Windowsには、システムの詳細情報を取得できる「systeminfo」コマンドがあります。このコマンドを使用すると、OSのバージョン、インストール日、シリアルナンバー、CPU、メモリの情報など、さまざまな情報を簡単に確認できます。本記事では、「systeminfo」コマンドの基本的な使い方から、実務での活用方法までを詳しく解説します。
「systeminfo」は、Windowsのシステム情報を取得するためのバッチコマンドの1つです。このコマンドを実行することで、現在使用しているWindowsマシンの詳細な情報を取得できます。
「systeminfo」コマンドは、コマンドプロンプト(cmd)またはバッチスクリプトで使用できます。
systeminfo
このコマンドを実行すると、コンピューターの詳細なシステム情報が一覧表示されます。
「systeminfo」コマンドを実行すると、多くの情報が表示されます。主要な項目を説明します。
OS 名: Microsoft Windows 11 Pro
OS バージョン: 10.0.22621 N/A ビルド 22621
使用しているWindowsのバージョンとビルド番号が表示されます。
システム起動時間: 2023/10/10, 12:34:56
この項目では、Windowsがインストールされた日時がわかります。
プロセッサ: Intel(R) Core(TM) i7-12700K CPU @ 3.60GHz
搭載されているCPUの型番が表示されます。
実装メモリ (RAM): 16.0 GB
搭載されている物理メモリの容量を確認できます。
以下のコマンドで、取得した情報をファイルに保存できます。
systeminfo > systeminfo.txt
これにより、「systeminfo.txt」というファイルに情報が出力され、後で確認できます。
例えば、OSのバージョン情報のみを取得したい場合、find
コマンドを組み合わせて使用できます。
systeminfo | find "OS バージョン"
企業や組織で複数のPCのシステム情報を一括で取得したい場合、以下のようなバッチスクリプトを使用できます。
for /f %%i in (computers.txt) do @echo %%i >> result.txt & systeminfo /s %%i >> result.txt
このスクリプトでは、computers.txt
に記載されたコンピューター名(またはIPアドレス)を使って、それぞれのPCのシステム情報をresult.txt
に出力します。
find
コマンドで情報を抽出する場合、日本語版と英語版で表記が異なるため注意が必要です。more
コマンドを使ってページごとに表示することもできます。systeminfo | more
「systeminfo」コマンドは、Windowsのシステム情報を簡単に取得できる便利なコマンドです。基本的な使い方だけでなく、特定の情報を抽出したり、ファイルに保存したりすることで、より実用的に活用できます。特に企業でのIT管理やPCの状態確認には役立つため、ぜひ活用してみてください。