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これからはじめるMac:起動から基本操作まで徹底解説

Macを初めて手にすると、そのスタイリッシュなデザインと使いやすそうなインターフェイスにワクワクしますよね。しかし、Windowsから乗り換える場合や、パソコン自体に不慣れな方にとっては、最初の設定や基本操作に戸惑うこともあるでしょう。本記事では「Macの始め方、基本操作」をテーマに、購入直後の初期設定から覚えておきたい操作方法、さらには知っておくと便利なカスタマイズ方法までを網羅的にご紹介します。Macをストレスなく使い始めるためのポイントを、順を追ってわかりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

1. Macをはじめる前に知っておきたいこと

Macを初めて使う場合、Windowsパソコンとの違いに最初は戸惑うかもしれません。たとえばキーボードの配置やショートカットキーの役割、ウィンドウの閉じるボタンの位置など、細かな違いが多く存在します。まずは下記のポイントを把握しておくと、移行がスムーズになるでしょう。

  • Commandキーの存在
    WindowsのControlキーのような役割を持つキーがMacにはあります。キーボードの左下・右下にある「⌘(Command)キー」を活用すると、コピーや貼り付けなどの操作が簡単に行えます。たとえば、コピーは「Command+C」、貼り付けは「Command+V」です。
  • ウィンドウの閉じるボタンの位置
    Windowsでは画面右上にある「×」ボタンがMacでは画面左上に配置されています。最小化や最大化のボタンも左上に集まっているため、最初は違和感があるかもしれませんが、慣れてしまえばスムーズに扱えます。
  • Finderの存在
    Windowsでいう「エクスプローラー」にあたるのがMacの「Finder」です。ファイル管理やフォルダアクセスは基本的にFinderから行います。デスクトップに常駐しているスマイリーフェイスのアイコンがFinderのアイコンです。

こうした違いを知っておくだけでも、Macを触り始めてからの戸惑いを減らすことができます。次のステップでは、実際にMacを起動して初期設定を行う方法を見ていきましょう。


2. Macの起動と初期設定

Macを手に入れたら、まず電源を入れて初期設定を行います。初回起動時の設定は、Apple IDやキーボードの配列、地域と言語の設定など、今後の使い勝手を左右する重要なステップです。

  1. 電源ボタンを押す
    MacBookシリーズの場合はキーボード上部のTouch ID(電源ボタン)を長押し、iMacやMac miniの場合は本体背面や側面の電源ボタンを押します。電源が入るとAppleのロゴと起動バーが表示されるので、起動が完了するまで待ちましょう。
  2. 言語と地域の設定
    初期画面で使用言語と地域を選択します。日本で使用する場合は「日本語」と「日本」を選択すればOKです。音声入力などの機能でもこの設定が影響するため、誤りがないように選んでください。
  3. Wi-Fiへの接続
    インターネットを使うためにWi-Fiへの接続設定を行います。自宅のWi-Fiや職場のWi-Fiのネットワーク名を選び、パスワードを入力して接続しましょう。
  4. Apple IDのサインイン
    iCloudやApp Storeの利用のためにはApple IDが必要です。すでに持っているApple IDがあれば入力し、ない場合は新規作成を行いましょう。Apple IDを設定しておくと、iCloudを介してiPhoneやiPadとの連携がスムーズになります。
  5. 位置情報やSiriの設定
    位置情報サービスをオンにするか、Siriを使用するかどうかを設定します。Siriをオンにしておくと、音声コマンドでアプリの起動や検索ができるようになります。プライバシーが気になる場合はここでオフにすることも可能です。
  6. Touch ID(MacBookのみ)
    近年のMacBookにはTouch IDが搭載されています。指紋認証を設定しておけば、パスワード入力を省略できたり、Apple Payでの支払いがスムーズになったりと、セキュリティと利便性の両面でメリットがあります。

ここまでの初期設定が終わると、晴れてMacのデスクトップ画面が表示されます。次はMacの操作の要となるデスクトップとFinderの使い方を見ていきましょう。


3. デスクトップとFinderの基本操作

Macを使いこなす上で最も頻繁に目にする画面が「デスクトップ」です。そして、ファイルやフォルダを管理するための中心的アプリが「Finder」となります。この2つの基本を理解しておくことで、Macの操作がぐっと効率的になります。

