
本日は、「クラウドSIM」について解説します。
簡単に説明すると、複数の回線(例 docomo,au,softbank)を切り替えながら通信を行うことができます。
クラウドSIMの仕組み
クラウドSIMとは、ソフトウェアによって「仮想化されたSIMカード」です。
そもそも通常のSIMカードには、回線契約業者や通信に必要な情報などの内容が入っています。
これまでのスマホでは、スマホ1台に1つのSIMカードが入っていて、そのSIMカードの情報で通信を行います。

クラウドSIMでは、これまでSIMカードに入っていた情報をサーバーに保存し、必要に応じてダウンロードする仕組みになっています。サーバーには、ひとつの回線の情報ではなく、複数の回線の情報を保管しておきます。
スマホを使う場所によってその場所に最適な回線情報をダウンロードし使えるようにします。
この仕組みにより常によりよい通信状況で使えるようになります。

クラウドSIMのメリット
クラウドSIMの「メリット」をあげます。
1.複数の回線が使える
一番のメリットです。docomo,au,softbankの回線が1台のスマホで使えるイメージです。
2.使えるエリアが広い
複数の回線を使えるので、例えば、移動して通信状況が悪い場所に行った場合、クラウド側とやりとりし通信状況のよい回線に切り替えます。これにより通信ができるエリアが広がります。
3.海外でのローミング
海外であってもその場所で使用可能なキャリアに自動的に接続することが出来ます。
クラウドSIMのデメリット
1.回線を選べない
どの回線を使うかは、クラウドSIM側で自動的に選択されます。自分が使いたい回線を選ぶことはできません。
ただし、そもそも最適な回線を選んでいるはずですので、選ぶことが必要になることはあまりないでしょう。
2.障害が起こりやすい
クラウドSIMを使ったサービスを展開している業者はたくさんあります。主にポケットWiFiの製品で使われていることが多いです。
「どんなときもWiFi」、「限界突破wifi」などのある程度知名度のあるサービスでも過去に大規模な
通信障害が発生しています。このようなサービスを利用する際は、サービス提供会社の管理能力も要チェックです。
まとめ
本日は、クラウドSIMについて解説しました。