お見合いの後に「ご縁がなかった」と感じることは珍しくありません。ですが、断り方を間違えると相手や仲人に不快な思いをさせてしまうこともあります。お見合いは「ご縁」を大切にする場だからこそ、誠実で丁寧な断り方が求められます。本記事では、お見合いを断る際のマナーや注意点、そして実際に使える例文を紹介します。メールや仲人を通じて伝える場合など、さまざまなシーンに合わせた表現をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
お見合いの断りは、できるだけ早く伝えることが大切です。数日間返事を待たせてしまうと、相手は期待してしまうかもしれません。断る理由は「性格が合わなかった」「価値観が違った」など正直に伝えたい気持ちもあるかもしれませんが、直接的な表現は避けるのがマナーです。基本的には「ご縁がなかった」「今後の関係は難しいと感じた」といった、柔らかい表現を使いましょう。
結婚相談所や仲人がいる場合は、直接相手に伝えるよりも仲人を通じるのが一般的です。この場合、相手に失礼にならないよう簡潔に伝えるのが良いでしょう。「大変誠実な方でしたが、ご縁がなかったということで…」といった表現で十分です。仲人はお断りの言葉を上手に調整して相手に伝えてくれるので、自分の気持ちを正直に伝える必要はありません。
知人の紹介などで直接連絡を取る必要がある場合は、相手に敬意を払った表現を心がけましょう。メールや手紙では、冒頭でお礼を述べ、その後で「今回はご縁がなかった」という形で断りの言葉を伝えます。最後に「今後のご活躍をお祈りしております」と添えると、印象が和らぎます。
「先日はお見合いの機会をいただき、誠にありがとうございました。大変誠実で素敵な方でしたが、今後の交際についてはご縁がなかったと感じております。誠に勝手ながら、今回はお断りさせていただきたく存じます。」
「先日はお忙しい中お時間をいただき、誠にありがとうございました。お話をさせていただき、貴重な時間を過ごすことができました。ただ、今後を考えたときに、ご縁を深めていくことが難しいと感じております。大変心苦しいのですが、今回はご縁がなかったということでご了承いただけますと幸いです。」
「このたびは素敵なご縁をいただき、ありがとうございました。ご紹介いただいた方はとても魅力的でしたが、慎重に考えた結果、私自身の考えと合わない部分があり、ご縁を結ぶことは難しいと判断いたしました。ご紹介いただいた方には大変感謝しております。」
「先日はありがとうございました。大変恐縮ですが、今回はご縁がなかったということで、辞退させていただきたく存じます。今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。」
「拝啓 先日はお見合いの機会をいただき、誠にありがとうございました。温かいお人柄に触れ、貴重なひとときを過ごすことができました。誠に恐縮ではございますが、今後の交際についてはご縁がなかったと感じております。どうかご理解いただけますと幸いです。末筆ながら、今後のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。敬具」
断るときは「相手に非があるから」ではなく「ご縁がなかった」という表現を選ぶことが重要です。また、「仕事が忙しくなりそう」「自分の結婚観と合わなかった」など、自分側の事情を理由にすると柔らかい印象を与えます。相手に原因を求めるのではなく、自分の都合として表現するのがポイントです。
お見合いを断るときには、相手への感謝と敬意を忘れず、柔らかい言葉で伝えることが大切です。仲人を通じて伝える場合はシンプルに、自分で伝える場合は感謝の言葉と「ご縁がなかった」という表現を心がけましょう。今回紹介した例文を参考にすれば、失礼のない断り方ができるはずです。お見合いは「結婚につながるご縁を探す場」ですので、断るときも誠実に対応することで、次の良い出会いにつながっていきます。