突然、PCの画面が青くなり「UNEXPECTED_KERNEL_MODE_TRAP」というエラーが表示されて驚いた経験はありませんか?
このエラーは、Windowsで発生する「ブルースクリーン(BSOD)」の一種で、主にハードウェアの不具合やドライバの問題が原因です。放置するとデータの損失や再発の危険があるため、早急な対処が必要です。
この記事では、「UNEXPECTED_KERNEL_MODE_TRAP」の原因、発生しやすい状況、そして具体的な解決方法まで、初心者にもわかりやすく解説します。
「UNEXPECTED_KERNEL_MODE_TRAP」は、Windows OSで発生するブルースクリーンエラーのひとつで、バグチェックコードは 0x0000007F です。
このエラーは、カーネルモード(OSの中核部分)で予期しない例外が発生し、それが適切に処理されなかったときに表示されます。
簡単にいえば、Windowsの深い部分で“想定外の問題”が起きて、処理ができずに停止した状態です。
このエラーが出る代表的な原因は以下の通りです:
特に、ハードウェアとドライバの関係で発生しやすいエラーであり、適切な診断と対処が必要になります。
最も多い原因の一つが、メモリの物理的な異常です。
RAMが壊れていたり、スロットにしっかり装着されていなかったりすると、カーネルが正しく動作せず、UNEXPECTED_KERNEL_MODE_TRAPが発生することがあります。
古いドライバ、互換性のないドライバ、または不完全なインストールによるドライババグは、OSカーネルを不安定にします。
特に、グラフィックドライバやネットワークドライバなど、カーネルレベルで動作するドライバが原因になるケースが多いです。
CPUやマザーボード、電源ユニットの不具合もエラーの引き金になります。
長時間使用による過熱や、劣化した冷却ファンなどにも注意が必要です。
BIOS設定の不備や、メモリやCPUのオーバークロック設定が影響することもあります。
特にXMPプロファイルを無理に適用している場合は注意が必要です。
UNEXPECTED_KERNEL_MODE_TRAPは、特定の作業中に繰り返し発生することがあります。たとえば:
このように、高負荷状態やドライバ変更の直後にエラーが出やすい傾向があります。
まず疑うべきはメモリの問題です。以下の手順で診断が可能です。
物理的な問題が見つかった場合は、メモリの交換を検討してください。
ドライバに問題がある場合、以下の方法で対処できます。
場合によっては一度ドライバを削除し、メーカー公式サイトからクリーンインストールする方が確実です。
Windowsの更新によって、既知の不具合が修正されていることがあります。
特にセキュリティ更新やドライバ関連のパッチは優先して適用しましょう。
BIOSが原因のケースもあるため、以下を試してみてください。
必要に応じて、マザーボードの公式サイトからBIOSアップデートも検討してください(失敗のリスクもあるため注意)。
Windowsのシステムファイルが破損していると、カーネルエラーが起きる可能性があります。
bashコピーする編集するsfc /scannow
これで自動修復が試みられます。さらに以下のコマンドも有効です:
bashコピーする編集するDISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
修復に成功すれば、再起動後にエラーが解消することもあります。
上記をすべて試しても改善しない場合、以下を検討しましょう。
再インストール前には、必ずバックアップを取っておくことをお勧めします。
「UNEXPECTED_KERNEL_MODE_TRAP」は、ハードウェアまたはドライバのトラブルが原因で発生する深刻なエラーです。
発生時は驚くかもしれませんが、慌てずに一つずつ原因を切り分けて対処していけば、多くのケースで復旧が可能です。
メモリ診断、ドライバ更新、システム修復など、手順を守って進めることが大切です。
今後も安定したPC運用をするために、定期的なWindows Updateやドライバの見直し、ハードウェアのメンテナンスを心がけましょう。