Categories: linux

Gitのブランチ一覧を表示する「git branch」コマンドの使い方

Gitを使った開発では「ブランチ」の操作が欠かせません。複数人で作業を進めたり、新機能を試したりする際に、現在のブランチや他のブランチの状況を把握することはとても重要です。
この記事では、Gitでブランチの一覧を表示する基本コマンド「git branch」の使い方を詳しく解説します。オプションを使った応用的な表示方法や、よくあるトラブルへの対処法も紹介しますので、Git初心者の方から実務で使っている方まで、ぜひ参考にしてください。


git branchとは?役割と基本構文

Gitの「git branch」コマンドは、主にブランチの管理に使われるコマンドです。新しいブランチの作成、ブランチ一覧の表示、ブランチの削除など、さまざまな操作が可能です。

ここではまず、最も基本的な使い方として現在のリポジトリ内に存在するブランチの一覧表示を紹介します。

基本構文

git branch

このコマンドを入力すると、現在のローカルリポジトリ内に存在するローカルブランチの一覧が表示されます。現在自分が作業中のブランチには「*」が付き、強調表示されます。


ローカルブランチの一覧を表示する

まずは、実際にコマンドを使ってローカルブランチの一覧を確認してみましょう。

$ git branch
* main
feature/login
fix/header-bug

このように、現在はmainブランチにいる状態で、他にfeature/loginfix/header-bugというブランチが存在することがわかります。

ポイント

  • * は現在チェックアウトしているブランチ
  • ブランチ名のみが表示される(日付や作成者情報などは表示されない)

リモートブランチの一覧を表示する

git branchだけでは、**リモートブランチ(GitHubなどに存在するブランチ)**は表示されません。
リモートブランチを確認するには、-r(remote)オプションを使います。

git branch -r

出力例:

  origin/HEAD -> origin/main
origin/feature/api
origin/main

これにより、GitHubなどのリモートに存在するブランチを確認できます。


ローカル+リモートの全ブランチを一覧表示

ローカルとリモートの両方のブランチをまとめて確認したい場合は、-a(all)オプションを使います。

git branch -a

出力例:

* main
feature/test
remotes/origin/main
remotes/origin/feature/test

このコマンドを使えば、ローカルで存在するブランチと、リモートリポジトリ上に存在するブランチの両方を一覧で確認できます。


ブランチの詳細情報を確認する

ブランチ名だけでなく、「最終コミットの情報」や「最終更新日時」も一緒に確認したい場合には、次のコマンドを使います。

git branch -v

出力例:

* main               d4e5f10 Update README
develop 7ab3a20 Fix bug in login flow
feature/ui-update 3c4d123 Add new header style

この形式だと、最新のコミットハッシュコミットメッセージが表示されるため、どのブランチがどこまで進んでいるかが把握しやすくなります。


ブランチを絞り込んで表示する(grep使用)

ブランチが増えてくると、特定の名前を持つブランチだけを確認したい場面もあります。
その場合は、grepと組み合わせて使うと便利です。

git branch | grep feature

このコマンドは、ブランチ名に「feature」が含まれるものだけを抽出して表示します。


よくあるトラブルと対処法

「リモートブランチが表示されない」

git branch -rを使っても、リモートの最新のブランチが表示されない場合は、以下のコマンドでリモート情報を更新しましょう。

git fetch --prune

このコマンドは、削除されたリモートブランチの情報を整理し、最新のリモートブランチ情報を取得します。

「リモートブランチをローカルに表示したい」

リモートの新しいブランチが表示されないときは、まずfetchを行ってからgit branch -aで確認してみましょう。

git fetch
git branch -a

まとめ:git branchはブランチ管理の基本!

git branch」コマンドは、Gitを使ううえで欠かせない基本操作のひとつです。
ローカルブランチの確認だけでなく、オプションを使うことでリモートブランチの把握や最新のコミット情報も確認できます。
以下にポイントをまとめます。

  • git branch:ローカルブランチ一覧
  • git branch -r:リモートブランチ一覧
  • git branch -a:ローカル+リモート全体表示
  • git branch -v:最新コミットの情報付き一覧
  • git fetch--prune:リモートとの同期に活用

ブランチを正しく管理することは、トラブルの少ない開発に直結します。
「今どこで作業しているのか」「どんなブランチがあるのか」をいつでも把握できるよう、git branchコマンドを上手に活用していきましょう!

upandup

Web制作の記事を中心に、暮らし、ビジネスに役立つ情報を発信します。 アフィリエイトにも参加しています。よろしくお願いいたします。

Recent Posts