Linuxを使っていると、ファイルやフォルダ(ディレクトリ)を操作する場面がよくあります。特に「新しく作業用のフォルダを作りたい」「階層構造を整理したい」という時には、mkdirコマンドが欠かせません。このコマンドは、非常に基本的でありながらも応用範囲が広く、初心者から上級者まで日常的に使うものです。この記事では、mkdirコマンドの基本的な使い方から、よく使うオプション、エラー時の対処法まで丁寧に解説していきます。Linuxを初めて触る方も、復習したい方も、ぜひ参考にしてください。
「mkdir」は、**Make Directory(ディレクトリを作る)**の略で、LinuxやUNIX系OSでディレクトリ(いわゆるフォルダ)を新たに作成するためのコマンドです。
基本構文は以下の通りです。
mkdir ディレクトリ名
例えば「project」というディレクトリを作成したい場合は、以下のように入力します。
mkdir project
これだけで、カレントディレクトリ(現在の作業ディレクトリ)に「project」という名前のフォルダが作成されます。
mkdirでは、複数のディレクトリを同時に作成することも可能です。
mkdir dir1 dir2 dir3
上記コマンドを実行すると、「dir1」「dir2」「dir3」という3つのディレクトリが同時に作成されます。これは複数の作業フォルダを一括で準備したいときにとても便利です。
mkdirの中でもよく使われるオプションが「-p」です。このオプションを使うと、存在しない中間ディレクトリも含めて一気に作成できます。
mkdir -p dirA/dirB/dirC
この場合、「dirA」が存在しなければそれも作られ、「dirA」の中に「dirB」、「dirB」の中に「dirC」が作成されます。-p
オプションを使わない場合、中間ディレクトリが存在しないとエラーになります。
mkdir test
mkdir: cannot create directory ‘test’: File exists
このエラーは、「test」という名前のディレクトリがすでに存在している場合に表示されます。事前に存在確認するか、-p
オプションを使うことで回避可能です。
mkdir -p test
-p
をつけると、ディレクトリが存在していてもエラーにはなりません。
mkdir /root/test
mkdir: cannot create directory ‘/root/test’: Permission denied
このエラーは、そのディレクトリを作成する権限がない場合に発生します。例えば、一般ユーザーで/root
にフォルダを作ろうとするとこのようになります。
この場合は、sudo
を使って権限を一時的に借りて作成することができます。
bashコピーする編集するsudo mkdir /root/test
ディレクトリを作成したら、ls
コマンドで中身を確認してみましょう。
ls
作成したディレクトリが表示されれば、成功です。
cd project
これで「project」ディレクトリに移動できます。新しい作業環境の準備が整いました。
mkdirは、シェルスクリプトの中でも頻繁に使われます。例えば、バックアップを日付ごとに保存するためのスクリプトなど。
#!/bin/bash
today=$(date +%Y-%m-%d)
mkdir -p /backup/$today
cp -r /data/* /backup/$today/
このスクリプトは、/backup/
の中に当日の日付のディレクトリを作成し、そこに/data/
内のデータをコピーするという内容です。
mkdir ディレクトリ名
で基本的な作成が可能-p
オプションで中間ディレクトリを含めて作成sudo
が必要なケースもあるので、エラー時のメッセージを確認mkdirコマンドは、Linuxを使う上での基本中の基本です。しかし、その機能をきちんと理解しておくことで、日々の作業効率がぐんと上がります。とくに-p
オプションやスクリプトとの連携は、初心者から一歩進んだ操作への第一歩とも言えます。ぜひ本記事を参考に、mkdirを自在に使いこなしてみてください。