今回は、Linuxのdigコマンドについて解説します。
検証した環境は、AlmaLinux9.4です。
digコマンド は、DNSサーバーに問い合わせを行い、ドメイン名とIPアドレスの対応関係などの情報を取得するコマンドです。
DNSに関するトラブルシューティングや、DNSの設定確認などに使います。
DNSサーバーが正しく動作しているか、指定したドメイン名が正しいIPアドレスか確認できます。
digコマンドでは、様々な種類のDNSレコードを取得できます。
DNSに関する問題が発生した場合、digコマンドを情報を取得し、問題の原因を特定することができる場合があります。
DNSレコードの種類です。
レコードタイプ | 意味 |
Aレコード | ドメイン名に対するIPv4アドレスを返す。 |
AAAAレコード | ドメイン名に対するIPv6アドレスを返す。 |
MXレコード | メールサーバーの情報を返す。 |
NSレコード | ネームサーバーの情報を返す。 |
TXTレコード | 任意のテキストデータを返す。 |
digコマンドの使い方の例を表示します。
ちなみに、出力結果には、「クエリの詳細」や「回答セクション」、「権威セクション」、「追加情報セクション」あります。
ANSWER SECTION: クエリに対するDNSサーバーからの応答が記載されます。
AUTHORITY SECTION: クエリされたドメインに対する権威サーバーの情報が記載されます。
ADDITIONAL SECTION: 権威サーバーの追加情報が記載されます。
Aレコードに対するクエリです。
dig www.yahoo.co.jp
www.yahoo.co.jpのIPv4アドレスを返します。(CNAMEは別名で、www.yahoo.co.jpのIPは183.79.249.124と返しています。)
yahoo.co.jpのMXレコードを問い合わせます。
4つのメールサーバーが返されます。
dig yahoo.co.jp MX
GoogleのパブリックDNSサーバー(8.8.8.8)を使ってyahoo.co.jpのクエリを実行します。
dig @8.8.8.8 yahoo.co.jp MX
今回は、digコマンドの使い方について解説しました。