11月の夜は、秋の深まりとともに月明かりの存在感が増してきます。2025年11月には、特別な満月「スーパービーバームーン(Super Beaver Moon)」も見られる月。満月・新月・上弦・下弦の各フェーズがいつ、どう変化するのかを正確なデータをもとに押さえながら、観察のコツや文化的な意味合い、月と人が織りなす関係性にも触れる月相入門をお届けします。月夜を見上げる楽しみを、ぜひこの11月に育んでみてください。
月の満ち欠け(=月相)は、地球・月・太陽の相対的な位置関係によって変わる、月が見える光の割合の変化です。
主な月相には以下の4つがあります:
これらの主要フェーズ間には、三日月、十三夜(月齢約13日目)、更待月、有明月などの中間的な月相もあります。
月の満ち欠け周期(朔望月)は約29.53日。つまり新月から次の新月までにこのくらいの日数がかかります。
理論的には毎月ほぼ一定のリズムで満ち欠けを繰り返しますが、月の軌道の楕円形・距離の変化・地球の傾きなどの要因で、見かけの大きさや輝きに変化が出ます(秤動、視差など)。
このしくみを押さえたうえで、11月の月相を見ていきましょう。
2025年11月における、主要な月相のタイミング(日本時間)を以下に示します。
| 月相 | 日付 | 時刻(日本時間) |
|---|---|---|
| 満月(望) | 11月5日 | 22:19 |
| 下弦の月 | 11月12日 | 14:28 |
| 新月(朔) | 11月20日 | 15:47 |
| 上弦の月 | 11月28日 | 15:59 |
また、月齢カレンダーで見ると、月の出入り時刻や月齢(正午時点)も日々変わります。
11月1日時点の月齢は約10.6、月末近くでは月齢9.8あたりに戻ります。
特筆すべきは、11月5日の満月は「スーパームーン」で、2025年において最も地球に近づくフルムーンになる見込みとも言われています。
このように、11月の月は始めから終わりまで満ち欠けの変化を確実に感じられる構成となっています。
11月を通じて、月は次のような変化をたどります。
11月1日は月齢約10.6で始まり、右側(北半球視点)に欠けがあるものの、満月に向けて光がだんだん膨らんでいく段階です。
4日あたりには「十三夜」に近い月相に近づき、月の輪郭がはっきりした美しい三日月以上の形になることが期待できます。
この日、満月がピークを迎えます(22:19)。この満月はスーパームーンとされ、月が地球に最も近づいて見かけの大きさがやや大きく、明るく見える可能性があります。
観察のコツとしては、地平線近くや風景と絡めて見ることで、視覚効果(ムーンリバウンドなど)を感じやすくなるでしょう。
満月のあと、徐々に左側から欠けが始まり、下弦に向かって変化します。この期間は「下弦の月」へ向かう過程で、月の半分ずつ欠ける美しい過渡状態を楽しめます。
14:28に下弦の月を迎えます。月は半分が照らされて見える状態で、夜半過ぎには東から昇ります。半影月食などの情報はありませんが、月光が比較的弱まる時間帯なので、星空観察との兼ね合いも楽しめます。
この期間、月はどんどん欠けていきます。三日月、有明月などの薄い月を見つけるなら、このあたりがチャンス。特に月明かりが弱くなる夕刻・早朝に空に注意を向けると発見できるでしょう。
15:47に新月を迎えます。この瞬間、月はほとんど見えません。新月直後はわずかに細い月が西の空で見えることもありますが、非常に淡く、注意深く探す必要があります。
新月直後から、徐々に右側が照らされるようになり、細い月(有明月や三日月)が見え始めます。明け方や夕刻の低い月を狙って撮影や観察すると趣があります。
15:59に上弦の月を迎え、月は右半分が照らされる形になります。これ以後は、翌月の満月に向けて月は再び満ちていきます。
スーパームーン時などは月が少し大きく、輝きも強く感じられることがあります。11月5日の満月はそのような特性を持つ可能性が高いです。
ただし、肉眼では大きさの違いを正確に比較するのは難しいため、風景や建物などと組み合わせて撮影することで視覚的効果を強調できます。
満月を撮る際には、地平線近くや木々・建造物と一緒に構図を取ることで、月の大きさの印象を強められます。特にスーパームーンの頃は効果的です。
月観察には晴天・空気の澄み具合が重要。都市部では街灯や人工光が強いと細い月が見えにくくなりますので、可能であれば郊外や暗い場所で観察するのもおすすめです。
和暦(旧暦)では、11月は「霜月(しもつき)」と呼ばれ、晩秋・霜の季節を表す月です。月と霜、夜の冷えとともに月光が冴える風情が重なります。
日本では「十三夜(月齢約13日)」を愛でる風習もありますが、11月上旬にはそれが近い月相が現れることもあり、月見の対象になることがあります。
英語圏では、11月の満月を「Beaver Moon(ビーバームーン)」と呼ぶことが一般的です。これは、冬に向けてビーバーがダム作りなどに活発になる時期だからと伝えられています。
2025年11月の満月もこの名が与えられており、特に「スーパービーバームーン」と呼ぶ表現も見られます。
文化的・詩的な観点からは、満月は「満ちる」「聴く」「祈る」象徴として扱われることが多く、新月は「始まり」「願い」「内省」に結びつけられることがあります。こうした象徴性を、月夜の感覚と結びつけて書くと読者の共感を得やすくなります。