Windowsのバッチコマンド「getmac」は、ネットワークインターフェースのMACアドレスを取得するための便利なコマンドです。本記事では、「getmac」の基本的な使い方から、オプションの活用方法、バッチスクリプトでの応用例まで詳しく解説します。ネットワーク管理やセキュリティ対策に役立つ知識を身につけましょう。
「getmac」コマンドは、Windows環境でネットワークアダプターのMACアドレスを取得するために使用されます。MACアドレスは、ネットワーク機器ごとに割り当てられた一意の識別子であり、ネットワーク管理やトラブルシューティングに欠かせない情報です。
基本的な「getmac」コマンドの使い方は以下の通りです。
getmac
このコマンドを実行すると、接続されているネットワークアダプターのMACアドレスが表示されます。
「getmac」にはいくつかのオプションがあり、用途に応じて適切な情報を取得できます。
getmac /V
このオプションを指定すると、MACアドレスに加えて、ネットワークアダプターの情報が詳細に表示されます。
出力フォーマットを変更するためのオプションです。
getmac /FO LIST
getmac /FO CSV
利用可能なフォーマットは以下の3つです。
CSVやTABLEフォーマットでヘッダーを省略する場合に使用します。
getmac /FO CSV /NH
以下のバッチスクリプトを実行すると、MACアドレスを「mac_address.txt」に保存できます。
@echo off
getmac /FO CSV /NH > mac_address.txt
echo MACアドレスを保存しました。
「findstr」コマンドを組み合わせて、特定のアダプターのMACアドレスを取得できます。
getmac /V | findstr "Wi-Fi"
このスクリプトは、Wi-FiアダプターのMACアドレスのみを表示します。
リモートPCのMACアドレスを取得するには、「/S」オプションを使用します。
getmac /S [コンピューター名またはIP] /U [ユーザー名] /P [パスワード]
例:
getmac /S 192.168.1.100 /U admin /P password123
「getmac」コマンドは、Windows環境でMACアドレスを簡単に取得できる便利なツールです。オプションを活用することで、詳細情報の取得やリモートPCからの取得も可能になります。バッチスクリプトと組み合わせることで、ネットワーク管理の効率化にも役立ちます。本記事を参考に、「getmac」コマンドを活用してみてください。