クラウドの代表格である AWS(Amazon Web Services) は、世界中の企業や個人が利用している信頼性の高いサービスです。中でも、Webアプリやホームページを公開するための Webサーバー構築 は、最もよく利用される用途のひとつです。
本記事では、AWS初心者の方でも迷わずに進められるように、AWSアカウントの準備からEC2インスタンス作成、Webサーバーのインストール、公開まで をわかりやすく解説します。さらに、セキュリティやコスト面の注意点についても触れていきます。
これからAWSを使ってみたい方、自社のサービスをクラウドで運用したい方はぜひ参考にしてください。
AWSはAmazonが提供するクラウドサービスで、サーバーやデータベース、ストレージなどをインターネット経由で利用できます。従来のように物理サーバーを購入して設置する必要がなく、必要な時に必要な分だけ使える柔軟性 が最大の魅力です。
Webサーバー構築においてAWSが選ばれる理由は以下の通りです。
まずはAWSのアカウントを作成する必要があります。
ここまででAWSにログインできるようになります。
Webサーバーを構築するためには、AWSの仮想サーバーサービスである EC2(Elastic Compute Cloud) を利用します。
ローカルPCからEC2インスタンスへ接続するにはSSHを使います。
例(Linux/Macの場合):
chmod 400 mykey.pem
ssh -i mykey.pem ec2-user@パブリックIP
Windowsの場合は、Tera Term や PuTTY を利用して接続します。
ここでは代表的なWebサーバーである Apache をインストールします。
Amazon Linuxの場合:
sudo yum update -y
sudo yum install -y httpd
sudo systemctl start httpd
sudo systemctl enable httpd
インストールが完了したら、ブラウザで http://EC2のパブリックIP
にアクセスします。
「Apache Test Page」が表示されれば成功です。
次に、自分のWebページを公開してみましょう。
cd /var/www/html
sudo nano index.html
例として以下のHTMLを書き込みます。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>My AWS Web Server</title>
</head>
<body>
<h1>こんにちは!AWS Webサーバーが動作しています。</h1>
</body>
</html>
保存後に再読み込みすると、オリジナルのWebページが表示されます。
AWSでWebサーバーを公開する際は、セキュリティ対策が重要です。
特に、Let’s Encryptを使えば無料でSSL証明書を発行できます。
AWSは従量課金制のため、使わないインスタンスを放置すると費用がかかります。
AWSを使えば、物理サーバーを用意せずに短時間でWebサーバーを構築できます。
本記事で紹介した流れは以下の通りです。
初心者の方は、まずは無料利用枠で小さなWebサイトを公開してみると良いでしょう。その経験が今後の本格的なクラウド利用への第一歩になります。