックアップフォルダにコピーします。

@echo off
set SOURCE=C:\Users\User\Documents\source_folder
set DEST=C:\Users\User\Documents\backup_folder
xcopy "%SOURCE%" "%DEST%" /E /Y

echo バックアップ完了！
pause

解説:

• set SOURCE=...：バックアップ元フォルダを指定
• set DEST=...：バックアップ先フォルダを指定
• xcopy コマンド：フォルダ内のすべてのファイルをコピー
• /E：空のサブディレクトリも含める
• /Y：上書き確認なしでコピー

2. 古いファイルを自動削除する

このバッチファイルは、特定のフォルダ内で30日以上経過したファイルを削除します。

@echo off
set TARGET=C:\Users\User\Documents\log_folder
forfiles /p "%TARGET%" /s /m *.* /d -30 /c "cmd /c del @path"

echo 古いファイルを削除しました。
pause

解説:

• forfiles コマンド：条件に合うファイルを検索して処理を実行
• /p "%TARGET%"：検索対象のフォルダを指定
• /d -30：30日以上前に作成・変更されたファイルを対象
• /c "cmd /c del @path"：該当するファイルを削除

3. 指定フォルダ内のファイルを一括リネームする

このバッチファイルは、指定フォルダ内のすべての.txtファイルの拡張子を.bakに変更します。

@echo off
set FOLDER=C:\Users\User\Documents\rename_folder
cd /d "%FOLDER%"
for %%f in (*.txt) do ren "%%f" "%%~nf.bak"
echo リネーム完了！
pause

解説:

• cd /d "%FOLDER%"：対象のフォルダに移動
• for %%f in (*.txt) do ren "%%f" "%%~nf.bak"：*.txtファイルの拡張子を.bakに変更

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まとめ

Windowsのバッチファイルを使うことで、日常的なファイル操作を効率化できます。本記事では、

1. フォルダのバックアップ
2. 古いファイルの自動削除
3. ファイルの一括リネーム

の3つの例を紹介しました。バッチファイルはシンプルな構文で強力な自動化が可能なので、ぜひ活用してみてください。