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PHP配列の使い方と便利な操作まとめ

PHPでプログラミングを始めたとき、まず覚えるべき基本のひとつが「配列」です。配列は複数の値をひとまとめにできる便利な構造で、データの管理や操作には欠かせません。この記事では、PHPにおける配列の基礎から応用まで、わかりやすく丁寧に解説します。連想配列や多次元配列、よく使う関数など、実用的な内容を含めて紹介していきますので、初心者の方も安心してご覧ください。


PHP配列とは?

PHPの配列とは、複数の値を一つの変数で管理できるデータ構造のことです。例えば、1月から12月までの月名や、ユーザーの名前一覧など、関連するデータをまとめて扱いたいときに便利です。

配列は以下のように定義します。

$fruits = array("apple", "banana", "orange");

もしくは、PHP5.4以降では短縮構文も使えます。

$fruits = ["apple", "banana", "orange"];

インデックス番号(0から始まる)を使ってアクセスすることができます。

echo $fruits[1]; // banana

連想配列の使い方

連想配列は、キー(名前)と値を組み合わせてデータを管理します。これにより、より意味のあるデータ構造が可能になります。

$user = [
"name" => "Taro",
"age" => 30,
"email" => "taro@example.com"
];

値の取得もキーを指定して行います。

echo $user["name"]; // Taro

連想配列は、フォームの入力値やデータベースから取得したレコードの管理にもよく使われます。


多次元配列の構造と利用方法

配列の中に配列を含むのが多次元配列です。例えば、複数のユーザー情報を扱いたいときに便利です。

$users = [
[
"name" => "Taro",
"age" => 30
],
[
"name" => "Hanako",
"age" => 25
]
];

値を取得するには、インデックスを二重に指定します。

echo $users[1]["name"]; // Hanako

ループ処理と組み合わせることで、テーブル表示などに使いやすくなります。


配列の操作に便利な関数

PHPには配列操作を簡単にする関数が豊富に用意されています。代表的なものを紹介します。

count() – 要素数を数える

echo count($fruits); // 3

array_push() – 要素を追加する

array_push($fruits, "grape");

array_merge() – 配列を結合する

$moreFruits = ["kiwi", "lemon"];
$allFruits = array_merge($fruits, $moreFruits);

array_keys() – キーだけを取得

$keys = array_keys($user); // ["name", "age", "email"]

in_array() – 値が存在するかチェック

if (in_array("banana", $fruits)) {
echo "バナナがあります";
}

foreach文で配列をループ処理する

配列をループ処理する際にはforeach文がよく使われます。書き方は非常にシンプルです。

foreach ($fruits as $fruit) {
echo $fruit . "<br>";
}

連想配列の場合は、キーと値の両方を取得できます。

foreach ($user as $key => $value) {
echo $key . ": " . $value . "<br>";
}

配列のソートを行う

配列の並び替えも簡単にできます。PHPにはソート関数も豊富です。

sort() – 昇順にソート(値ベース)

sort($fruits);

rsort() – 降順にソート(値ベース)

rsort($fruits);

ksort() – キーで昇順にソート(連想配列)

ksort($user);

asort() – 値で昇順にソート(連想配列)

asort($user);

配列の一部を取り出す:スライスと抽出

部分的に配列を扱いたいときには、array_slice()array_splice()が便利です。

$slice = array_slice($fruits, 1, 2); // 1番目から2つ取り出す

一方、array_splice()は取り出しながら元の配列も変更します。

array_splice($fruits, 1, 2); // 1番目から2つ削除

nullや空の値を除外する方法

フォームやデータベースから取得した配列に空の値が含まれている場合、array_filter()を使うとすっきりとした配列にできます。

$data = ["apple", "", null, "banana"];
$cleaned = array_filter($data); // ["apple", "banana"]

配列の違いと選び方のポイント

配列の選び方に迷ったら、以下を参考にしましょう。

  • 単純なリスト → インデックス配列
  • キーと値の組み合わせ → 連想配列
  • 階層構造のデータ → 多次元配列

適切な配列形式を使うことで、コードの可読性や保守性が大きく向上します。


配列の応用:JSONと連携する

PHP配列は、JSONに変換してAPIなどと連携する場面でも使われます。

配列をJSONに変換

$json = json_encode($user);

JSONを配列に変換

$array = json_decode($json, true);

このように、配列とJSONの相互変換はWebアプリ開発において非常に重要です。


まとめ

PHPの配列は非常に柔軟で、様々なデータの取り扱いに対応できます。インデックス配列から連想配列、多次元配列に加え、ループ処理やソート、抽出といった基本的な操作をマスターすることで、より効率的にコードを書くことができます。この記事で紹介した配列の使い方をしっかり理解して、PHPの開発に活かしてください。

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