C#で音を鳴らす方法まとめ｜System.Media・WAV・MP3対応まで徹底解説

C#では、簡単な効果音から音楽再生まで、さまざまな方法で音を鳴らすことができます。Windowsアプリケーションの開発中に「クリック音を鳴らしたい」「通知音を追加したい」「BGMを再生したい」と思った経験はないでしょうか？
この記事では、System.Media.SoundPlayerを使ったWAVファイルの再生から、外部ライブラリ（NAudio）を用いたMP3再生方法まで、C#で音を鳴らす基本と応用テクニックを初心者向けに解説します。コード例も豊富に紹介しているので、ぜひ実践してみてください。

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C#で音を鳴らす基本：System.Media.SoundPlayerの使い方

C#で最もシンプルに音を鳴らす方法は、System.Media.SoundPlayerクラスを使う方法です。このクラスは、WAV形式のファイルを再生できます。

使用例

using System.Media;

SoundPlayer player = new SoundPlayer("sample.wav");
player.Play(); // 非同期で再生

ポイント

• WAVファイルのみ対応（MP3やAACには非対応）
• Play()は非同期再生、PlaySync()は同期再生
• .NET Frameworkと.NET Coreの両方で使えます

注意点

ファイルパスが間違っていたり、WAVファイルが壊れていたりすると例外が発生します。以下のようにtry-catchでエラー処理を入れると安全です。

try
{
    SoundPlayer player = new SoundPlayer("sample.wav");
    player.Load();
    player.Play();
}
catch (Exception ex)
{
    Console.WriteLine("再生エラー: " + ex.Message);
}

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リソースに埋め込んだWAVファイルを再生する方法

アプリと一緒に配布する場合、音声ファイルをリソースに埋め込んでおくと便利です。

ステップ

1. sample.wav をプロジェクトに追加
2. プロパティで「埋め込みリソース」に設定
3. 下記のコードを使用

using System.Reflection;

Assembly assembly = Assembly.GetExecutingAssembly();
Stream stream = assembly.GetManifestResourceStream("Namespace.sample.wav");

SoundPlayer player = new SoundPlayer(stream);
player.Play();

※ "Namespace.sample.wav" の部分は正しい名前空間とファイル名に置き換えてください。

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MP3を再生したい場合は？：NAudioライブラリの利用

C#の標準ライブラリではMP3の再生はサポートされていません。そこで便利なのが、オープンソースの音声処理ライブラリ「NAudio」です。

インストール

NuGetでインストール：

Install-Package NAudio

使用例：MP3を再生する

using NAudio.Wave;

AudioFileReader reader = new AudioFileReader("sample.mp3");
WaveOutEvent outputDevice = new WaveOutEvent();

outputDevice.Init(reader);
outputDevice.Play();

注意点

• WaveOutEvent.Dispose() を使ってリソースを解放しましょう
• 再生終了後の処理をイベントで制御することも可能です

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ボタン操作などに連動して音を鳴らす

Windows FormsやWPFでのGUIアプリ開発でも、ボタンを押した時に効果音を鳴らすのはよくある要望です。

Windows Formsの例

private void button1_Click(object sender, EventArgs e)
{
    SoundPlayer player = new SoundPlayer("click.wav");
    player.Play();
}

WPFの例

XAMLでボタンを定義し、イベントに音再生を組み込みます。

<Button Content="再生" Click="Button_Click"/>

private void Button_Click(object sender, RoutedEventArgs e)
{
    SoundPlayer player = new SoundPlayer("click.wav");
    player.Play();
}

GUIアプリケーションで音をつけることで、ユーザー体験が格段に向上します。

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より高度な機能：ループ再生・停止機能の追加

たとえばBGMのようにループ再生したい場合、SoundPlayerではなくNAudioのほうが適しています。

// 繰り返し再生（Loop）する方法
var reader = new AudioFileReader("bgm.mp3");
var loop = new LoopStream(reader); // LoopStream は自作クラス

var outputDevice = new WaveOutEvent();
outputDevice.Init(loop);
outputDevice.Play();

LoopStreamクラスを自作して、Read()を制御することでループが可能です。

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音声の同時再生とスレッド管理

複数の音声を同時に再生したい場合は、個別にSoundPlayerやWaveOutEventをインスタンス化すれば対応可能です。ただし、スレッド競合やリソースの管理には注意が必要です。

// 複数の音声を別スレッドで再生
Task.Run(() =>
{
    var player = new SoundPlayer("effect1.wav");
    player.PlaySync();
});

Task.Run(() =>
{
    var player = new SoundPlayer("effect2.wav");
    player.PlaySync();
});

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まとめ

C#で音を鳴らす方法には、用途に応じて複数のアプローチがあります。

方法	対応フォーマット	特徴
System.Media.SoundPlayer	WAVのみ	簡単に扱えるが制限あり
NAudio	MP3, WAVなど	高機能で拡張性が高い
リソース埋め込み再生	WAV	配布時に便利

効果音やBGMの再生をアプリに加えることで、操作感や演出が一段と洗練されます。この記事で紹介した方法をベースに、ぜひ自分のアプリに音を取り入れてみてください。