今回は、ThunderbirdからExchangeOnline(Microsoft365)に接続し、IMAPやSMTPプロトコルを使用し、送受信する方法について解説します。
Microsoft365のプラン(例えばBusiness Basic)によっては、Outlookのアプリが使えない場合があります。
その場合は、Outlookではなく、Thunderbirdからメールを送受信することができます。
検証日 2024年8月12日
Thunderbirdバージョン 128.1.0esr(64bit)
Thunderbirdを起動して、ExchangeOnlineのアカウントを作成します。
「ツール」から「アカウント設定」をクリックします。
アカウント設定の画面が起動されます。
「アカウント作成」から「メールアカウントを追加」をクリックします。
メールアドレスにMicrosoft365のメールアドレスとパスワードを入力し、「続ける」ボタンをクリックします。
Microsoft365の認証画面が出てきます。(Oauth2認証です。)
パスワードを入力し、サインインボタンをクリックします。
「要求されているアクセス許可」の画面が出力されるので、「承諾」ボタンをクリックします。
アカウントが見つかると下記のサーバー設定の確認画面が表示されます。
IMAPを選び、終了です。
サーバー設定を手動で設定することもありますので、参考に記載します。
受信サーバー(IMAP) outlook.office365.com
ポート番号 「993」
接続の保護 「SSL/TLS」
認証方式 「OAuth2」
送信サーバー(SMTP) smtp.office365.com
ポート番号 「587」
接続の保護 「STARTTLS」
認証方式 「OAuth2」
(補足)ExchangeOnlineのSMTPの基本認証の廃止 2025年9月
2025年9月にはSMTPの基本認証(ユーザ名とパスワードで認証)が廃止されます。
認証方式は、OAuth2を使うようにしましょう。
設定が完了すると、アカウントが追加されます。
この時点では、送信トレイがありません。
この状態でメールを送信すると、エラーとなります。
送信するには、365の管理画面から設定を追加する必要があります。
Microsoft365の管理画面で該当のユーザのSMTPを有効にします。
Microsoft365の管理画面に管理者でサインインします。
①アクティブなユーザをクリックします。
②該当のユーザをクリックし、「メール」をクリックします。
③「メールアプリを管理する」をクリックします。
「認証済みSMTP」にチェックがついていないので、チェックを付けます。
365管理センターでの設定は以上です。
再度、Thunderbirdからメールを送信します。
管理センター設定後、即時には反映されないので、今回の検証では約20分後にメールが送信されるようになりました。
下記は送信された後の画面です。
Thunderbirdの送信済みトレイに送信メールがあります。
今回は、ThunderbirdからExchangeOnlineに接続し、メールの送受信を行う方法について解説しました。