会社のネットワークに接続するときや、セキュリティのためにインターネット接続を管理したいときに欠かせないのが「プロキシ設定」です。特にWindows11では、手動と自動の両方でプロキシを設定できる機能が搭載されており、用途に応じて柔軟に使い分けることができます。本記事では、Windows11でプロキシサーバーを設定する方法について、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。設定手順だけでなく、よくあるトラブルやその対処法もあわせて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
プロキシ(Proxy)とは、インターネットと端末の間に入る中継サーバーのことです。直接インターネットへアクセスする代わりに、プロキシサーバーを経由して通信を行います。
これにより以下のような効果が得られます。
企業のネットワークや一部の学校、公共施設などでは、プロキシの設定が必須となっていることもあります。
Windows11では、以下の2つの方法でプロキシを設定できます。
それぞれの用途や管理方針に応じて設定を選ぶことができます。会社や学校から指示されたプロキシ情報に従って、適切な方法で設定してください。
192.168.0.100
、8080
など)これで、すべての通信が指定したプロキシサーバーを経由するようになります。
自動構成スクリプト(PACファイル)を使えば、通信先のドメインに応じてプロキシの有無を自動で切り替えることができます。
手動設定と同様に「設定」>「ネットワークとインターネット」>「プロキシ」まで移動します。
http://proxy.example.com/proxy.pac
)を入力PACファイルの内容に応じて、アクセスごとにプロキシ使用の有無が自動的に切り替わります。
設定を保存したら、以下の方法で正しくプロキシが動作しているか確認しましょう。
以下のコマンドを実行して、現在のプロキシ設定を確認できます:
powershellコピーする編集するnetsh winhttp show proxy
このコマンドでは、WinHTTPベースのアプリケーションに対するプロキシ設定が確認できます。
プロキシ設定をしても接続できない場合は、以下の点をチェックしましょう。
それでも解決しない場合は、ネットワーク管理者に確認しましょう。
外出先や自宅など、プロキシが不要な場所では、設定を無効にすることも可能です。
これで通常のインターネット接続に戻ります。
Windows11では、プロキシ設定を簡単に手動・自動で切り替えることができ、セキュリティや通信管理において非常に便利な機能です。特に企業や学校でのネットワーク運用においては、正しいプロキシ設定が不可欠です。この記事を参考に、自身の環境に適した設定を行い、快適かつ安全なインターネット利用を実現しましょう。