私たちの体は日々、紫外線やストレス、食品添加物などによって「活性酸素」という物質にさらされています。活性酸素は細胞を傷つけ、老化や生活習慣病の原因となることが知られています。この活性酸素を抑える働きがあるのが「抗酸化作用」です。抗酸化と聞くと野菜や果物を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は野菜以外にも強力な抗酸化パワーを持つ食品は数多く存在します。今回は、毎日の食生活に取り入れやすい「野菜以外の抗酸化作用が高い食べ物」をわかりやすく紹介します。
抗酸化作用とは、体内で過剰に発生した活性酸素を除去し、細胞のダメージを防ぐ働きのことです。活性酸素はもともと体に必要な物質で、細菌やウイルスを攻撃する役割を持っています。しかし増えすぎると正常な細胞まで傷つけ、シワ・シミなどの老化現象や動脈硬化、がん、糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めます。
抗酸化物質として有名なのはビタミンCやビタミンE、ポリフェノール、カロテノイド、セレンなど。これらは野菜や果物だけでなく、肉や魚、飲み物、ナッツ類などからも摂取できます。
魚介類はタンパク質やDHA・EPAだけでなく、実は抗酸化成分も豊富です。特に注目されるのが以下の成分です。
サーモンやエビ、カニに含まれる赤い色素「アスタキサンチン」は、強力な抗酸化物質です。その力はビタミンEの約1000倍とも言われ、紫外線による肌ダメージを軽減する効果も期待されています。美容やアンチエイジングの分野でも注目されており、サプリメントとしても人気です。
魚に多く含まれるミネラル「セレン」も、抗酸化作用を発揮します。体内の酵素と結合して活性酸素を除去する働きを持ち、がんや動脈硬化の予防に役立つと考えられています。特にカツオやマグロ、イワシなどの青魚に多く含まれています。
小腹が空いたときに便利なナッツ類も、実は強力な抗酸化食品です。
アーモンドには脂溶性ビタミンの代表である「ビタミンE」が豊富に含まれています。ビタミンEは血液の循環を改善し、細胞膜を酸化から守る働きがあり、「若返りのビタミン」と呼ばれることもあります。
クルミはオメガ3脂肪酸で有名ですが、実はポリフェノールも多く含んでいます。ポリフェノールは強力な抗酸化作用を持ち、脳の老化を防ぎ、認知症予防にも効果が期待されています。
日常的に飲んでいるお茶やコーヒーも、実は抗酸化パワーを持っています。
緑茶に含まれる「カテキン」は、強力な抗酸化作用を持ちます。脂肪燃焼を助ける働きもあり、ダイエットサポートにも役立ちます。また、抗菌作用もあるため、風邪予防や口臭予防にも効果的です。
コーヒーにはポリフェノールの一種「クロロゲン酸」が豊富に含まれています。血糖値の上昇を緩やかにし、動脈硬化の予防にもつながるとされています。適量であれば、毎日の習慣に取り入れることで抗酸化効果を期待できます。
甘いものが好きな方に朗報なのが「カカオ」。カカオにはポリフェノールが豊富に含まれており、血管を健康に保ち、動脈硬化の予防やストレス軽減に役立ちます。特にカカオ70%以上の高カカオチョコレートがおすすめです。
卵黄には「ルテイン」や「ゼアキサンチン」といったカロテノイドが含まれています。これらは目の網膜を守る働きがあり、ブルーライトや紫外線による目の老化を防ぐ効果が期待されています。パソコンやスマートフォンをよく使う人には特におすすめです。
味噌や納豆、ヨーグルトなどの発酵食品も見逃せません。発酵の過程で作られる成分には抗酸化作用を持つものが多く、腸内環境を整えることで間接的に抗酸化作用を高める効果も期待できます。特に納豆に含まれる「ナットウキナーゼ」は血栓予防に役立ち、生活習慣病対策にも有効です。
抗酸化食品を摂るだけでなく、食べ方の工夫も重要です。
抗酸化作用を持つ食べ物といえば野菜や果物が注目されがちですが、実は魚介類、ナッツ、飲み物、発酵食品、卵、チョコレートなど、身近な野菜以外の食品にも強力な抗酸化パワーがあります。これらをバランスよく取り入れることで、老化や病気のリスクを減らし、健康的な体を維持できます。毎日の食生活に少し工夫を加えて、抗酸化力の高い食事を意識してみてはいかがでしょうか。