Linux環境でファイルを圧縮する際、定番なのは「tar」や「zip」ですが、圧縮率や暗号化機能などに優れた「RAR形式」も根強い人気を持っています。
特にWindowsとのファイル共有や、高圧縮を求められる場面ではRARファイルが重宝されます。
本記事では、LinuxでRARファイルを作成するための「rar」コマンドについて、インストールから基本的な使い方、オプションまでをわかりやすく解説します。
「LinuxでもRARファイルを使いたい!」という方は、ぜひ参考にしてください。
rar
は、ファイルをRAR形式で圧縮・アーカイブするためのコマンドラインツールです。
Windowsでおなじみの「WinRAR」と同じ圧縮アルゴリズムを採用しており、高い圧縮率やパスワード付きアーカイブ、分割保存などに対応しています。
Linuxでは標準でインストールされていないため、まずは導入から始める必要があります。
RARは商用ソフトウェアですが、Linux版は試用的に無償で利用できます(非商用使用に限りライセンス不要で利用可能)。
sudo apt update
sudo apt install rar
ただし、apt
から直接インストールできない場合は、公式サイトから手動でインストールする方法もあります。
# 公式ページからrarlinux-x64-x.x.x.tar.gz をダウンロード
wget https://www.rarlab.com/rar/rarlinux-x64-621.tar.gz
tar -zxvf rarlinux-x64-621.tar.gz
cd rar
sudo install -v -m755 rar unrar /usr/local/bin/
EPELリポジトリを有効にしてから導入するか、上記と同じように手動インストールが主流です。
# 手動インストール例
wget https://www.rarlab.com/rar/rarlinux-x64-621.tar.gz
tar -zxvf rarlinux-x64-621.tar.gz
cd rar
sudo cp rar unrar /usr/local/bin/
インストール後、以下のコマンドで確認できます。
rar
RARファイルの作成方法はとてもシンプルです。以下の構文で使用します。
rar a [アーカイブ名] [対象ファイル]
rar a sample.rar file1.txt
rar a archive.rar file1.txt file2.txt file3.jpg
rar a backup.rar myfolder/
rar a -p sample.rar secret.txt
実行後、パスワードの入力を求められます。
rar a -r project_backup.rar myproject/
myproject
フォルダ以下のファイル・サブディレクトリすべてを対象に圧縮します。
-m0
:圧縮なし-m5
:最大圧縮rar a -m5 high_compress.rar data/
rar a -v10m part.rar largefile.iso
10MBずつ分割されたファイル(part.r00, part.r01…)が作成されます。
RARファイルの展開には unrar
コマンドを使用します。
多くの場合、rar
と一緒にインストールされます。
unrar x sample.rar
パスワード付きの場合は、実行時にプロンプトが表示されます。
Linuxでは定期的なバックアップをスクリプトで自動化することもできます。以下はホームディレクトリを毎週RAR圧縮する例です。
#!/bin/bash
TODAY=$(date +%Y%m%d)
rar a -r -m5 -p backup_$TODAY.rar /home/username/
crontab -e
0 2 * * 1 /home/username/backup.sh
毎週月曜の午前2時に実行される設定です。
もし完全にオープンソースを望む場合は、.tar.gz
や.zip
などの形式が代替になります。
RARファイルはWindowsだけのものと思われがちですが、Linuxでも「rar」コマンドを使えば簡単に作成・展開が可能です。
特に高圧縮やセキュリティ面で優れているため、特定の用途では非常に有効です。
本記事で紹介したように、基本コマンドとオプションを理解すれば日常業務やバックアップに役立てられるはずです。
ぜひ一度、Linux環境でもRAR形式を活用してみてください。