Windowsのタスクスケジューラは、定期的なジョブの自動実行に欠かせないツールです。
しかし、タスクの管理や確認をGUIから行うのは手間がかかることもあります。
そこで役立つのがPowerShellのGet-ScheduledTask
コマンドです。
このコマンドを使えば、登録されているタスクの一覧を取得し、詳細な情報を確認することが可能です。
本記事では、Get-ScheduledTask
の基本的な使い方から、フィルタリングや詳細情報の取得方法、実用的な活用例までを詳しく解説します。
Windowsのタスクスケジューラは、手動で設定すると手間がかかることがあります。
しかし、PowerShellを使うことで以下のようなメリットがあります。
特にGet-ScheduledTask
は、現在登録されているタスクの一覧を取得し、状態やトリガーなどの詳細情報を確認するのに役立ちます。
Get-ScheduledTask
は、PowerShellのコマンドラインで簡単に実行できます。
以下のコマンドを実行すると、システムに登録されているすべてのスケジュールされたタスクの一覧を取得できます。
Get-ScheduledTask
このコマンドを実行すると、以下のような情報が一覧表示されます。
TaskPath TaskName State
-------- -------- -----
\ OneDrive Standalone Update Task Ready
\Microsoft\Windows\UpdateOrchestrator Schedule Scan Ready
\Microsoft\Windows\Time Synchronization Synchronization Disabled
各タスクには**TaskPath(パス)、TaskName(タスク名)、State(状態)**などが表示されます。
タスクが多い場合、特定の名前のタスクのみを取得したいことがあります。
その場合は、-TaskName
パラメータを使うことで、特定のタスクのみを取得できます。
Get-ScheduledTask -TaskName "OneDrive Standalone Update Task"
タスクがフォルダに分かれている場合、-TaskPath
パラメータを指定すると、特定のフォルダ内のタスクのみ取得できます。
Get-ScheduledTask -TaskPath "\Microsoft\Windows\UpdateOrchestrator"
タスクの詳細な情報を確認したい場合は、Select-Object
と組み合わせると便利です。
Get-ScheduledTask | Select-Object TaskName,State
Get-ScheduledTask -TaskName "OneDrive Standalone Update Task" | Format-List *
このコマンドを実行すると、タスクのトリガー、実行ファイル、実行ユーザー、状態などの詳細情報が表示されます。
タスクの状態が”Ready”(準備完了)または”Running”(実行中)のものを表示する場合は、Where-Object
を使用します。
Get-ScheduledTask | Where-Object {$_.State -eq "Ready" -or $_.State -eq "Running"}
タスク名に特定のキーワードを含むタスクを検索する場合、Where-Object
を使用すると便利です。
Get-ScheduledTask | Where-Object {$_.TaskName -like "*Update*"}
このコマンドを実行すると、タスク名に”Update”を含むすべてのタスクが表示されます。
取得したタスク一覧を保存しておきたい場合は、Export-Csv
やOut-File
を使用します。
Get-ScheduledTask | Select-Object TaskName,State | Export-Csv -Path "C:\tasks.csv" -NoTypeInformation
Get-ScheduledTask | Format-Table -AutoSize | Out-File -FilePath "C:\tasks.txt"
PowerShellのGet-ScheduledTask
を使えば、Windowsのタスクスケジューラを効率的に管理できます。
Get-ScheduledTask
コマンドを実行するだけで、タスクの一覧を取得可能-TaskName
や-TaskPath
を使えば、特定のタスクを検索できるWhere-Object
を組み合わせると、状態やキーワードでフィルタリングできるExport-Csv
やOut-File
を使ってタスク一覧をファイルに保存できるタスクスケジューラを頻繁に利用する場合は、PowerShellを活用して効率的に管理してみてください。