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PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREAの原因と対処法|Windowsブルースクリーン徹底解説

Windowsを使っていると、突然「ブルースクリーン(BSoD)」が表示されて驚いたことはありませんか?
特に「PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA」というエラーメッセージが出た場合、原因が特定しにくく、PCの動作にも大きな影響を及ぼすことがあります。
この記事では、「PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA」の意味や原因、代表的な解決方法までを初心者にもわかりやすく解説します。
突然のクラッシュに悩まされないためにも、この記事を参考に対策を講じていきましょう。


原因不明のブルースクリーン「PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA」とは?

「PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA」とは、Windowsで発生するブルースクリーン(STOPエラー)の一種で、メモリ管理の問題が原因で起こるものです。

このエラーは、Windowsがアクセスしようとしたメモリ領域が「ページファイル(仮想メモリ)」にも「物理メモリ」にも存在しない場合に発生します。具体的には以下のような状況で発生することがあります。

  • 不良なデバイスドライバ
  • メモリ(RAM)の故障
  • ウイルス対策ソフトなどによる干渉
  • ハードディスクの破損
  • システムファイルの破損

突然このエラーが発生し再起動を繰り返すようになると、作業の継続が難しくなるため、早急な対処が求められます。


主な原因① メモリ(RAM)の物理的な不良

最も多い原因の一つが、RAM(メインメモリ)の物理的な故障です。

メモリが破損していると、システムが必要なデータを保持・読み込みできず、アクセス違反が発生します。

対策

  • メモリの接触不良を疑う場合は、一度抜き差ししてみましょう。
  • 「Windowsメモリ診断」または「Memtest86」などのツールを使用してメモリテストを行うことで、物理的な故障を特定できます。
  • 不良メモリが特定された場合は、そのメモリを交換してください。

主な原因② デバイスドライバの不具合

新しくハードウェアを追加した直後や、ドライバを更新した直後にブルースクリーンが発生する場合、原因はドライバにある可能性が高いです。

誤ったバージョンのドライバや、ベータ版のドライバを使っていると、OSと正しく連携できずエラーを引き起こします。

対策

  • デバイスマネージャーから最近追加または更新したドライバをロールバックしてみましょう。
  • 公式サイトから最新の安定バージョンのドライバをインストールし直してください。
  • セーフモードで起動してドライバの削除・更新を行うと安全です。

主な原因③ セキュリティソフトやバックグラウンドアプリ

ウイルス対策ソフトや、システムに常駐するバックグラウンドアプリが原因で、PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREAが発生することもあります。

特に複数のセキュリティソフトを併用していると、メモリの競合が起きやすくなります。

対策

  • セーフモードで起動し、該当アプリを一時的にアンインストールして様子を見ましょう。
  • 特定のソフトに依存した設定やファイルの保護機能が暴走していることがあるため、一時的に無効化することで症状が改善する場合があります。
  • 信頼性の高い1つのソフトウェアに絞ることを推奨します。

主な原因④ ハードディスクの破損やシステムファイルの不整合

ハードディスクの劣化や、システムファイルの破損も、このエラーの引き金になります。特にSSDやHDDが古い場合、読み取りエラーが増える傾向にあります。

対策

  • コマンドプロンプトを管理者権限で開き、chkdsk /f /rを実行してディスクのエラーチェックを行います。
  • sfc /scannowでシステムファイルの整合性を確認・修復できます。
  • Windowsの「ドライブのエラーチェック」機能も利用可能です。

主な原因⑤ 仮想メモリ設定の不具合

Windowsは物理メモリが不足した際に「ページファイル(仮想メモリ)」を利用しますが、この設定に不具合があるとエラーを誘発することがあります。

対策

  • 仮想メモリの設定を「自動管理」に戻すことで、多くのケースで安定します。
  • 「システムのプロパティ」→「パフォーマンス」→「詳細設定」→「仮想メモリ」の順に進んで確認・変更してください。

応急対応|セーフモードでの確認

ブルースクリーンが頻発して通常起動できない場合、セーフモードでの起動が有効です。
セーフモードでは必要最小限のドライバとサービスのみが動作するため、問題の切り分けがしやすくなります。

セーフモードでの起動方法(Windows 10/11)

  1. 電源を3回強制終了(電源ボタン長押し)して回復オプションを表示
  2. 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」
  3. 再起動後「4」キーを押してセーフモード起動

ここでドライバの更新・削除、ソフトのアンインストールなどを行いましょう。


それでも直らない場合は?ハードウェア診断・再インストールを検討

上記の対処を試しても改善が見られない場合は、ハードディスクやマザーボードの障害も視野に入れて検討が必要です。

最終手段

  • データをバックアップし、Windowsのクリーンインストールを実行
  • 信頼できる修理業者またはメーカーサポートに問い合わせ
  • パーツ交換を検討(特にメモリ、ストレージ)

まとめ|ブルースクリーンは早期発見・早期対処が鍵

「PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA」は、突然発生する厄介なエラーですが、原因と対処法を正しく理解すれば回避・解決は可能です。

  • メモリやドライバの不具合が主な原因
  • セーフモードでの操作がトラブル切り分けに有効
  • ハードウェアの検査やOS再インストールで最終対応

パソコンの健康診断を定期的に行い、万が一のトラブルに備えてバックアップも忘れずに取りましょう。
安定したPC環境を維持するためにも、今一度ご自身のシステム状態をチェックしてみてください。

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