「パーセントの計算って難しい…」と感じたことはありませんか。
割引セールの計算、税金の計算、会社での資料作成など、私たちの生活や仕事の中で「%(パーセント)」は頻繁に登場します。ところが、計算方法があやふやで毎回スマホの電卓に頼ってしまう人も多いのではないでしょうか。
この記事では、パーセントの基本的な意味から、計算式の立て方、実生活での応用例までをわかりやすく解説します。中学生にも理解できる内容にしていますので、計算が苦手な方や基礎をもう一度復習したい方にも役立ちます。
パーセント(%)とは「100分のいくつか」を表す単位です。
例えば「50%」とは「100のうちの50」、つまり「半分」を意味します。
この考え方を理解すれば、どんなパーセント計算もシンプルに解釈できます。
要するに、パーセントは「100を基準にした割合」を表現しているだけなのです。
パーセント計算の公式は非常にシンプルです。
ある数 × (割合% ÷ 100) = 求めたい数
例)200の30%を求めたいとき
200 × 30 ÷ 100 = 60
つまり「30%オフで200円の商品はいくら安くなる?」という計算では、60円が値引き額となります。
「定価の20%はいくら?」という形です。
式:A × (B ÷ 100)
例)50,000円の商品の20%
50,000 × 20 ÷ 100 = 10,000円
「80点は100点満点の何%?」という形です。
式:(A ÷ B) × 100
例)80 ÷ 100 × 100 = 80%
「100円に消費税10%を加えるといくら?」という形です。
式:A × (1 + B ÷ 100)
例)100 × (1 + 10 ÷ 100) = 110円
「500円の商品を20%引きしたらいくら?」という形です。
式:A × (1 – B ÷ 100)
例)500 × (1 – 20 ÷ 100) = 400円
パーセント計算の代表的な場面が「割引セール」です。
例えば「30%オフ」「半額セール」など、ショッピングでは必ず目にします。
例)7,800円の靴が30%オフの場合
7,800 × (1 – 30 ÷ 100) = 7,800 × 0.7 = 5,460円
さらに、ここに消費税10%をかける場合は、
5,460 × 1.1 = 6,006円(小数点以下は四捨五入で6,006円)となります。
「割引後に税金がかかる」ことを理解すると、実際の支払い額も正しく把握できます。
日本では消費税が日常生活に直結しています。
計算式は次のようになります。
税込価格 = 税抜価格 × (1 + 税率 ÷ 100)
例)2,000円の商品(税抜)に10%の消費税がかかる場合
2,000 × (1 + 10 ÷ 100) = 2,200円
逆に「税込価格から税抜価格を求める」場合は次の式です。
税抜価格 = 税込価格 ÷ (1 + 税率 ÷ 100)
例)税込1,100円 → 1,100 ÷ 1.1 = 1,000円
パーセントは金融の世界でもよく使われます。
銀行の金利、ローンの利率、投資の利回りなどです。
例)100万円を年利1%で1年間預けた場合
100万円 × (1 ÷ 100) = 1万円
つまり、利息は1万円です。
さらに複利(利息が翌年の元金に加算される方式)の場合は、毎年少しずつ増えていきます。
ビジネスの現場では「割合」が頻出します。
例)ある商品の売上が会社全体の売上の何%を占めるか?
150 ÷ 500 × 100 = 30%
グラフや資料にまとめるときに、「割合」があると相手にわかりやすく伝わります。
パーセントを「小数」に直すと、電卓を使うときに便利です。
例)2,400円の25%引き
2,400 × 0.25 = 600円(割引額)
2,400 – 600 = 1,800円(支払額)
暗算力を上げることで、日常生活がスムーズになります。
パーセントは「100を基準とした割合」であり、基本式はとてもシンプルです。
電卓に頼らず、自分でサッと計算できるととても便利です。今日からぜひ活用してみてください。