福岡県北九州市に位置する門司港は、明治から昭和初期にかけて国際貿易港として栄えた歴史を持ち、現在では「門司港レトロ」としてその趣ある街並みが多くの観光客を魅了しています。赤レンガ造りの建物や洋風建築が立ち並び、ノスタルジックな雰囲気が漂うこのエリアは、歴史的建造物の見学やご当地グルメの堪能、関門海峡の絶景など、見どころが満載です。今回は、門司港レトロを日帰りで満喫できるモデルコースをご紹介します。徒歩で巡ることができるため、初めて訪れる方や女子旅、カップルにもおすすめのプランです。
旅のスタートは、JR門司港駅から。1914年(大正3年)に開業したこの駅は、ネオ・ルネッサンス様式の美しい駅舎が特徴で、国の重要文化財にも指定されています。2019年に復元工事が完了し、当時の姿を取り戻しました。駅構内には、かつての三等車両の待合室を改装した「スターバックス コーヒー 門司港駅店」もあり、レトロな雰囲気の中で一息つくことができます。
門司港駅から徒歩約2分の場所にある「九州鉄道記念館」は、九州の鉄道の歴史を学べる博物館です。明治24年(1891年)に建てられた旧九州鉄道本社屋を利用しており、館内には実際に使用されていた車両や運転シミュレーター、鉄道に関する資料が展示されています。屋外には、蒸気機関車やブルートレインなどの実物車両も展示されており、鉄道ファンはもちろん、子どもから大人まで楽しめるスポットです。
九州鉄道記念館から徒歩約1分の場所にある「旧門司三井倶楽部」は、1921年に三井物産の社交倶楽部として建てられた洋館です。アインシュタイン博士が日本滞在中に宿泊したことでも知られ、館内には当時の様子を再現した「アインシュタインメモリアルルーム」があります。また、館内のレストランでは、門司港名物の焼きカレーやふぐ料理を楽しむことができます。
旧門司三井倶楽部から徒歩約2分の場所にある「旧大阪商船」は、1917年に建てられた赤レンガ造りの建物で、八角形の塔屋が特徴的です。かつては大阪商船の門司支店として使用されており、現在はギャラリーや観光案内所として利用されています。館内では、門司港の歴史や文化に関する展示が行われており、当時の貿易の様子や船舶の模型などを見ることができます。
旧大阪商船から徒歩約10分の場所にある「ブルーウィングもじ」は、全長108mの歩行者専用の跳ね橋です。1日6回開閉するこの橋は、最初に通ったカップルは一生結ばれるという言い伝えがあり、「恋人の聖地」として人気を集めています。開閉の時間に合わせて訪れると、橋が跳ね上がる迫力ある光景を間近で見ることができます。
ブルーウィングもじから徒歩約1分の場所にある「門司港レトロ観光物産館 港ハウス」は、地元の特産品やお土産を取り揃えたショッピングスポットです。門司港名物の焼きカレーやスイーツ、スナックなどをテイクアウトして、海を眺めながらのランチもおすすめです。また、観光マップやパンフレットも用意されているので、旅の情報収集にも役立ちます。
門司港レトロ観光物産館から徒歩約5分の場所にある「関門海峡ミュージアム」は、関門海峡の歴史や文化を学べる体験型の博物館です。館内には、9m×18mのスクリーンを使った「海峡アトリウム」や、関門海峡の歴史を人形アートで表現した「海峡歴史回廊」など、見どころが満載です。関門海峡の“昔”と“今”を楽しく学べる仕掛けがいっぱいで、家族連れにもおすすめのスポットです。
関門海峡ミュージアムから徒歩約5分の場所にある「BEAR FRUITS 門司港本店」は、門司港名物の焼きカレーを提供する人気店です。香ばしいチーズとスパイシーなカレーが絶妙にマッチした焼きカレーは、門司港を訪れたらぜひ味わっておきたい一品です。店内はレトロな雰囲気で、観光の合間のランチにぴったりです。
BEAR FRUITS 門司港本店から徒歩約5分の場所にある「門司港レトロ展望室」は、31階建ての高層ビル「門司港レトロハイマート」の最上階に位置し、関門海峡や門司港の街並みを一望できる絶景スポットです。特に夕暮れ時には、海と空が織りなす美しい景色を楽しむことができます。旅の締めくくりに、ぜひ訪れてみてください。