  • デスクトップの役割
    デスクトップは作業台のような存在です。新しく作ったファイルやダウンロードしたファイルを一時的に置いたり、重要なショートカットを配置したりして使います。ただし、デスクトップにファイルを置きすぎるとゴチャゴチャしやすいので、定期的に整理しましょう。
  • Finderウィンドウの構成
    Finderを起動すると、左側に「お気に入り」や「iCloud Drive」などの項目、右側にファイルやフォルダの内容が表示されます。左側のサイドバーを使うと、よく使うフォルダへ素早くアクセスできます。表示モードをアイコン表示・リスト表示などに切り替えて、自分好みのレイアウトに調整しましょう。
  • Finderでの検索機能
    ウィンドウ右上の検索バーにキーワードを入力すると、指定したフォルダやMac全体から素早くファイルを探せます。Spotlight検索(画面右上の虫眼鏡アイコンから起動)と合わせて使うと目的のファイルを瞬時に見つけることができます。
  • フォルダ作成と移動
    Finderの任意の場所で右クリック(またはControlキーを押しながらクリック)し、「新規フォルダ」を選択するとフォルダが作れます。ファイルの移動はドラッグ&ドロップまたはキーボードショートカット(Command+X、Command+V)でも可能です。

このように、デスクトップとFinderはMac操作の基礎となる部分です。次の見出しでは、アプリやフォルダへのアクセスに便利な「Dock」について詳しく見ていきましょう。


4. Dockのカスタマイズとアプリの使い方

Macの画面下部にある半透明のバーが「Dock」です。Dockにはよく使うアプリのアイコンが並んでおり、ワンクリックで起動できる便利なランチャーの役割を果たします。見た目もスタイリッシュで、必要最小限のアプリだけを置くことで作業効率が向上します。

  • Dockのカスタマイズ
    Dockに表示されているアプリのアイコンをドラッグ&ドロップして位置を変えたり、取り外したりできます。新しいアプリをDockに追加したい場合は、Finderなどでアプリを見つけてからDockへドラッグするだけです。Dockの大きさや拡大の有無、表示位置などは「システム環境設定」の「Dockとメニューバー」から変更できます。
  • Launchpadからのアプリ起動
    Dockに並んでいないアプリは「Launchpad」から探して起動できます。LaunchpadはiPhoneやiPadのホーム画面のようにアイコンが並んでいて、アプリをグループ化したり、ページを切り替えたりできます。DockのLaunchpadアイコンをクリックするか、トラックパッドを4本指でピンチインすると表示可能です。
  • アプリの終了方法
    Macのアプリを終了する際は、アプリのメニューから「◯◯を終了」(Command+Q)を選びましょう。ウィンドウを閉じるだけ(赤いボタンをクリック)ではアプリがバックグラウンドで動き続ける場合があります。必要のないアプリはしっかり終了させるのがMacを快適に保つコツです。

Dockを自分好みにカスタマイズしておくと、作業効率が一気に上がります。続いては、Macの設定を総合的に管理する「システム環境設定」について見ていきます。


5. システム環境設定を使いこなそう

システム環境設定は、Macの各種設定をまとめて行えるコントロールパネルのような存在です。アイコンごとに機能が分かれているので、ここで一通りの内容を把握しておくと、あとから調整が必要になったときに迷いにくくなります。

  • Apple IDとiCloud
    Apple IDやiCloudの設定を変更したい場合は、システム環境設定の最上段にある「Apple ID」から行います。ストレージ使用状況を確認したり、iCloudフォトを有効にしたり、端末の同期状況をチェックすることができます。
  • ネットワーク
    Wi-Fi、Ethernet(有線LAN)、Bluetoothテザリングなど、ネットワーク関連の設定を行う項目です。複数のWi-Fiネットワークを使い分ける際など、ここで詳細設定ができます。
  • サウンド
    入出力デバイス(スピーカーやマイク)の選択や音量調整、サウンドエフェクトのオン・オフなどを設定可能です。Web会議などで外部マイクを使用するときはここで設定を変更しましょう。
  • 通知
    アプリからの通知を管理します。必要な通知だけを受け取りたい場合は、ここでアプリごとに通知の種類(バナー・アラート)や通知音の有無を切り替えられます。
  • セキュリティとプライバシー
    Macのセキュリティを確保するために重要な項目です。ファイアウォールの設定やアプリのインストール許可範囲(App Storeのみ/App Storeと公認デベロッパーなど)をここで管理します。また、機能拡張やプライバシー設定も同じ画面でチェックできます。
  • ユーザとグループ
    複数人でMacを共有する場合や、管理者アカウントと標準アカウントを分けたい場合は、ユーザアカウントを作成・削除するときにこの項目を使います。ログイン項目(自動的に起動するアプリ)などもここで管理できます。

