Linuxサーバーの安定性やメンテナンス状況を把握するうえで、システムがどのくらいの間動き続けているのかを知ることはとても重要です。そんなときに役立つのが「uptime
」コマンドです。このコマンドを使えば、サーバーの稼働時間だけでなく、ログインユーザー数やシステムの平均負荷まで一目で確認できます。本記事では、uptime
コマンドの基本的な使い方から、表示内容の読み方、他のコマンドとの組み合わせまで、わかりやすく解説します。Linux初心者の方でも安心して読み進められるよう丁寧に説明していますので、ぜひ最後までご覧ください。
uptime
は、LinuxやUnix系OSで稼働時間(=システムが最後に起動してからどのくらい経過したか)を表示するためのコマンドです。コマンドを入力するだけで、以下のような情報が得られます。
$ uptime
15:42:01 up 3 days, 5:24, 2 users, load average: 0.10, 0.15, 0.05
この出力結果には、以下の情報が含まれています。
15:42:01
up 3 days, 5:24
2 users
0.10, 0.15, 0.05
このように、たった一行でサーバーの状態をざっくり把握できる便利なコマンドです。
uptime
コマンドの出力をもう少し細かく見てみましょう。
10:30:15 up 12 days, 14:03, 1 user, load average: 0.23, 0.31, 0.25
各要素の意味は以下の通りです:
最初に表示される「10:30:15」は、システムの現在時刻です。
「up 12 days, 14:03」は、システムが最後に再起動されてからの稼働時間を示します。12日間と14時間3分間、再起動されずに稼働し続けていることが分かります。
「1 user」は、現在システムにログインしているユーザーの数です。リモート接続も含まれます。
「load average: 0.23, 0.31, 0.25」は、CPUにかかっている処理の平均負荷を1分、5分、15分のスパンで示しています。
ロードアベレージはLinuxサーバーの「混み具合」を知る目安です。数値が低いほど余裕があり、高いほどCPUが忙しいという意味になります。
たとえば、CPUが1つのマシンであれば、「1.00」が100%の使用率に相当します。2コアのCPUであれば「2.00」が100%の状態です。
以下のように解釈できます:
ただし、数値だけで判断するのではなく、実際のパフォーマンスやアプリケーションの挙動とあわせて確認することが大切です。
uptime
単体でも便利ですが、以下のようなコマンドと組み合わせることで、より詳細なシステム状況の確認ができます。
システムの稼働状況(CPU使用率、メモリ使用率など)をリアルタイムで確認できます。uptime
の情報も画面上部に表示されます。
$ top
現在ログインしているユーザーの詳細を確認できます。
$ who
uptime
とwho
を合わせたような出力が得られます。
$ w
システムの管理者は、次のような場面でuptime
コマンドを活用できます。
「サーバーが最近勝手に再起動されたのでは?」という疑念が生じたとき、uptime
を使えば即座に稼働時間を確認できます。
長期間ダウンタイムなしで動いていることを示す材料として、uptime
の出力を提示することがあります。保守レポートの一部として利用するのも有効です。
トラブル発生時に、uptime
の出力をログとして残しておくことで、復旧後の比較や原因特定に役立ちます。
実は、uptime
にはシンプルでオプションがほとんどありません。しかし、procps
パッケージが提供するバージョンでは、以下のようなオプションがあります。
$ uptime --help
ただし、多くの場合は素のuptime
だけで十分な情報が得られるため、特別なオプションを覚える必要はあまりありません。
複数のサーバーの稼働時間を一覧で取得したい場合、以下のようなスクリプトが便利です。
#!/bin/bash
for host in server1 server2 server3
do
echo "=== $host ==="
ssh $host "uptime"
done
このスクリプトを使えば、リモートの各サーバーにログインしてuptime
を取得し、一覧表示できます。障害対応や月次点検にも役立ちます。
uptime
コマンドは、システムの稼働時間、ログインユーザー数、平均負荷を手軽に確認できる非常に便利なコマンドです。システムがどのくらい安定して稼働しているか、直近の負荷状況はどうか、といった情報を一目で把握できます。
特にサーバー運用においては、トラブルシューティングの第一歩としても、定期レポートの指標としても役立つ重要なツールです。今回ご紹介した使い方をぜひ活用して、日々の運用管理にお役立てください。