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Windows 11で外字エディタを使う方法|オリジナル文字を作成・登録して活用する手順を解説

パソコンで名前や古い漢字、特殊記号を入力したいと思ったことはありませんか?
Windows 11には「外字エディタ(EUDCエディタ)」というツールが標準搭載されており、自分だけのオリジナル文字(外字)を作成して使うことができます。
この記事では、Windows 11における外字エディタの起動方法から、文字の作成・保存・入力方法までをわかりやすく解説します。
業務で旧字体が必要な方や、名前に珍しい漢字を含む方にとって役立つ内容です。


外字エディタとは?Windowsで使える便利な文字作成ツール

「外字エディタ(EUDCエディタ)」は、Windowsに標準で搭載されている文字作成ツールです。
通常のフォントに含まれていない漢字や記号を自分で作成して、特定のフォントとして保存・使用することができます。

主な用途は以下の通りです。

  • 戸籍や人名で使われる旧字体の再現
  • 特殊な記号、商標などの作成
  • 自社独自のマークや略語の文字化

Windows 11でも従来と同じく利用可能であり、業務用途はもちろん、趣味や創作でも活用できます。


外字エディタの起動方法(Windows 11)

Windows 11では外字エディタの起動手順が少し分かりにくいため、以下の手順で実行します。

  1. スタートメニューを開く
    「スタート」ボタンをクリックするか、キーボードのWindowsキーを押します。
  2. 検索ボックスに「eudcedit」と入力
    「外字エディタ」と入力してもOKです。
  3. 「eudcedit」または「外字エディタ」をクリック
    プログラムが起動します。

※ 初回起動時にはフォントを選択する画面が表示されます。通常は「すべてのフォントに関連付ける」で問題ありません。


外字エディタで新しい文字を作る方法

起動後の画面にはグリッド状のキャンバスが表示されます。ここにマウスやペンツールで文字や記号を描きます。

基本操作の流れ

  1. 文字コードの選択
    最初に表示される「コードの選択」画面で、未使用のコード(例:F041など)を選び「OK」。
  2. 描画ツールの使い方
    ・鉛筆ツール(手書き)
    ・直線ツール、四角形ツールなども使用可能
    ・「Ctrl + Z」で操作の取り消しも可能です。
  3. プレビューの確認
    左上のプレビュー枠で、文字がどのように表示されるか確認できます。
  4. 保存
    「編集」→「保存」で登録完了。
    以後、このコードに文字が紐づけられます。

外字の入力方法:IMEパッドやコード入力を活用する

外字を作成しただけでは使えません。実際に入力するための方法を2つ紹介します。

1. IMEパッドからの入力

  1. タスクバーの「あ」や「A」などのIMEアイコンを右クリック
  2. 「IMEパッド」を選択
  3. 「文字一覧」から「ユーザー定義文字」を選び、作成した外字をクリックして入力

2. Unicodeによるコード入力(対応アプリのみ)

外字エディタで設定したコード(例:F041)を把握しておけば、Altキーとテンキーで入力可能な場合もあります(アプリや環境によって異なります)。


外字エディタ使用時の注意点と制限

便利な外字エディタですが、いくつか注意が必要です。

外字はフォントやPC依存

外字は作成したパソコンのみに保存されているため、他のPCでは表示されません。
社内共有する場合は、「外字ファイル(*.TTE)」をエクスポートし、対象PCにインポートする必要があります。

PDFやWeb上では文字化けすることも

外字は標準フォントではないため、PDFやウェブページでは「□」や「?」と表示されることもあります。共有前に必ず確認しましょう。

バックアップを取ること

万が一Windowsの再インストールや故障が起きた際に備え、外字データ(*.EUDファイル)を定期的にバックアップすることをおすすめします。


外字のエクスポートとインポート方法

別のPCに作成した外字を移すには、外字ファイルをエクスポート・インポートします。

エクスポート方法

  1. エクスプローラーを開く
  2. 「C:\Windows\EUDC」フォルダを表示
  3. 対象のユーザー名の*.TTE、.EUF、.EUDファイルをUSBなどにコピー

インポート方法

  1. コピーしたファイルを同じフォルダ(C:\Windows\EUDC)に貼り付け
  2. 外字エディタを開き、正しく表示されるか確認

外字エディタが開けない・使えない時の対処法

Windows 11の一部環境では、外字エディタがうまく動作しない場合もあります。

  • 管理者権限での実行eudceditを右クリックし「管理者として実行」
  • フォント設定の確認:「すべてのフォントに関連付ける」を選んでいるか確認
  • システム更新:Windows Updateが最新でない場合、ツールが正常に動作しないことがあります。

まとめ:Windows 11の外字エディタで自分だけの文字を活用しよう

Windows 11に標準搭載されている外字エディタは、旧字体や特殊記号を扱いたい方にとって非常に便利なツールです。
自分のニーズに合わせた文字を自由に作成できるため、業務文書や個人用途での表現力が格段に上がります。

注意点としては、外字がPC固有であることや、共有・表示制限があるため、使用する場面は選びましょう。
慣れてしまえば、外字作成は意外と簡単で楽しい作業になります。
あなたもぜひ一度、オリジナルの文字作りにチャレンジしてみてください!

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