7月28日は、世界保健機関(WHO)が定めた「世界肝炎デー」、1914年に第一次世界大戦が勃発した日、さらにペルーの独立記念日でもあります。
日本では「なにわ(728)の日」として大阪にちなんだ語呂合わせの記念日としても知られています。
ほかにも、中国・唐山大地震(1976年)や、ロサンゼルス五輪の開幕(1984年)、エンパイア・ステート・ビルへの米軍機衝突事故(1945年)など、世界史・科学・文化の各分野で大きな出来事が刻まれた日です。
本記事では、7月28日にまつわる代表的な記念日や出来事、そしてこの日に生まれた著名人を一気に振り返ります。
7月28日は、ウイルス性肝炎に対する理解促進と対策強化を目的として定められた「世界肝炎デー」です。
日付は、B型肝炎ウイルスの発見とワクチン開発に大きく貢献し、ノーベル生理学・医学賞を受賞した医師バルーク・ブランバーグ(Baruch S. Blumberg)の誕生日(1925年7月28日)に由来します。
肝炎は自覚症状が乏しいまま進行し、重症化すると肝硬変や肝がんのリスクが高まる疾患です。
WHOや各国の保健当局はこの日に合わせ、検査の重要性、ワクチン接種や適切な治療の普及、偏見の解消などを呼びかけます。
日本でもC型肝炎の治療は大きく進歩し、経口薬での治癒が期待できる時代になりましたが、早期発見のための検査受診が依然として重要です。
1914年6月28日に起きたサラエボ事件(オーストリア=ハンガリー帝国の皇太子フランツ・フェルディナントが暗殺された事件)を契機に、7月28日、オーストリア=ハンガリー帝国がセルビアに宣戦布告。
これが連鎖的に「同盟国」と「協商国」の各国を巻き込み、史上初の「総力戦」といわれる第一次世界大戦へ拡大していきました。
戦争は1918年11月11日まで続き、莫大な人的・経済的損失をもたらし、国際秩序の再編(ヴェルサイユ体制)と、その後の第二次世界大戦への伏線を生むことになります。
7月28日は、20世紀史を大きく転換させた「引き金が本格的に引かれた日」として記憶されます。
1821年7月28日、ホセ・デ・サン=マルティンがリマで独立を宣言し、ペルーはスペインからの独立を果たしました。
この日はペルーの建国を祝う最も重要な祝日の一つで、29日と合わせて「フィエスタス・パトリアス(国民祭日)」として盛大に祝われます。
首都リマではパレードや公式行事が行われ、国民は国旗を掲げ、郷土料理や音楽で独立を祝います。
南米独立史の流れの中でも象徴的な節目の一つが、この7月28日です。
日本では、7(な)・2(に)・8(わ)の語呂合わせから「なにわの日」として、関西や大阪ゆかりの企業・団体・地域がプロモーションやイベントを展開することがあります。
大阪の歴史や文化、食、笑いなど“なにわ”の魅力を再発見するきっかけ日として、SNSでも毎年ちょっとした盛り上がりを見せます。
観光・グルメ情報をまとめたり、「推しの大阪」を紹介したりする記事を作るにも適した日ですね。
7月28日は、歴史を振り返ると多くの印象的なニュースが並びます。
ここでは、世界的に知られているトピックを年表形式でピックアップします。
記念日や歴史的出来事は、単なる「豆知識」で終わらせるのではなく、自分の暮らしや価値観と結び付けると、学びの深さが一気に変わります。
世界肝炎デーをきっかけに健康診断の項目を見直す。
第一次世界大戦の開戦日から、国際秩序や安全保障を考える。
ペルー独立記念日を通して、ラテンアメリカの歴史や文化を学んでみる。
「なにわの日」に、大阪の食文化・商人文化・お笑い文化を味わってみる。
7月28日は、そのどれもが始められる“入口”になり得る日です。
7月28日は、
世界的な公衆衛生の課題である肝炎に光を当てる「世界肝炎デー」。
20世紀の歴史を大きく動かした第一次世界大戦が始まった日。
南米・ペルーの独立を祝う日。
そして日本では「なにわの日」として大阪の魅力を再発見するきっかけにもなる日です。
カレンダーに刻まれた“意味”を知ることで、今日という日が少しだけ特別に見えてくるはずです。
それでは、良い7月28日をお過ごしください。