Woman typing on a laptop
Pythonを使ったプログラミングを始めるにあたって、最初に確認しておきたいのが「Pythonのバージョン」です。開発環境やライブラリの互換性に影響を与えるため、バージョンの違いを理解しておくことはとても重要です。この記事では、Pythonのバージョンを確認する方法を、初心者でもわかりやすく解説します。Windows、Mac、Linuxそれぞれの方法や、複数バージョンの管理方法についても触れていますので、環境構築の参考にしてください。
Pythonのバージョンとは、Python言語の進化の段階を示す番号のことです。バージョンは通常、「3.11.5」のように「メジャー」「マイナー」「マイクロ(パッチ)」の3つの数字で構成されています。
開発中のプロジェクトで使用するライブラリが特定のバージョンにしか対応していない場合があるため、バージョンの確認は必須です。
Pythonのバージョンは、ターミナルやコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行することで確認できます。
python --version
または
python -V
実行例:
$ python --version
Python 3.11.5
このように、Pythonがインストールされていれば現在のバージョンが表示されます。
環境によっては「python」ではなく「python3」コマンドが必要なこともあります。
python3 --version
特にmacOSやLinuxでは「python」がPython2系を指していて、「python3」がPython3系ということがよくあります。
実行例:
$ python3 --version
Python 3.10.12
もしPythonがインストールされていない、またはPATHが通っていない場合、以下のようなエラーが表示されることがあります。
bashコピーする編集する'python' は、内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。
その場合は、公式サイト(https://www.python.org)からインストールしましょう。Windowsの場合はインストーラーを実行する際に「Add Python to PATH」にチェックを入れることを忘れずに。
Pythonスクリプトの中でもバージョンを確認することができます。
import sys
print(sys.version)
または、細かくバージョン情報を取得したい場合:
import sys
print(sys.version_info)
実行結果(例):
sys.version_info(major=3, minor=11, micro=5, releaselevel='final', serial=0)
このようにして、プログラム内で実行環境のバージョンを判定し、条件分岐することも可能です。
開発プロジェクトによっては、複数のPythonバージョンを切り替えながら使用する必要がある場面もあります。その際に便利なのが以下のツールです。
pyenv install 3.9.18
pyenv global 3.9.18
インストールされたPythonバージョンを簡単に切り替え可能です。
Python 3.3以降、Windowsには「py」ランチャーが搭載されています。
py -3.9
または
py -0
で、使用可能なPythonバージョン一覧を表示できます。
→ PATHが通っていない可能性あり。インストールし直すか、PATHを設定。
→ pyenvや仮想環境(venv)でプロジェクトごとに管理するのがベスト。
Pythonのバージョンを正しく把握しておくことは、開発環境の整備やエラー回避の第一歩です。基本的な確認コマンドから、複数バージョン管理の方法までを知っておけば、よりスムーズなPython開発が可能になります。初心者の方はまず「python –version」から試してみて、自分の環境を確認してみましょう。