システム環境設定を使いこなすことで、Macがより自分のニーズに合った環境になり、快適に作業できるようになります。次はファイル管理と保存の基本について学んでいきましょう。


6. ファイル管理と保存の基本

パソコンで作業をする上で、ファイルの管理は欠かせません。Macの場合もWindowsと大きな違いはありませんが、覚えておくと便利なポイントがあります。

  • デスクトップに置きすぎない
    先述のとおり、デスクトップに大量のファイルを置くと探しづらくなるだけでなく、Macの動作にも影響が出る場合があります。フォルダを作成して整理したり、不要なファイルはゴミ箱へ入れたりしてこまめに整頓しましょう。
  • iCloud Driveの活用
    iCloud Driveを有効にしておくと、書類フォルダやデスクトップの内容を自動的にiCloudに同期できます。外出先で別のMacやiPhoneなどからファイルにアクセスできるのは大きなメリットです。ただし無料の容量は5GBまでなので、大容量のファイルを扱う場合は追加ストレージを検討しましょう。
  • Time Machineでバックアップ
    Mac標準のバックアップ機能「Time Machine」を使えば、外付けHDDやTime Capsuleに定期的に自動バックアップを取ることができます。万が一Macが故障しても、Time Machineのバックアップから復元できるため安心です。
  • ゴミ箱を空にする
    ゴミ箱に入れてもファイルそのものは完全には削除されません。ストレージ容量が圧迫される原因になるため、不要ファイルを削除したら定期的にゴミ箱を空にしましょう。

これらを意識しておくだけで、ファイル管理が格段に楽になります。続いては、標準アプリのSafariやMailの基本的な使い方を確認していきましょう。


7. SafariやMailなどの標準アプリの活用

Macには、インターネット閲覧用の「Safari」やメールソフトの「Mail」など、便利な標準アプリが最初からインストールされています。最初はこれらを使ってみるのがおすすめです。

  • Safari(ウェブブラウザ)
    SafariはMacに最適化されたブラウザです。動作が軽快で、省エネ設計になっているのでバッテリー駆動のMacBookで使うときに重宝します。ブックマークやリーディングリストを活用してお気に入りのサイトを管理しましょう。
    また、Appleのエコシステムに組み込まれているため、iPhoneのSafariで開いたタブをMacのSafariで引き継ぐなどの連携機能が便利です。
  • Mail(メールソフト)
    iCloudメールやGmailなどのアカウントを登録すると、Mailアプリで一括して受信・送信できます。シンプルなインターフェイスで扱いやすく、フォルダ分けやルール設定など、基本的なメール管理機能はひと通り揃っています。
    iPhoneやiPadのメールアプリとも連携できるため、マルチデバイスでメールをチェックする人には便利です。
  • カレンダーとリマインダー
    Apple IDと同期しておけば、予定やタスクをMac・iPhone・iPad全てで共有できます。スケジュール管理やToDo管理が一元化されるので、ビジネスやプライベートで予定が多い人にとっては大きなメリットです。
  • メモ
    シンプルながらもクラウド同期や添付ファイルの追加、リスト作成などに対応した便利なアプリです。ちょっとしたアイデアメモや打ち合わせの議事録などに最適です。フォルダ分けも可能なので、多数のメモを整理しやすいのが特徴です。

これらの標準アプリは、初期設定のままでも十分役立ちますが、システム環境設定やアプリの環境設定を調整することでさらに便利に使うことができます。続いては、Macを使いこなす上で意外と重要なトラックパッドやキーボード操作のコツを見てみましょう。


8. トラックパッドやキーボード操作のコツ

MacBookのトラックパッドは高感度で、マルチタッチジェスチャーが多彩に用意されています。WindowsノートPCとは操作感が違うので、最初に覚えておくと作業効率がぐんと上がります。

