Windowsの「LABEL」コマンドは、ドライブのボリュームラベルを設定・変更するためのコマンドです。特に、複数のストレージを管理している場合、ラベルを適切に設定することで識別しやすくなり、作業の効率が向上します。しかし、LABELコマンドの使い方を詳しく知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。
本記事では、LABELコマンドの基本的な使い方から、実際の利用シーンまでを詳しく解説します。初心者にも分かりやすいように、実際のコマンド例を交えながら紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
LABELコマンドは、Windowsのコマンドプロンプト(cmd.exe)で使用されるコマンドの一つで、ドライブのボリュームラベル(名前)を変更する際に使います。ドライブのラベルを分かりやすく設定しておくことで、誤操作を防ぐことができます。
LABEL [ドライブ:] [新しいボリュームラベル]
例えば、Dドライブのボリュームラベルを「BACKUP」に変更する場合は以下のように入力します。
LABEL D: BACKUP
このコマンドを実行すると、Dドライブのラベルが「BACKUP」に変更されます。
現在のラベルを変更したい場合、次のように実行します。
LABEL C: SYSTEM
これにより、Cドライブのラベルが「SYSTEM」に設定されます。
ラベルを削除して、無名の状態にする場合は、以下のように入力します。
LABEL D:
このコマンドを実行すると、Dドライブのラベルが削除されます。
ラベルを変更する前に、現在のラベルを確認したい場合、以下のように入力します。
VOL D:
この「VOL」コマンドを実行すると、現在のボリュームラベルが表示されます。
LABELコマンドを実行するには、管理者権限が必要になる場合があります。エラーが出る場合は、**「管理者として実行」**でコマンドプロンプトを開いてください。
LABELコマンドを実行すると、既存のラベルが自動的に上書きされます。現在のラベルを確認してから変更すると、誤操作を防げます。
NTFSフォーマットでは、ボリュームラベルの最大文字数は32文字ですが、FAT32の場合は11文字までしか設定できません。
外付けHDDやUSBドライブをバックアップ用に使用する場合、「BACKUP」や「ARCHIVE」などのラベルを設定すると、誤ってフォーマットするリスクを軽減できます。
特定のプロジェクトに関連するファイルを格納するドライブに「PROJECT_A」「PROJECT_B」などのラベルを設定すると、整理しやすくなります。
一時ファイルやキャッシュデータを保存するためのドライブに「TEMP」や「CACHE」といったラベルを設定すると、整理がスムーズになります。
LABELコマンドを使用しなくても、Windowsのエクスプローラーからラベルを変更できます。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
LABELコマンド | 短時間で設定できる、スクリプトで自動化できる | コマンドを覚える必要がある |
GUI操作 | 直感的に操作できる | 複数のドライブを管理する場合は手間がかかる |
LABELコマンドは、Windowsのボリュームラベルを簡単に変更できる便利なコマンドです。特に、複数のストレージを扱う際や、システム管理を効率化したい場合に役立ちます。
本記事で紹介した内容を活用して、ストレージを整理し、より快適な環境を構築してみてください。