Linuxでファイルやディレクトリの情報を確認する際、最も頻繁に使われるコマンドの一つが「ls
」です。
中でも「ls -l
」は、単にファイル名だけでなく、パーミッションや所有者、サイズ、更新日時などの詳細情報を一覧で表示できる強力なオプションです。
本記事では、「ls -l」コマンドの基本的な使い方から、表示される情報の意味、さらには実践的な応用方法までをわかりやすく解説します。
Linux初心者の方でも、この記事を読み終える頃には自信を持ってファイルの情報を読み解けるようになるでしょう。
「ls -l
」は、Linuxにおいてディレクトリ内のファイルやディレクトリの詳細情報を表示するコマンドです。
オプションの「-l
」は「long format(長い形式)」を意味し、通常の「ls
」では表示されない追加情報を含めた一覧表示を行います。
実行例:
$ ls -l
出力例:
-rw-r--r-- 1 user user 1234 Apr 4 10:15 example.txt
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Apr 3 09:30 documents
このように、各行にファイルの詳細が整然と表示されるのが特徴です。
「ls -l」の出力は、以下のような情報を含んでいます。
-rw-r--r-- 1 user user 1234 Apr 4 10:15 example.txt
この一行を項目ごとに分解して見ていきましょう。
-
は通常のファイルd
はディレクトリl
はシンボリックリンクrw-
:所有者は読み書き可能r--
:グループは読み取りのみr--
:その他のユーザーも読み取りのみそのファイルやディレクトリにリンクされている数を表します。
通常のファイルは1、ディレクトリは中の .
と ..
を含めて2以上になります。
このファイルを所有しているユーザー名を表示します。
このファイルに割り当てられているグループ名です。
ファイルの大きさ(バイト単位)です。
最終更新日時を示します。
ファイルが変更された日時であり、バックアップや確認作業で重要な手がかりになります。
実際のファイル名です。
「ls -l」単体でも便利ですが、他のオプションと組み合わせることでさらに活用の幅が広がります。
-h
は「human readable」の略で、サイズをバイトではなく「K」「M」「G」などの単位で表示します。
$ ls -lh
-rw-r--r-- 1 user user 1.2K Apr 4 10:15 example.txt
.
から始まる隠しファイルも含めて表示されます。
$ ls -la
-t
は更新日時順、-r
は逆順、これらを組み合わせることで「最近更新されたファイルを下に並べる」などの使い方ができます。
$ ls -ltr
例えば、あるプロジェクトフォルダでファイルの構成や更新日時をざっと確認したい場合、「ls -lh」や「ls -ltr」は非常に有効です。特に複数人での開発では、誰がいつどのファイルをいじったかをすぐに把握できます。
ファイルにアクセスできないトラブルがあった場合、「ls -l」で権限を確認するのが第一歩です。
誰が書き込みできるか、誰が読み込みしかできないのかがすぐに判断できます。
権限を変更する chmod
コマンドとセットで使われることが多いです。
システムの /var/log/
ディレクトリなどでログファイルを確認する際にも、「ls -lt」で新しいログファイルを探すのに便利です。
「ls -l」はスペースを含むファイル名も適切に表示しますが、他のコマンドと組み合わせるときは注意が必要です。
スペースを含む場合は、"
(ダブルクオーテーション)で囲むのが安全です。
ls -lt
、ls -lr
などのように、-t
や-r
を追加して調整できます。
また、--sort=size
などの高度なオプションも存在します。
「ls -l」コマンドは、Linux操作の基本中の基本でありながら、実務でも非常に多くの場面で役立つ重要なコマンドです。
ファイルの詳細を一目で確認できるこのコマンドを使いこなすことで、ファイル管理の効率が大幅に向上します。
特に以下の点は覚えておくと便利です:
-h
や-a
、-t
などのオプションで柔軟な表示が可能初心者の方はまず「ls -l」に慣れることから始め、徐々に応用的な使い方に広げていきましょう。