パソコンを使っていて突然、画面が真っ青になり、見慣れないエラーコードとともに再起動が始まった――それが「ブルースクリーン(BSoD)」です。初めて見ると驚きますし、「パソコンが壊れたのでは?」と不安になるかもしれません。しかし、ブルースクリーンはあくまでも“エラーを知らせるための安全装置”であり、原因を突き止めて適切に対処することで、再発を防ぐこともできます。この記事では、ブルースクリーンが発生した際に確認すべきポイントをわかりやすく解説します。突然のエラーにも落ち着いて対応できるよう、ぜひ参考にしてください。
ブルースクリーンとは、「Windowsが重大なエラーを検知し、システムの破損を防ぐために強制的に動作を停止させた状態」です。正式には「ブルースクリーン・オブ・デス(Blue Screen of Death:BSoD)」と呼ばれます。
原因としては、ハードウェアの不具合、ドライバの問題、ソフトウェアのバグ、またはWindows自体の内部エラーなどが考えられます。突然発生するため驚きますが、画面に表示されるエラーメッセージやコードを手がかりに、原因の特定が可能です。
ブルースクリーンが表示されたとき、画面には「停止コード(Stop Code)」が記載されています。たとえば、
CRITICAL_PROCESS_DIED
MEMORY_MANAGEMENT
IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL
といったコードが表示される場合があります。これらは発生したエラーの種類を示しており、ネットで検索すればその意味と対処法が見つかります。
ブルースクリーンは数秒で消えてしまう場合もあるため、スマートフォンで写真を撮っておくと後から確認できて便利です。
ブルースクリーンの直前にインストールやアップデートを行ったソフトウェアやドライバが原因のこともあります。以下のような行動をしていなかったか思い出してください。
これらの変更があった場合は、復元ポイントを使ってシステムをその前の状態に戻すか、問題のあるソフトウェアを一時的にアンインストールしてみましょう。
新しくUSB機器や外付けドライブを接続してからエラーが起きた場合、それらの周辺機器が原因の可能性もあります。特に、認識不良やドライバの不整合があると、システムが不安定になります。
【対処法】
ハードウェアの故障もブルースクリーンの原因になります。特に多いのが、メモリやSSD/HDDの異常です。
【確認方法】
chkdsk
コマンドを実行 chkdsk C: /f /r
でチェック&修復(再起動が必要)物理的な故障が疑われる場合は、パーツの交換や修理が必要になります。
Windowsには「イベントビューアー」という機能があり、過去に発生したシステムエラーや警告のログを見ることができます。
【確認手順】
eventvwr.msc
を入力して実行ログに表示される「ソース」や「イベントID」は、問題の特定に役立ちます。
通常起動でブルースクリーンになる場合、セーフモードで起動することで原因の切り分けができます。セーフモードでは最低限のドライバとサービスのみが読み込まれるため、安定して起動する可能性が高くなります。
【セーフモードの起動方法(Windows 10/11)】
セーフモードで正常に動く場合は、通常起動時のアプリやドライバに原因があると考えられます。
Windows Updateの失敗や不完全なアップデートが原因でブルースクリーンが発生することもあります。
【確認方法】
また、最新のパッチを適用していないと不具合が修正されていない可能性もあるため、常に最新の状態を保ちましょう。
ブルースクリーンが発生すると、焦ってしまいがちですが、原因を丁寧に探っていくことで解決できるケースは多くあります。特に、エラーコード・直前の変更・ハードウェアの状態などを確認することがポイントです。
どうしても原因がわからない場合や、再起動してもすぐに同じエラーが出る場合は、信頼できるサポートに相談するのも選択肢の一つです。日頃からバックアップを取っておくことで、万が一のデータ消失にも備えられます。
ブルースクリーンは“パソコンのSOS信号”と受け止め、落ち着いて対応しましょう。