毎日には、歴史や文化にちなんだ「記念日」があります。
5月29日は、日本国内外でさまざまな出来事や記念日が設定されている日です。
この日がどんな意味を持ち、どんな人物や出来事と関係があるのかを知ることで、日々の会話やSNSのネタにもなります。
この記事では、5月29日にまつわる記念日・歴史的出来事・誕生日・雑学をご紹介します。
5月29日には、日本国内で制定されている記念日がいくつか存在します。
1953年5月29日、イギリスの登山隊に所属していたエドモンド・ヒラリーとシェルパのテンジン・ノルゲイが、世界最高峰エベレスト(標高8,848メートル)への人類初の登頂に成功しました。この偉業を記念し、日本では「エベレスト登頂記念日」とされています。
登山史上に残る快挙であり、世界中に大きな影響を与えました。現在でもエベレスト登頂は登山家にとって最高峰の挑戦のひとつです。
「5(ご)」「29(ふく)」の語呂合わせから、「呉服(ごふく)」にちなんだ記念日です。日本の伝統的な衣装である着物や和装文化を見直すきっかけとして、呉服業界が中心となってPR活動が行われます。
着物の着付け教室や、和装イベントなどが各地で開かれることもあります。和の美しさを改めて感じる日とも言えるでしょう。
こちらも語呂合わせで、「5(こう)」「2(ふ)」「9(く)」=「こうふく」に由来しています。家族や友人、大切な人に感謝を伝えたり、ポジティブな気持ちを持って行動したりすることで、「小さな幸せを感じる日」として、SNSなどで広まりつつある記念日です。
この日には、国内外でさまざまな重要な出来事がありました。
東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の都・コンスタンティノープルが、オスマン帝国のスルタン・メフメト2世によって陥落したのが1453年5月29日です。これによって、約1000年続いた東ローマ帝国が滅亡しました。
この出来事は、世界史における中世の終焉と近世の始まりを象徴する転換点とされています。
前述のとおり、ニュージーランド出身のエドモンド・ヒラリーとネパールのテンジン・ノルゲイが、世界最高峰エベレストの頂上に立ちました。この偉業は世界中の人々に大きな感動と希望を与えました。
ベルギー・ブリュッセルで行われたサッカーの欧州チャンピオンズカップ決勝戦(ユベントス対リバプール)で、観客同士の衝突により、スタジアムの壁が崩れ、39人が死亡、数百人が負傷する大惨事となりました。これを「ヘイゼルの悲劇」と呼び、スポーツの安全管理やファンのマナーが問われる契機となりました。
この日には、さまざまな分野で活躍する著名人が誕生しています。
近年は「今日は誰の誕生日?」といった形で、アニメやゲームキャラクターの誕生日も話題になります。
気象庁のデータによると、5月29日は全国的に「梅雨入り」のタイミングに近いことが多く、特に九州や四国では例年この前後に梅雨入りする傾向があります。したがって、「5月最後の晴れ間」として意識されることもあります。
5月末は、新生活や新学期で疲れがたまり、「5月病」がピークに達する時期とされます。体調管理や気分転換が重要となる日でもあります。
5月29日は、歴史的な出来事から語呂合わせの記念日まで、多彩な意味を持つ日です。
「今日は何の日?」と意識してみることで、日常のちょっとした話題や豆知識が広がります。
特に、エベレスト登頂や歴史的な転換点となったコンスタンティノープルの陥落など、世界史に残るインパクトの大きい日でもあります。
また、呉服の日や幸福の日といった日本ならではの文化や感性も感じられる一日です。
ぜひ、5月29日を「何かを思い出す日」「ちょっと前向きになれる日」として活用してみてください。