Windowsのコマンドプロンプト(CMD)を操作する際に欠かせないのが「cd」コマンドです。フォルダの移動に使うこの基本コマンドを理解すれば、作業効率が飛躍的に向上します。本記事では、cdコマンドの基本的な使い方から応用テクニックまで、具体的な例を交えて詳しく解説します。
cd(Change Directory)コマンドは、カレントディレクトリ(現在の作業フォルダ)を変更するためのコマンドです。Windowsのコマンドプロンプトを使う際に最も頻繁に使うコマンドの一つであり、ファイルの操作やスクリプトの実行時に不可欠です。
まず、現在のディレクトリを確認するには以下のコマンドを実行します。
cd
または、
chdir
と入力しても同じ結果が得られます。
特定のディレクトリへ移動するには、以下のように入力します。
cd フォルダ名
例えば、C:\Users
フォルダに移動する場合:
cd C:\Users
現在のディレクトリの一つ上(親ディレクトリ)へ移動するには、以下のコマンドを使用します。
cd ..
最上位のルートディレクトリ(例:C:\)へ移動するには、以下のように入力します。
cd \
CドライブからDドライブへ変更する場合は、
d:
のようにドライブ名を入力するだけでOKです。
フォルダが階層化されている場合、一度に移動できます。
cd C:\Users\Public\Documents
フォルダ名にスペースが含まれる場合は、ダブルクォーテーション(” “)で囲む必要があります。
cd "C:\Program Files"
前にいたディレクトリに戻るには、
cd -
環境変数を使って特定のディレクトリへ移動することも可能です。
cd %USERPROFILE%
これは、ユーザーのホームディレクトリ(例:C:\Users\ユーザー名)に移動するコマンドです。
一部のディレクトリ(C:\Windows\System32 など)には、管理者権限が必要な場合があります。
入力したフォルダ名が正しいか確認し、存在しないフォルダへ移動しようとしていないかチェックしましょう。
特殊なフォルダの場合、標準のcdコマンドでは移動できないことがあります。
cdコマンドは、Windowsのコマンドプロンプトを使う上で欠かせない基本コマンドです。基本的な移動操作をマスターするだけでなく、応用テクニックも活用すれば、より効率的に作業を進められます。ぜひ日常の作業に取り入れてみてください!