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KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLEDエラーの原因と対処法|ブルースクリーンを回避する方法

突然のブルースクリーンに遭遇し、「KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED」というエラーコードが表示されて戸惑った経験はありませんか?
このエラーは、Windowsで発生する深刻なシステムトラブルの一種で、原因によっては繰り返し発生し、作業の妨げになることもあります。
本記事では、「KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED」の意味から、具体的な原因、そしてユーザー自身でできる対処法までをわかりやすく解説します。
突然のエラーに困ったときの参考として、ぜひ最後までご覧ください。


KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLEDとは?

「KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED」は、Windowsのブルースクリーン(BSOD:Blue Screen of Death)で表示されるSTOPコードの一つです。
このエラーが示しているのは、カーネルモード(KMODE)で実行中のドライバやシステムコンポーネントが、処理できない例外(Exception)を発生させたということです。

通常、Windowsでは予期しない例外が発生するとシステムがそれを処理しますが、ドライバなどの重要な部分で処理不能な例外が発生すると、ブルースクリーンで強制的に停止します。
このエラーの原因となるのは、主に不正なドライバ互換性のないハードウェア、あるいは破損したシステムファイルです。


よくある原因

「KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED」エラーが発生する背景には、いくつかの典型的な原因があります。以下で詳しく見ていきましょう。

1. ドライバの不具合や互換性の問題

最も多い原因の一つが、不正または古いドライバの使用です。特に、新しいデバイスを接続した直後や、Windows Updateの後に発生するケースが多く見られます。

2. 新しく追加したハードウェア

新しいUSB機器や増設メモリ、グラフィックカードなどを取り付けたあとに発生する場合、それらのハードウェアが原因である可能性があります。

3. メモリの故障や異常

物理メモリ(RAM)の故障も、カーネルレベルでの例外を引き起こす要因となります。特に長年使っているPCや自作PCでは要注意です。

4. セキュリティソフトやファームウェアの干渉

一部のサードパーティ製のウイルス対策ソフトや、古いBIOS/UEFIファームウェアが、システムの動作に干渉し、ブルースクリーンを引き起こすこともあります。


STOPコードに表示される「エラー発生ファイル」も確認しよう

ブルースクリーンには「KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED」に加えて、xxx.sysのようなファイル名が表示される場合があります。
これは、どのドライバファイルがエラーの原因となっているかを示す重要な手がかりです。

たとえば:

  • ntoskrnl.exe → カーネル関連の問題
  • tcpip.sys → ネットワークドライバ
  • nvlddmkm.sys → NVIDIAグラフィックドライバ

このように、表示されたファイル名から問題の原因を絞り込むことが可能です。


対処法1:ドライバを最新のものに更新する

まずはドライバの更新を試みましょう。

方法:

  1. スタートボタンを右クリック →「デバイスマネージャー」を開く
  2. エラーが起きていそうなデバイス(ネットワーク、ディスプレイ、サウンド等)を右クリックし、「ドライバーの更新」を選択
  3. 「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」を選ぶ

また、製品の公式サイトから最新版ドライバを手動でダウンロードしてインストールするのも有効です。


対処法2:セーフモードでの起動と不要ソフトの削除

ブルースクリーンが頻発して通常起動できない場合は、セーフモードで起動して不要なソフトを削除することで改善することがあります。

セーフモードの起動方法:

  1. 電源を入れたらWindowsのロゴが出る直前に電源ボタン長押しで強制終了(これを2~3回繰り返す)
  2. 「自動修復」画面が出たら、「詳細オプション」→「トラブルシューティング」→「スタートアップ設定」→再起動
  3. 数字キー「4」または「F4」でセーフモード起動

起動後に最近インストールしたアプリやドライバを削除してみましょう。


対処法3:メモリ診断を実施する

メモリの異常が疑われる場合、Windowsに標準搭載されているメモリ診断ツールを使用しましょう。

手順:

  1. スタートメニューで「Windows メモリ診断」と検索
  2. 「今すぐ再起動して問題の有無を確認する」を選択
  3. 再起動後、自動的にメモリチェックが実行され、結果は次回ログイン時に通知されます

もしエラーが検出された場合は、メモリの交換を検討しましょう。


対処法4:システムファイルの修復を行う

Windowsシステムのファイルが破損している可能性がある場合、コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行して修復を試みます。

bashコピーする編集するsfc /scannow
  1. 管理者として「コマンドプロンプト」を起動
  2. 上記コマンドを入力し、Enter
  3. 検証と修復が自動で実行される(時間がかかる場合あり)

問題があるファイルが見つかれば、自動で修復されます。


対処法5:システムの復元を利用する

以前は正常に動作していたのに、ある日を境にエラーが頻発するようになった場合、システムの復元を行うのも有効です。

  1. スタートメニューで「復元ポイントの作成」と検索
  2. 「システムの復元」をクリック
  3. 復元ポイントを選んで実行

ソフトウェアやドライバの更新が原因であれば、これで改善される可能性があります。


対処法6:BIOSの更新や初期化も検討

稀にBIOS/UEFIの不具合が原因で、KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLEDエラーが発生することがあります。
PCメーカーの公式サイトでBIOSの最新バージョンを確認し、更新を行ってください。
ただし、BIOS更新は失敗するとPCが起動しなくなるリスクもあるため、手順をよく確認のうえ慎重に実施してください。


最終手段:Windowsの再インストール

上記をすべて試しても改善しない場合、Windowsのクリーンインストールが必要になることもあります。
バックアップを取り、Microsoftの公式サイトからインストールメディアを作成して再セットアップを行いましょう。
ただし、これは最後の手段として、他の方法をすべて試した後に選ぶようにしてください。


まとめ

「KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED」エラーは、ハードウェア・ドライバ・ソフトウェアなど複数の原因が絡んで発生するトラブルですが、冷静に対処すれば多くの場合は改善可能です。
まずはドライバの確認と更新から始め、順を追って原因を特定していきましょう。
不安な場合は専門業者に相談するのも一つの手です。

ブルースクリーンは焦りがちですが、落ち着いて原因を一つひとつ取り除いていくことが、安定したPC環境を取り戻す近道になります。

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