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PowerShellでグループからユーザーを削除する方法|Remove-LocalGroupMemberの使い方を徹底解説

Windows環境では、ローカルグループの管理が重要です。特に、不要なユーザーをグループから削除する作業は、システムのセキュリティや権限管理の適正化に欠かせません。PowerShellを活用すれば、手作業で設定を変更するよりも効率的にグループ管理ができます。

この記事では、Remove-LocalGroupMember コマンドレットを使用して、ローカルグループからユーザーを削除する方法を詳しく解説します。具体的な構文、実践的な使用例、トラブルシューティングまで、初心者にもわかりやすく紹介します。

Remove-LocalGroupMemberとは?

Remove-LocalGroupMember は、Windows PowerShellでローカルグループからユーザーを削除するためのコマンドレットです。Windows 10以降の環境で使用でき、管理者権限が必要です。

主な特徴

  • 指定したローカルグループから特定のユーザーを削除
  • 複数のユーザーを一度に削除可能
  • GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を使わずに操作可能

Remove-LocalGroupMemberの基本構文

Remove-LocalGroupMember -Group "グループ名" -Member "ユーザー名"

パラメータの説明

  • -Group :削除対象のローカルグループ名
  • -Member :削除したいユーザー名またはSID(セキュリティ識別子)

例:AdministratorsグループからUser1を削除

Remove-LocalGroupMember -Group "Administrators" -Member "User1"

このコマンドを実行すると、User1がAdministratorsグループから削除されます。


複数のユーザーを削除する方法

複数のユーザーを一括削除したい場合は、配列を使用します。

Remove-LocalGroupMember -Group "Administrators" -Member @("User1", "User2", "User3")

このコマンドで User1, User2, User3 の3ユーザーが Administrators グループから削除されます。


Active Directory環境での利用

Active Directory(AD)環境でドメインユーザーを削除する場合、ユーザー名の指定方法に注意が必要です。
例えば、ドメインユーザー DomainUser をローカルグループから削除するには、以下のように記述します。

Remove-LocalGroupMember -Group "Remote Desktop Users" -Member "DOMAIN\DomainUser"

この方法で、ADのドメインユーザーをローカルグループから削除できます。


スクリプトでの自動化

例えば、特定のローカルグループから指定したユーザーを削除するスクリプトを作成し、定期的に実行できます。

$group = "Remote Desktop Users"
$usersToRemove = @("UserA", "UserB", "UserC")

foreach ($user in $usersToRemove) {
Remove-LocalGroupMember -Group $group -Member $user -ErrorAction SilentlyContinue
}

このスクリプトは、”Remote Desktop Users” グループから UserA, UserB, UserC を削除します。-ErrorAction SilentlyContinue を指定することで、エラーが発生してもスクリプトの実行を継続します。


エラー発生時の対処法

1. ユーザーが存在しない場合

エラーメッセージ:

Remove-LocalGroupMember : 指定されたユーザーがグループのメンバーではありません。

解決策
事前にユーザーがグループに所属しているかを確認する

Get-LocalGroupMember -Group "Administrators"

2. 実行権限がない場合

エラーメッセージ:

Remove-LocalGroupMember : 実行には管理者権限が必要です。

解決策
PowerShellを 管理者として実行 する


3. 指定したグループが存在しない場合

エラーメッセージ:

Remove-LocalGroupMember : 指定されたグループが見つかりません。

解決策
グループ名を間違えていないか確認

Get-LocalGroup

で存在するグループを一覧表示して、正しいグループ名を使用する


まとめ

PowerShellの Remove-LocalGroupMember を使えば、ローカルグループからユーザーを簡単に削除できます。

主なポイント
Remove-LocalGroupMember -Group "グループ名" -Member "ユーザー名" で削除可能
✅ 複数ユーザーを配列で指定し、一括削除も可能
✅ Active Directoryユーザーの削除には DOMAIN\ユーザー名 形式を使用
✅ スクリプトを作成すれば、自動化も可能
✅ よくあるエラーの対処法も覚えておくと便利

PowerShellを活用すれば、管理作業を効率化できます。ぜひ、実際に試してみてください!

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