将棋は、日本の伝統的なボードゲームであり、論理的な思考力と戦略性が問われる知的な遊びです。難しそうに見えるかもしれませんが、基本のルールをおさえれば、すぐに楽しめるゲームでもあります。本記事では、はじめて将棋に触れる方に向けて、駒の名前や動かし方、ゲームの進め方などをわかりやすく解説します。この記事を読めば、すぐに将棋を指してみたくなるはずです。
将棋は、9×9の盤(将棋盤)を使って、相手の「王将(玉将)」を詰めることを目的とした2人対戦のゲームです。日本のチェスとも言われるほど、世界的にも似たようなボードゲームが存在しますが、将棋には「取った駒を自分の駒として使える」という独自のルールがあります。
基本的に、1人が20枚の駒を持ち、交互に1手ずつ指しながら、相手の王を追い詰めていきます。
将棋には全部で8種類の駒があります。それぞれの駒には動かせる方向と範囲が決まっており、特徴的な動き方をします。ここでは初心者でも理解しやすいように、主な駒を一つずつ解説します。
将棋のルールを知るうえで、基本となる要素は以下の5つです。
プレイヤーは交互に1つの駒を動かします。最初は「先手」が動かし、その次に「後手」が動きます。
自分の駒を相手の駒があるマスに動かすことで、その駒を取ることができます。取った駒は「持ち駒」として使えるのが将棋の特徴です。
相手の陣地(自分から見て奥の3段)に入ったとき、多くの駒は「成る」ことができます。裏返して「成駒」として、より強力な動きができるようになります。
将棋の最大の特徴が「持ち駒を盤上に打つ」ことです。取った駒は、自分の番で盤上の好きな位置(空いている場所)に置くことができます。ただし、「二歩」などの禁止手もあります(後述)。
相手の王将に対して、どこに逃げても取られてしまう状態を「詰み」と言います。この状態にすれば勝ちとなります。
成りや持ち駒は初心者が最初に戸惑いやすい部分ですので、具体例を出して説明します。
例えば:
将棋の最終目的は、相手の王を「詰ます」ことです。相手の王がどこにも逃げられず、どんな駒を打っても防げない状態に追い込めば勝ちとなります。
逆に、自分の王が詰まされたら負けです。
また、まれに「持ち駒も指せる駒もなく、詰みもできない状態」になると「持将棋(じしょうぎ)」や「千日手(せんにちて)」といった引き分けになりますが、初心者のうちは気にしなくてもOKです。
ルールが分かっても、いきなり対局はハードルが高く感じることもあるでしょう。以下の練習法を取り入れると、無理なく上達できます。
将棋のルールは一見複雑に感じるかもしれませんが、基本を押さえれば誰でも楽しく指せるゲームです。最初は負けてもいいので、ぜひ一局指してみてください。相手の手を読む楽しさ、自分の作戦が決まったときの達成感など、将棋ならではの魅力がきっと味わえるはずです。
将棋を通して、思考力や集中力、そして相手を思いやる心も育まれるかもしれません。さあ、まずは一歩目を踏み出してみましょう!