11月(霜月)は、秋が深まり冬の気配が近づく季節。何か新しいことを始めるにも、お祝いごとをするにも、日取りは気になるものです。日本の暦文化には「六曜」という吉凶を示す伝統があり、いわゆる「大安」や「仏滅」といった表示は、現代でも結婚式や引っ越し、開業などのスケジュール選びにしばしば用いられています。
本記事では、2025年11月1日から11月30日までの日別の六曜を一覧として示すとともに、六曜それぞれの意味や吉凶の考え方、11月ならではの注意点や実用的な使い方も解説します。暦を読み解くヒントを得て、日々の予定やイベント選びに役立てていただければ幸いです。
「六曜(ろくよう/ろくょう)」は、中国から伝わった暦注(暦に付随する吉凶判断法)の一つで、日本では江戸時代以降、民間に広く定着しました。もともとは中国の天文・暦法や占術から発展した考えで、各日を 先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口 の6つ(これが「六曜」)に割り振り、それぞれに吉凶を定めるものです。
日本で用いられる六曜の並びや運用法には、地域差や時代の変遷もあります。実用的には、現代の手帳やカレンダーに記載されているものを参照するのが一般的です。
六曜は、日常生活の中で「慶事・弔事・重要な手続き・移転・開業」など、縁起を重んじたい場面で参考とされてきました。ただし、絶対的な運勢判断というわけではなく「補助的な視点」として活用するのが賢明です。
六曜それぞれには、時間帯別の吉凶・使いどころの向き不向きが伝統的に定められています。以下にまとめます(現代の解釈も含む)。
| 六曜 | 読み方 | 意味・性質 | 吉とされる時間帯 | 注意すべき時間帯や行為 |
|---|---|---|---|---|
| 先勝(せんしょう/さきがち) | 何事も先手を取るのが吉 | 午前:吉、午後:凶 | 朝早く行動するのが良い | 午後は控える、落ち着いた行動を |
| 友引(ともびき) | 「友を引く」から、慶事には吉とされる | 朝・夕:吉、正午:凶 | お祝い・慶事向き | 正午付近は避ける、弔事には不向きとされる |
| 先負(せんぶ/さきまけ) | 先んずれば負けるの意 | 午前:凶、午後:吉 | 午後に重要事をするのが良い | 午前中の開始は避ける |
| 仏滅(ぶつめつ) | 仏も滅す、すべて滅するという意味 | 通日凶、吉は少ない | 特殊な「凶消し」の考えを重視する例も | 慶事はできるだけ避ける |
| 大安(たいあん) | 万事大いに安し。最も吉とされる日 | 終日吉 | 結婚・開業・移転などに好まれる | 特に慎重な日程にはまず大安を検討 |
| 赤口(しゃっこう/しゃっく) | 「赤(火)」に通じ、火や災厄と結びつけられる | 正午前後(午の刻あたり:11〜13時)だけ吉 | 午前・夕方は凶とされる | 午前や夜の重要事は避ける |
特に「正午のみ吉」とされる赤口は、時間選定がシビアな六曜です。 また、友引は慶事向きとされる一方で、葬儀を忌避する慣習もあります。大安は安定した吉日として重宝され、先勝・先負は「午前 or 午後優勢」という性質をおさえて使うことが肝要です。
ただし、これらの時間帯吉凶は伝承的なもの。現代ではスケジュール上の都合が優先されることも多いため、「吉日だから絶対」とはせず「参考としての使い方」が現実的です。
以下は、2025年11月1日~11月30日までの日別の六曜一覧です
11月1日:友引
11月2日:先負
11月3日:仏滅
11月4日:大安
11月5日:赤口
11月6日:先勝
11月7日:友引
11月8日:先負
11月9日:仏滅
11月10日:大安
11月11日:赤口
11月12日:先勝
11月13日:友引
11月14日:先負
11月15日:仏滅
11月16日:大安
11月17日:赤口
11月18日:先勝
11月19日:友引
11月20日:仏滅
11月21日:大安
11月22日:赤口
11月23日:先勝
11月24日:友引
11月25th:先負
11月26日:仏滅
11月27日:大安
11月28日:赤口
11月29日:先勝
11月30日:友引
11月という季節・月柄を踏まえると、六曜を使う際に意識しておきたい傾向や注意点があります。
11月は気温が下がり、冬支度や年末準備が意識され始める時期。移転・引っ越し・建築工事着工などをこの月に行う場合、天候リスク(雨・冷え込み・強風など)も考慮する必要があります。そのうえで、吉日を選ぶなら、天候や日取りの確保可能性も念頭に置くとよいでしょう。
また、11月には勤労感謝の日(日本の祝日、11月23日)が含まれます。祝日・連休と重なる日は、施設利用・業務対応が限定されることもあり、日程を押さえるなら早めに計画しておくのが安全です。
11月は大安が月の中盤・下旬に偏っているわけではなく、月初・月中・月終盤に適度に散らばっています(11月4日、10日、16日、21日、27日など)
従って、「大安しか選択肢はない」とこだわるとスケジュールが窮屈になる可能性があります。先勝・友引・先負といった他の吉凶とも組み合わせを考えた柔軟な日取りプランが現実的です。
大安は全体的に吉とされますが、「物理的な制約(会場の空き、交通アクセス、関係者の都合など)」を無視するわけにはいきません。そのため、もし大安の日が満席や予約不可の場合は、次善の選択肢を持っておくことが現実的です。
また、六曜は「時間帯の吉凶」があるため、たとえば赤口の日の正午だけ吉とされる時間に予定を限定したり、先勝・先負では午前・午後を意識することも有効です。
以下は、六曜を実際に日程選びに活かすためのコツと具体例です。
例えば、赤口の日に何かをするなら11時~13時の時間帯を選ぶ、先勝なら午前中に、先負なら午後に、という時間帯吉凶に配慮します。
六曜だけで判断せず、天赦日・一粒万倍日・寅の日などの吉日と重なる日を優先する方法もあります(後述 見出し6)。
たとえば、六曜で「先勝」だが一粒万倍日・寅の日も合致する日を選べば、運気の後押しが期待できる、という選び方です。
こうした組み合わせを検討することで、無理のない日取りが組みやすくなります。
六曜は日付ごとの吉凶判断として広く用いられていますが、日本の暦には他にもさまざまな吉日・凶日表記があります。これらを組み合わせて判断することで、より精緻で安心感のある日取り選びが可能です。
主な暦注(吉日・凶日・記念日)としては、以下が挙げられます。
ここまで見てきたように、11月の六曜には日別に吉凶が配されており、それぞれの時間帯吉凶や意味合いを押さえて使うことで、日取り選びにある程度の指針を持たせることができます。
ただし、六曜はあくまで暦注のひとつ。「絶対」ではなく「助けになる視点」として活用することが望ましいです。実用的には、次のような使い方をおすすめします: