結婚披露宴への招待はとても嬉しいものですが、どうしても参加できない場合もあります。仕事の都合や体調、家庭の事情など、やむを得ない理由で出席できないことは誰にでも起こり得ます。しかし、断り方を間違えると失礼にあたったり、関係性に影響を与えてしまうこともあります。この記事では、披露宴を断る際の基本的なマナーや注意点を解説しつつ、状況に応じた例文を紹介します。メールや手紙、口頭での伝え方の参考にしてください。
披露宴を断るときに大切なのは、「早めに伝えること」「丁寧な言葉を選ぶこと」「お祝いの気持ちをきちんと伝えること」です。
特に招待状に対して欠席の返信をする場合は、期日までに返送し、理由は詳しく書きすぎないことがポイントです。相手を気遣う表現を交えつつ、出席できない残念な気持ちとお祝いの気持ちをセットで伝えることが望ましいです。
理由を伝える際は、詳細に説明する必要はありません。「やむを得ない事情で」や「先約があり」など、一般的で穏やかな言い方にとどめると良いでしょう。特に仕事や家庭の事情は、詳細に書かずに簡潔にすることで、角が立たずスマートな印象を与えます。
招待状に同封されている返信はがきに「欠席」を記入して返送する際は、余白に一言お祝いの言葉を添えると丁寧です。
例文1
「ご結婚おめでとうございます。誠に残念ながらやむを得ない事情により欠席させていただきます。末永いお幸せを心よりお祈り申し上げます。」
例文2
「ご招待いただき誠にありがとうございます。当日はどうしても都合がつかず欠席させていただきます。お二人の新しい門出を心よりお祝い申し上げます。」
最近ではメールやLINEで断るケースも増えていますが、カジュアルになりすぎないよう注意が必要です。
例文3
「○○さん、ご結婚おめでとうございます。せっかくお招きいただいたのに、当日は仕事の都合でどうしても出席できず申し訳ありません。お二人の幸せを心からお祈りしています。」
例文4
「披露宴にお招きいただきありがとうございます。とても光栄ですが、先約があり欠席させていただきます。素敵な一日になりますようにお祈り申し上げます。」
親しい友人や親戚には、直接伝える方が丁寧な場合もあります。
例文5
「このたびはご結婚おめでとうございます。大切な披露宴に招待いただいたのですが、やむを得ない事情で出席できず、本当に残念です。心からお祝い申し上げます。」
例文6
「お招きいただきありがとうございます。出席したい気持ちはあるのですが、当日はどうしても都合がつかず欠席させていただきます。素晴らしい式になりますよう願っています。」
仕事関係者から招待を受けると、断り方に特に気を使う必要があります。丁寧な言葉遣いで、お祝いの気持ちを強調しましょう。
例文7
「このたびはご結婚、誠におめでとうございます。ご招待いただき光栄ですが、業務の都合により出席がかないませんことをお許しください。末永いご多幸を心よりお祈り申し上げます。」
例文8
「ご結婚のお慶びを申し上げます。せっかくご招待いただきましたが、当日は出張が重なってしまい欠席させていただきます。新しい門出を心よりお祝い申し上げます。」
家庭の事情で欠席する場合も、詳細を語らずシンプルに伝えるのが無難です。
例文9
「ご招待いただきありがとうございます。やむを得ない事情で欠席となりますが、お二人の幸せを心よりお祈り申し上げます。」
例文10
「大変光栄なお招きにあずかり感謝いたします。当日は家庭の都合により出席がかないませんが、末永い幸せを願っております。」
欠席する場合でも、お祝いの気持ちを形で伝えることは大切です。ご祝儀を送る、または心を込めた贈り物を届けることで、相手への感謝と祝福をしっかりと示すことができます。特に親しい友人や親戚の場合は、ご祝儀相場の半額程度を送るのが一般的です。
披露宴を断る際に「面倒だから」「お金がないから」といったストレートな表現は絶対に避けましょう。また、冗談半分で断ることも誤解を招きやすいため注意が必要です。断る場合も、誠意を持って対応することが大切です。
結婚披露宴を断るのは気が引けるものですが、正しいマナーを守って伝えれば、相手に不快な思いをさせることなく気持ちを伝えることができます。ポイントは「早めに」「丁寧に」「お祝いの気持ちを忘れずに」です。今回紹介した例文を参考に、あなたの状況に合った言葉で伝えてみてください。相手もきっと理解してくれるはずです。