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Linuxを使っていると、ディスクの空き容量や使用状況を確認したい場面が多くあります。その際に役立つのが「df」コマンドです。
dfコマンドを使えば、システム内の各ファイルシステムのディスク使用状況を簡単に確認できます。特に、サーバー管理やストレージ管理では必須のコマンドです。
本記事では、dfコマンドの基本的な使い方から応用的なオプションの活用方法まで詳しく解説します。初心者にもわかりやすく、実践的な例を交えながら説明するので、ぜひ参考にしてください。
df(disk free)は、LinuxやUNIX系OSでディスクの使用状況を確認するためのコマンドです。主に以下のような情報を取得できます。
dfコマンドは、システム管理者だけでなく、一般ユーザーにとっても役立つコマンドです。
まずは、dfコマンドの基本的な実行方法を見てみましょう。
bashコピーする編集するdf
このコマンドを実行すると、システム内の各ファイルシステムのディスク使用状況が表示されます。
bashコピーする編集するdf -h
-hオプションをつけることで、MBやGB単位で表示され、より直感的にディスクの状態を把握できます。
出力例:
bashコピーする編集するFilesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/sda1 50G 20G 30G 40% /
tmpfs 500M 10M 490M 2% /dev/shm
bashコピーする編集するdf -h /home
このようにパスを指定すると、そのパーティションのディスク情報のみを取得できます。
dfコマンドには、さまざまなオプションが用意されています。代表的なものをいくつか紹介します。
bashコピーする編集するdf -i
このオプションを使うと、ディスク容量ではなく、iノードの使用状況を確認できます。iノードとは、ファイルやディレクトリの情報を管理するデータ構造のことです。
出力例:
nginxコピーする編集するFilesystem Inodes IUsed IFree IUse% Mounted on
/dev/sda1 3276800 600000 2676800 18% /
bashコピーする編集するdf -t ext4
ext4ファイルシステムのみを表示したい場合に使用します。
bashコピーする編集するdf -x tmpfs
tmpfs(メモリ上の一時ファイルシステム)を除外して、通常のディスクのみを表示できます。
bashコピーする編集するdf -h | awk '$5 > 80 {print $0}'
このコマンドは、使用率が80%を超えているディスクを表示します。サーバーの監視などに役立ちます。
bashコピーする編集するdf -h | sort -k5 -r
使用率(%)の高い順に並び替えて表示します。
dfコマンドは、現在マウントされているファイルシステムの情報しか表示できません。未マウントのデバイスを確認したい場合は、lsblk
やfdisk -l
コマンドを使用する必要があります。
ファイルシステムの種類によって、dfコマンドの表示と実際の使用可能容量が異なる場合があります。特に、reserved space
(予約領域)を考慮すると、dfコマンドの「空き容量」が100%正確ではないことがあります。
dfコマンドは、Linuxのディスク使用状況を素早く確認するために非常に便利なコマンドです。特に、df -h
で人間が読みやすい形式にすることで、直感的にディスクの状態を把握できます。
サーバー管理やストレージ管理を行う場合は、df -i
でiノード情報をチェックしたり、awkやsortを活用して空き容量の監視を自動化するとより便利です。
ぜひ、日常のLinux管理にdfコマンドを活用してください!