三回忌は、故人が亡くなってから丸2年が経過した節目の法要です。ご親族やご友人、関係者の方々に集まっていただき、故人を偲ぶ機会となります。法要の後には、参列いただいた方々へお礼状を送るのが一般的なマナーとされています。しかし、「どのような内容を書けばよいか分からない」「形式はあるのか?」と悩む方も多いでしょう。
この記事では、三回忌のお礼状の基本的な書き方やポイントを解説し、実際に使える文例を紹介します。適切なお礼状を作成し、感謝の気持ちを丁寧に伝えましょう。
三回忌のお礼状は、法要に参列してくださった方々への感謝を伝えるためのものです。法要後に送ることが一般的で、香典や供物をいただいた場合にもお礼の意を表します。
お礼状には、以下の内容を含めるのが基本です。
また、家族葬などで招待しなかった方から供物や香典をいただいた場合には、個別にお礼を伝えることも大切です。
お礼状を書く際には、以下のポイントを意識すると、より丁寧で格式のある文章になります。
【文例】
拝啓 春暖の候、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
先日はお忙しい中、亡父(母)〇〇の三回忌法要にご参列いただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで、つつがなく法要を執り行うことができました。
皆様のお心遣いに深く感謝申し上げます。
今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
略儀ながら書中にてお礼申し上げます。
敬具
令和〇年〇月〇日
〇〇(差出人名)
【文例】
拝啓 〇〇の候、皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
このたびは、亡父(母)〇〇の三回忌に際し、温かいお心遣いを賜り、誠にありがとうございました。
おかげさまで、家族で静かに法要を執り行うことができました。
生前のご厚誼に深く感謝申し上げるとともに、皆様のご健康をお祈り申し上げます。
まずは略儀ながら、書中をもちまして御礼申し上げます。
敬具
令和〇年〇月〇日
〇〇(差出人名)
【文例】
拝啓 秋冷の候、皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたびは、亡父(母)〇〇の三回忌に際し、心温まるお供えを賜り、誠にありがとうございました。
おかげさまで、無事に法要を執り行うことができました。
皆様のご厚意に心より感謝申し上げます。
今後とも変わらぬお付き合いを賜りますようお願い申し上げます。
敬具
令和〇年〇月〇日
〇〇(差出人名)
三回忌のお礼状は、参列してくださった方々への感謝を伝える大切なものです。格式を守りつつ、故人を偲ぶ気持ちを込めた文章を心がけましょう。
今回紹介した文例を参考に、自分の言葉を加えて、心のこもったお礼状を作成してください。