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はじめての将棋入門|初心者でもすぐに指せる!ルールと駒の動かし方をやさしく解説

将棋は、日本の伝統的なボードゲームであり、論理的な思考力と戦略性が問われる知的な遊びです。難しそうに見えるかもしれませんが、基本のルールをおさえれば、すぐに楽しめるゲームでもあります。本記事では、はじめて将棋に触れる方に向けて、駒の名前や動かし方、ゲームの進め方などをわかりやすく解説します。この記事を読めば、すぐに将棋を指してみたくなるはずです。


将棋ってどんなゲーム?

将棋は、9×9の盤(将棋盤)を使って、相手の「王将(玉将)」を詰めることを目的とした2人対戦のゲームです。日本のチェスとも言われるほど、世界的にも似たようなボードゲームが存在しますが、将棋には「取った駒を自分の駒として使える」という独自のルールがあります。

基本的に、1人が20枚の駒を持ち、交互に1手ずつ指しながら、相手の王を追い詰めていきます。


将棋の駒の種類と役割

将棋には全部で8種類の駒があります。それぞれの駒には動かせる方向と範囲が決まっており、特徴的な動き方をします。ここでは初心者でも理解しやすいように、主な駒を一つずつ解説します。

王将(おうしょう・ぎょくしょう)

  • プレイヤーごとに1枚ずつ
  • どの方向にも1マス動ける
  • 取られたら負け(これを「詰まされる」と言います)

飛車(ひしゃ)

  • 横と縦に何マスでも動ける強力な駒
  • 成ると「竜王」になり、さらに斜めにも1マス動けるようになる

角行(かくぎょう)

  • 斜めに何マスでも動ける
  • 成ると「竜馬」になり、縦横にも1マス動けるようになる

金将(きんしょう)

  • 斜め後ろ以外に1マス動ける(守りに強い)
  • 成りません(常に同じ動き)

銀将(ぎんしょう)

  • 前と斜め4方向に1マス動ける
  • 成ると金将と同じ動きになる

桂馬(けいま)

  • 前方の斜め2マス先に飛ぶ
  • 敵陣に入ると金将の動きに成る
  • 盤の端に行くと戻れないので要注意

香車(きょうしゃ)

  • 前にまっすぐ何マスでも進める
  • 成ると金将と同じ動きになる

歩兵(ふひょう・ふ)

  • 前に1マス進む
  • 敵陣で成ると金将の動きになる

将棋の基本ルール

将棋のルールを知るうえで、基本となる要素は以下の5つです。

1. 交互に1手ずつ指す

プレイヤーは交互に1つの駒を動かします。最初は「先手」が動かし、その次に「後手」が動きます。

2. 駒を取る

自分の駒を相手の駒があるマスに動かすことで、その駒を取ることができます。取った駒は「持ち駒」として使えるのが将棋の特徴です。

3. 成る(駒のパワーアップ)

相手の陣地(自分から見て奥の3段)に入ったとき、多くの駒は「成る」ことができます。裏返して「成駒」として、より強力な動きができるようになります。

4. 持ち駒を使う(打つ)

将棋の最大の特徴が「持ち駒を盤上に打つ」ことです。取った駒は、自分の番で盤上の好きな位置(空いている場所)に置くことができます。ただし、「二歩」などの禁止手もあります(後述)。

5. 王将を詰める

相手の王将に対して、どこに逃げても取られてしまう状態を「詰み」と言います。この状態にすれば勝ちとなります。


成りと持ち駒のルールをもう少し詳しく

成りや持ち駒は初心者が最初に戸惑いやすい部分ですので、具体例を出して説明します。

成りのタイミングと方法

  • 駒を敵陣に進めたとき
  • 敵陣内で移動したとき このいずれかの条件を満たした場合、「成る」ことができます(強制ではない)。

例えば:

  • 銀将が3段目に入ってきたときに「成銀」にする
  • 桂馬が敵陣の端に来たとき、成らないともう動けない

打ち駒の注意点

  • 二歩禁止:同じ筋(縦の列)に2枚以上の歩を打つことはできません
  • 打ち歩詰め禁止:歩を打ってすぐに詰みにするのはルール違反
  • 自陣には金や銀を打つことが可能:ただし使いどころをよく考えて

詰みと勝敗の決まり方

将棋の最終目的は、相手の王を「詰ます」ことです。相手の王がどこにも逃げられず、どんな駒を打っても防げない状態に追い込めば勝ちとなります。

逆に、自分の王が詰まされたら負けです。

また、まれに「持ち駒も指せる駒もなく、詰みもできない状態」になると「持将棋(じしょうぎ)」や「千日手(せんにちて)」といった引き分けになりますが、初心者のうちは気にしなくてもOKです。


初心者におすすめの練習法

ルールが分かっても、いきなり対局はハードルが高く感じることもあるでしょう。以下の練習法を取り入れると、無理なく上達できます。

  • 将棋アプリで遊ぶ:スマホやPCで、初心者モードから始められる
  • 駒の動きだけ覚える練習:1種類ずつ駒の動かし方を覚える
  • 詰将棋にチャレンジ:1手詰みから始めれば、自然と考える力がつく
  • 解説付きYouTubeや本で学ぶ:視覚的に覚えるのも効果的

最後に:将棋を楽しむ気持ちが一番大事

将棋のルールは一見複雑に感じるかもしれませんが、基本を押さえれば誰でも楽しく指せるゲームです。最初は負けてもいいので、ぜひ一局指してみてください。相手の手を読む楽しさ、自分の作戦が決まったときの達成感など、将棋ならではの魅力がきっと味わえるはずです。

将棋を通して、思考力や集中力、そして相手を思いやる心も育まれるかもしれません。さあ、まずは一歩目を踏み出してみましょう!

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