Windowsには「telnet」というコマンドがあり、リモートサーバーとの接続やポートの疎通確認などに利用されます。しかし、近年ではセキュリティの観点から標準では無効化されており、利用するためには設定が必要です。本記事では、Windowsにおけるtelnetコマンドの基本的な使い方から、設定方法、実際の使用例、代替手段について詳しく解説します。
telnet(テレネット)は、リモートのコンピュータに接続するためのプロトコルおよびコマンドの一つです。主にポートの疎通確認や簡単なリモートアクセスに使用されます。しかし、暗号化されていないため、セキュリティの観点から近年ではSSH(Secure Shell)が主流となっています。
Windows 10/11では、デフォルトでtelnetが無効になっています。使用するには、機能を有効化する必要があります。
以下のコマンドを管理者権限で実行すると、telnetが有効化されます。
dism /online /Enable-Feature /FeatureName:TelnetClient
適用後、Windowsを再起動すると反映されます。
基本の構文は以下のとおりです。
telnet [ホスト名またはIPアドレス] [ポート番号]
例として、GoogleのSMTPサーバー(ポート25)に接続する場合は以下のようになります。
telnet smtp.gmail.com 25
成功すると、SMTPサーバーのレスポンスが表示されます。
telnetを利用すると、リモートサーバーの特定のポートが開いているかを確認できます。
telnet 192.168.1.1 80
接続を終了するには、「Ctrl + ]」 を押してから「quit」と入力します。
→ telnetクライアントが無効になっている可能性があります。上記の**「Windowsでtelnetを有効化する方法」**を参照してください。
→ 次の点を確認してください。
telnetと似た用途で利用されますが、通信が暗号化されているため安全です。Windowsでは「PowerShell」や「PuTTY」を利用してSSH接続が可能です。
user@remote-server
簡単なポート確認には「Netcat」を利用することもできます。
nc -zv 192.168.1.1 80
Netcatはtelnetよりも高機能で、多くのOSで利用可能です。
Windowsのtelnetコマンドは、リモートサーバーへの接続やポートの疎通確認に便利なツールですが、セキュリティ上の問題から最近では推奨されていません。本記事では、telnetの有効化方法や基本的な使い方、代替手段について詳しく解説しました。特にSSHの利用を推奨し、安全な環境でネットワーク通信を行うことが重要です。