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天皇誕生日の歴代一覧とその意味|祝日の変遷から見る日本の歴史

日本の祝日のひとつである「天皇誕生日」。
毎年カレンダーに記されているこの祝日は、時代ごとに日付が変わってきました。

なぜ天皇誕生日は日付が変わるのでしょうか。
過去にはいつ祝われていたのでしょうか。
そして現在の2月23日にはどのような意味があるのでしょうか。

本記事では、歴代天皇の誕生日と祝日の変遷をわかりやすく整理しながら、制度の背景や歴史的な意味について詳しく解説します。日本の近代史とともに歩んできた「天皇誕生日」の歩みを、体系的に理解できる内容になっています。


天皇誕生日とは何か

天皇誕生日は、日本の祝日のひとつです。
現在は毎年2月23日が祝日として定められています。

この祝日は、今上天皇(現在の天皇)の誕生日を祝う日です。天皇が交代すると、祝日の日付も変わるという特徴があります。

祝日の根拠は「国民の祝日に関する法律(祝日法)」にあります。そこでは天皇誕生日を「天皇の誕生日を祝う」と定義しています。

戦前と戦後では、その意味合いもやや異なります。戦前は国家的儀式色が強く、戦後は「国民の祝日」として位置づけられています。つまり、現在の天皇誕生日は、日本国憲法のもとで象徴天皇制の枠組みの中にある祝日なのです。


明治天皇の誕生日と「明治節」

明治天皇の誕生日は11月3日です。
明治天皇は1852年11月3日に誕生しました。

明治時代には、天皇の誕生日は「天長節(てんちょうせつ)」と呼ばれていました。これは古代中国の言葉に由来し、天皇の長寿を祝う日という意味があります。

明治天皇の崩御後、11月3日は「明治節」として祝日に制定されました。戦後は一度廃止されましたが、現在は「文化の日」として祝日になっています。

文化の日が11月3日なのは、明治天皇の誕生日に由来しています。偶然ではありません。日本国憲法が公布された日も11月3日であり、歴史的な意味が重ねられています。


大正天皇の誕生日と祝日の扱い

大正天皇の誕生日は8月31日です。
1879年8月31日に誕生しました。

大正時代も明治時代と同様に、誕生日は天長節として祝われました。しかし、8月末は真夏であるため、祝典の実施には困難もあったといわれています。

大正天皇の在位は比較的短く、15年間でした。崩御後、8月31日は祝日としては残りませんでした。明治天皇のように「節」として定着することはなかったのです。


昭和天皇の誕生日と祝日の変遷

昭和天皇の誕生日は4月29日です。
1901年4月29日に誕生しました。

在位中の4月29日は天皇誕生日として祝われました。
1989年に昭和天皇が崩御すると、4月29日は一時「みどりの日」となります。

その後、2007年からは「昭和の日」として改称されました。現在の祝日法では、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす日」と定義されています。

つまり、4月29日は昭和天皇の誕生日に由来しつつ、現在は歴史を振り返る祝日として存在しています。


平成の天皇誕生日

上皇明仁(平成の天皇)の誕生日は12月23日です。
1933年12月23日生まれです。

1989年から2018年まで、12月23日は天皇誕生日として祝われました。平成時代には、誕生日当日に皇居で一般参賀が行われ、多くの国民が訪れる光景が毎年報道されました。

2019年に退位されたことにより、12月23日は祝日ではなくなりました。天皇誕生日は在位中の天皇に対して定められる祝日であるためです。


令和の天皇誕生日

現在の天皇である天皇徳仁の誕生日は2月23日です。
1960年2月23日に誕生しました。

2019年5月1日に即位し、2020年から2月23日が天皇誕生日として祝日になりました。

即位初年度の2019年は、天皇誕生日が存在しない年となりました。これは退位と即位のタイミングによるものです。日本の祝日の歴史の中でも珍しい出来事でした。

現在では、2月23日に皇居で一般参賀が行われるのが恒例となっています。


歴代天皇誕生日の一覧整理

ここで、近代以降の歴代天皇の誕生日を整理します。

  • 明治天皇:11月3日
  • 大正天皇:8月31日
  • 昭和天皇:4月29日
  • 上皇明仁(平成):12月23日
  • 天皇徳仁(令和):2月23日

このように、天皇の交代により祝日は変化してきました。
しかし、完全に消えたわけではなく、名称を変えて祝日として残る場合もあります。

4月29日は昭和の日、11月3日は文化の日として現在も祝日です。


天皇誕生日が持つ意味

天皇誕生日は単なる誕生日ではありません。
象徴天皇制のもとで、国民が天皇の存在を意識する日でもあります。

戦前は国家儀式の色彩が強く、学校では奉祝行事が行われました。戦後は民主国家の祝日として、穏やかな祝いの日になりました。

日本国憲法第1条では、天皇を「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」と定めています。天皇誕生日は、その象徴としての存在を確認する日でもあるのです。


祝日の変遷から見る日本の歴史

天皇誕生日の変遷を追うと、日本の近代史が見えてきます。

明治時代は近代国家建設の時代でした。
大正時代は民主主義の芽生え。
昭和は戦争と復興。
平成は平和と安定。
そして令和は新しい時代の模索です。

祝日の名前や位置づけの変化は、単なる制度変更ではありません。その時代の価値観や社会のあり方が反映されています。

天皇誕生日は、日本の歴史と密接に結びついた祝日なのです。


まとめ

天皇誕生日は、現在は2月23日です。
しかし、その日付は固定されたものではなく、天皇の交代とともに変わってきました。

明治天皇の11月3日は文化の日に。
昭和天皇の4月29日は昭和の日に。
平成の12月23日は祝日から外れました。
そして令和の2月23日が現在の天皇誕生日です。

祝日の背景を知ることで、日本の歴史や制度への理解が深まります。
次にカレンダーで2月23日を見たとき、その意味を思い出してみてください。

天皇誕生日は、日本の歩みを映す鏡のような祝日なのです。

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