  • トラックパッドのジェスチャー
    • 2本指でのスクロール:Webページやドキュメントをスムーズにスクロールできます。
    • ピンチイン・ピンチアウト:画像やWebページなどを拡大・縮小するときに便利です。
    • 3本指または4本指でスワイプ:デスクトップの切り替えやMission Controlの起動が可能です。
    • タップでクリック:物理的にトラックパッドを押し込まなくても、軽くタップするだけでクリックとして認識させられます。
  • キーボードショートカット
    • Command+C / Command+V:コピー&ペースト。
    • Command+X:切り取り。
    • Command+Z:操作の取り消し。
    • Command+Tab:起動中のアプリを切り替える。
    • Command+Shift+4:選択範囲のスクリーンショット。
      これらの基本的なショートカットを覚えておくだけでも作業スピードが大きく向上します。
  • 設定のカスタマイズ
    システム環境設定の「トラックパッド」や「キーボード」で、ジェスチャーやキーリピート速度などの詳細設定が可能です。自分好みに微調整しておくと、ミスが減り、使い心地がさらに良くなります。

Mac特有の快適な操作感を味わうためには、トラックパッドやキーボードの使い方に慣れることが大切です。次に、Macを長く使うためのメンテナンスのポイントを押さえておきましょう。


9. Macを快適に使い続けるためのメンテナンス

Macは比較的トラブルが少ないと言われていますが、定期的なメンテナンスを心がけることで、さらに長期間安定して使い続けることができます。

  • ソフトウェアアップデート
    macOSやアプリのアップデートがある場合は、可能な限り早めに適用するのがおすすめです。最新のセキュリティ対策や不具合修正が含まれているため、安全かつ快適に使用できます。
  • 不要アプリや拡張機能の整理
    使わなくなったアプリが溜まっていると、ストレージ容量を圧迫したり、システムの動作を遅くする原因となります。App Cleanerなどのユーティリティを使って、不要アプリを完全にアンインストールしましょう。ブラウザの拡張機能も同様に定期的にチェックして、本当に必要なものだけを残します。
  • ストレージの最適化
    macOSにはストレージを最適化する機能が用意されています。「このMacについて」→「ストレージ」→「管理」を開くと、不要なファイルやダウンロードがないかをチェックできます。大容量ファイルの整理やiCloud Driveの利用も検討しましょう。
  • 周辺機器のメンテナンス
    外付けHDDやUSBメモリなどのデバイスも、定期的にフォーマットやチェックを行うことで安全性を保てます。長期間使っているHDDは寿命を迎える可能性もあるので、大切なデータのバックアップを別の場所にとっておくことが重要です。
  • 再起動の習慣
    長時間スリープ状態のまま使い続けるよりは、たまに再起動してメモリのキャッシュをリセットするとシステムが安定しやすくなります。週に1回程度、再起動して状態をリフレッシュするといいでしょう。

これらのメンテナンスを行うことで、日々の作業を快適に進められるだけでなく、突然のトラブルを未然に防げます。それでは、最後に本記事のポイントをまとめます。


10. まとめ:Macを使いこなして快適なPCライフを

本記事では、Macを初めて使う方向けに、起動から基本設定、日常的によく使うアプリや操作方法、そして長く快適に使うためのメンテナンスまでを一通りご紹介しました。Macは直感的で洗練されたUIが魅力的ですが、その分Windowsとは異なる操作も多く、慣れるまでに多少の時間がかかるかもしれません。しかし、一度コツを掴んでしまえば、生産性や快適性は非常に高く、PCライフがより充実するでしょう。

  • Macを使い始める際は、初期設定を丁寧に行い、自分の使い方に合った環境を整える
  • FinderDockといった基本要素を理解し、ファイル管理やアプリ起動をスムーズに
  • システム環境設定で細かな設定を見直し、トラックパッドキーボードショートカットなどの便利な操作を取り入れる
  • 標準アプリ(Safari、Mail、メモなど)も活用して、Apple製品同士の連携を最大限に利用する
  • 定期的なメンテナンス(ソフトウェアアップデート、不要ファイルの整理など)で、Macを安定かつ長持ちさせる
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